「離れて暮らす高齢の親について相談したい」「家族も交えて介護について相談したいけれど、センターまで足を運ぶのが難しい」
こうした場合に利用できるのが、文京区の「高齢者あんしん相談センター」が実施しているオンライン相談です。
高齢者あんしん相談センターは、介護や福祉、健康、医療など、高齢者の暮らしに関するさまざまな相談を受け付ける地域の相談窓口です。
文京区ではWeb会議システム「Zoom」を利用し、自宅などから相談できる環境も整えています。
この記事では、文京区の高齢者あんしん相談センターで利用できるオンライン相談について、利用方法や相談までの流れ、急いで相談したい場合の窓口などをわかりやすく紹介します。
目次
この記事でわかること
- 文京区の高齢者あんしん相談センターで利用できるZoomオンライン相談の内容と対象
- オンライン相談の申し込みから当日参加までの流れ
- 急ぎの場合の相談方法と各センターの所在地・開設時間
高齢者あんしん相談センターとは?
「高齢者あんしん相談センター」は、文京区が設置している地域包括支援センターです。
高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を続けられるよう、介護・福祉・健康・医療など幅広い分野から支援しています。
相談できるのは高齢者本人だけではありません。離れて暮らす家族や地域住民などからの相談にも対応しており、相談は無料です。
センターには保健師・看護師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどの専門職が配置されています。
主な業務は、次のとおりです。
- 総合相談
- 認知症を知り支える講座
- 認知症家族交流会
- 権利擁護
- 介護予防
- ハートフルネットワークの推進(地域の支えあいネットワーク)
「介護サービスを利用したほうがよいのかわからない」「最近、親の物忘れが気になる」といった、具体的なサービス利用が決まっていない段階でも相談できます。
Zoomを使ったオンライン相談に対応
文京区の高齢者あんしん相談センターでは、Zoomを利用したオンライン相談を実施しています。
たとえば、次のような場合に活用しやすい相談方法です。
- 高齢の親と離れて暮らしていて、センターを訪れるのが難しい
- 親と離れて暮らす家族も一緒に相談したい
- 外出や来所が難しい事情がある
- 感染症などが心配で対面相談を避けたい
オンラインであれば、センターへ出向かなくても相談できます。
特に、親と子どもが離れた地域で暮らしている場合など、家族が介護について一緒に相談するための選択肢のひとつとなるでしょう。
オンライン相談を利用するまでの流れ
オンライン相談は、申し込んですぐにZoomへ接続する仕組みではありません。事前に申し込みを行い、センターと相談日時を調整する必要があります。
利用までの流れを確認しておきましょう。
1.専用フォームから申し込む
まず、文京区が案内している「高齢者あんしん相談センターオンライン相談申込フォーム」へアクセスします。
文京区では住所によって、富坂・大塚・本富士・駒込の4つの日常生活圏域に分けられています。
自分が住んでいる地域を担当するセンターの申込フォームから手続きを行いましょう。
どの日常生活圏域に該当するかわからない場合は、文京区が公開している「日常生活圏域別町名一覧表」で確認できます。
また、介護保険証の表面にある「日常生活圏域」の欄から確認することも可能です。
2.受付完了メールを確認する
申し込みが完了すると、入力したメールアドレス宛にno-reply@logoform.st-japan.asp.lgwan.jpから「受付完了メール」が届きます。
迷惑メール対策や受信フィルターを設定している場合は、事前にこのメールアドレスからのメールを受信できるよう設定を確認しておきましょう。
受付完了メールが届くことで、申し込みが正常に受け付けられたことを確認できます。その後の連絡を受け取るためにも、申し込み前にメールの受信環境を確認しておくと安心です。
3.センターから相談日時とZoomの案内が届く
申し込み後、担当する高齢者あんしん相談センターが相談日時を調整します。
相談日時が決定すると、ZoomのURLが記載された会議設定のメールが送られてきます。
当日慌てないためにも、事前にメールが届いているか確認しておくと安心です。
なお、申し込み後に都合が変わって日程変更を希望する場合や、オンライン相談について不明な点がある場合は、担当の高齢者あんしん相談センターへ電話などで直接問い合わせましょう。
4.相談日時にZoomへ参加する
予約した相談日時になったら、メールに記載されているリンクをクリックしてZoomへ参加します。
センター側が入室を許可すると、オンライン相談が始まります。
急ぎの相談にはオンライン相談が向かない場合も
注意しておきたいのが、Zoomによるオンライン相談は即日対応を前提としたサービスではないことです。
申し込みを受け付けてから相談日時を調整するため、実際に相談できるのは早くても数日後となります。
そのため、「今日中に相談したい」「高齢の親の状況が急に変わり、すぐに相談先を知りたい」といった場合には、オンライン相談ではなく、担当する高齢者あんしん相談センターへの電話または来所による相談を検討しましょう。
なお、緊急性が高く、生命や身体に危険が及んでいる場合には、状況に応じて救急車を要請するなど、適切な緊急対応をとることも重要です。
文京区の高齢者あんしん相談センター一覧
文京区では4つの日常生活圏域ごとに本所と分室が設けられています。
| 地区 | センター | 所在地 | 電話番号 |
|---|---|---|---|
| 富坂 | 高齢者あんしん相談センター富坂 | 本駒込2丁目29番24号 パシフィックスクエア千石6階 | 03-3942-8128 |
| 富坂 | 高齢者あんしん相談センター富坂分室 | 小石川2丁目18番18号 礫川地域活動センター3階 | 03-5805-5032 |
| 大塚 | 高齢者あんしん相談センター大塚 | 大塚4丁目50番1号 特別養護老人ホーム「文京大塚みどりの郷」内 | 03-3941-9678 |
| 大塚 | 高齢者あんしん相談センター大塚分室 | 音羽1丁目15番12号 東急ドエル・アルス音羽1階 | 03-6304-1093 |
| 本富士 | 高齢者あんしん相談センター本富士 | 本郷2丁目40番11号 かねやすビル7階 | 03-3811-8088 |
| 本富士 | 高齢者あんしん相談センター本富士分室 | 西片2丁目19番15号 グッドライフケアセンター向丘1階 | 03-3813-7888 |
| 駒込 | 高齢者あんしん相談センター駒込 | 千駄木5丁目19番2号 特別養護老人ホーム「文京千駄木の郷」内 | 03-3827-5422 |
| 駒込 | 高齢者あんしん相談センター駒込分室 | 本駒込2丁目28番10号 文京グリーンコートイーストウイング1階 | 03-6912-1461 |
住所によって担当センターが異なるため、相談前に自分の住所を担当するセンターを確認しておきましょう。
高齢者あんしん相談センターの開設時間
本所と分室では、開設時間や休業日が異なります。
本所
| 曜日 | 開設時間 |
|---|---|
| 月曜日~金曜日 | 9時~19時 |
| 土曜日・日曜日・祝日 | 9時~17時30分 |
休業日は年末年始(12月29日~1月3日)です。
分室
| 曜日 | 開設時間 |
|---|---|
| 月曜日~土曜日 | 9時~17時30分 |
分室は日曜日・祝日・年末年始(12月29日~1月3日)が休業となります。
本所は平日の19時まで相談できるほか、土曜日・日曜日・祝日にも開設されているため、平日の日中に相談することが難しい家族にとっても利用しやすい体制となっています。
介護が必要になる前から相談できる
地域包括支援センターというと、「すでに介護が必要な高齢者が相談するところ」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、相談内容は介護サービスの利用に限られません。
たとえば、「最近、親の様子が以前と違う」「今は元気だけれど、今後の介護が心配」「1人暮らしを続けられるか不安」といった段階でも相談できます。
必要に応じて介護予防や福祉サービス、医療、認知症に関する支援などにつないでもらえることも、地域包括支援センターの大きな役割です。
本人だけで問題を抱え込むのではなく、家族が「少し気になる」と感じた段階で相談先として活用することもできます。
離れて暮らす家族にとっても便利なオンライン相談
高齢の親と離れて暮らしている場合、電話だけでは状況が伝わりにくく、相談のために何度も現地へ足を運ぶことが難しいケースも少なくありません。
Zoomによる相談であれば、自宅などからセンターの職員と顔を合わせながら話せるため、来所が難しい場合の相談方法として活用できます。
文京区の高齢者あんしん相談センターでは、オンラインだけでなく電話や来所による相談にも対応しています。
相談内容や緊急度、家族の居住地などに合わせて利用しやすい方法を選び、高齢者本人や家族だけで悩みを抱え込まず、地域の相談窓口を活用してみてはいかがでしょうか。
参照元:文京区 高齢者あんしん相談センターのオンライン相談窓口、高齢者あんしん相談センター(地域包括支援センター)、高齢者あんしん相談センターオンライン相談チラシ

「福祉現場の架け橋」として、20年の経験から心に寄り添うヒントを。
介護福祉士および保育士として、高齢者介護から障がい福祉、保育まで、世代を問わず20年以上福祉の最前線に携わる。現場での豊富な実践経験を活かし、単なる制度解説に留まらない「介護する側・受ける側」双方の気持ちに寄り添った発信が持ち味。複雑な介護保険制度も、家族の視点に立って分かりやすく紐解きます。
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