毎年のように猛暑日が続く中、とくに注意が必要なのが高齢者の熱中症です。体温調節機能が低下しがちな高齢者は、屋内外問わず熱中症のリスクが高く、命に関わるケースも少なくありません。東京都内の各自治体では、高齢者を守るための取り組みが進められています。
ここでは、練馬区・新宿区・三鷹市の最新の熱中症対策を紹介します。
目次
練馬区の対策:日ごろの予防と正しい情報の発信に力を入れた取り組み
練馬区では、体調不良を未然に防ぐための取り組みと、もしものときのための備えを幅広く展開しています。
クーリングスポットの開放
2025年4月23日から10月22日までの間、区立施設や薬局を「クーリングスポット(涼みどころ)」として開放。暑さを感じたときに冷房の効いた場所で一時休憩できる環境を提供しています。
エアコン購入費の助成
住民税非課税世帯を対象に、エアコン購入費用の一部を助成。加えて、室温感知機能を備えた緊急通報装置を導入し、高齢者の在宅生活を見守る体制も整備しています。
マイボトル用給水機の設置
公共施設などに設置された給水機で、自由に水分補給が可能。外出先での脱水防止に役立ちます。
情報配信と啓発
区の公式LINEやX、メール配信で「熱中症警戒アラート」「特別警戒アラート」を通知。YouTubeでは大塚製薬と連携した啓発動画も配信し、正しい知識の普及に取り組んでいます。
停電時への備え
災害や停電によりエアコンが使えなくなる事態に備え、日頃からの準備と注意を呼びかけています。
練馬区では、こうした複数の施策を通じて、日常の中で熱中症を未然に防ぐ体制づくりを進めています。クーリングスポットの利用方法やエアコンの助成制度、給水機の設置場所などの詳細については、練馬区の熱中症対策ページをご確認ください。
新宿区の対策:高齢者の体の変化に合わせたやさしいサポート
新宿区では、高齢者が熱中症になりやすい体の特性を踏まえたうえで、具体的かつ実行しやすい予防策を提案しています。
高齢者が熱中症にかかりやすい理由
- 体内の水分が少なく、尿量も多いため脱水しやすい
- 暑さやのどの渇きを感じにくくなる
- 発汗機能の低下により、体温が上がりやすい
熱中症予防の実践ポイント
- のどの渇きを感じる前に、こまめに水分補給
- 入浴前後、起床後にも忘れずに水分摂取
- 帰宅時は部屋の換気を行い、エアコンと扇風機を活用
- 通気性のよい服装や日傘・帽子で直射日光を回避
- バランスの取れた食事と十分な睡眠で体力の維持
エアコンの適切な利用を推奨
リモコンが「冷房」設定になっているか確認し、夜間も使用するよう推奨しています。風が直接当たらないように調整するなど、体への負担を軽減する工夫も紹介されています。
啓発パンフレットの配布
75歳以上の単身世帯・高齢者のみの世帯に、熱中症予防の啓発パンフレットを5月中旬に郵送。地域の施設でも広く配布しています。
三鷹市の対策:75歳以上の方に届く熱中症対策セット
三鷹市では、熱中症の予防をより身近に感じてもらうため、75歳以上の高齢者世帯に向けてグッズを郵送する支援を行っています。
対象世帯への予防グッズ郵送
2025年5月中旬より、以下のセットを対象者に郵送で配布しています。
- 液晶温度計付き熱中症予防シート(卓上または壁貼り可)
- 熱中症啓発タオル
- 啓発チラシ「高齢者のための熱中症対策」
施設入所者を除く75歳以上の単身世帯、および高齢者のみの世帯が対象。講座やグループ活動においても配布され、地域全体での啓発が進められています。
不審な訪問に注意
グッズの配布は郵送のみ。不審な訪問行為があった場合は警察への通報を呼びかけています。
まとめ:地域と家族の支えで熱中症を防ぐ
高齢者は暑さや渇きを感じにくく、熱中症のリスクが特に高いとされています。練馬区・新宿区・三鷹市では、それぞれの特性に合わせた対策が行われており、自宅で使えるグッズの配布やクーリングスポットの設置、情報提供など、実生活に役立つ支援が充実しています。
自分や家族の体調に目を向けるのはもちろん、地域の取り組みも積極的に活用しながら、無理なく暑さをしのげる環境づくりを心がけましょう。今年の夏も「熱中症にご注意ください」。小さな備えが、大きな安心につながります。
参照元:練馬区 熱中症にご注意ください 新宿区 高齢者の皆さん熱中症にご注意ください! 三鷹市 熱中症予防グッズを郵送して予防啓発を行います





