国民の健康寿命延伸が叫ばれる現代において、生活習慣病の予防は大切な課題です。特にメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった深刻な疾患を引き起こすリスクを高めることが知られています。こうした状況に対し、三鷹市では「特定健康診査」を推進しています。
目次
「特定保健指導」とは? – あなたの健康を専門家が無料でサポート
特定保健指導とは、特定健康診査(いわゆるメタボ健診)の結果、生活習慣病の発症リスクが高いと判定された方々を対象とした、個別サポートプログラムです。
この制度の最大の目的は、対象者が自身の生活習慣(食生活、運動、喫煙、飲酒など)を見直し、自主的かつ継続的に改善に取り組めるよう支援すること。
医師、保健師、管理栄養士といった健康づくりの専門家が、一人ひとりの状況に合わせた具体的なアドバイスや情報提供を行います。
この特定保健指導にかかる費用は原則として無料です。
市では、公益社団法人三鷹市医師会や専門の民間事業者に委託して実施しており、対象者は金銭的な負担なく、質の高いサポートを受けることができます。
具体的な指導内容は? – 「動機づけ支援」と「積極的支援」
特定保健指導のサポート内容は、特定健康診査の結果に基づき、内臓脂肪の蓄積具合やリスク要因の数に応じて「動機づけ支援」と「積極的支援」の2つのコースに分けられます。
1. 動機づけ支援:生活改善の第一歩を後押し
- 初回面接
専門家が対象者と共に健診結果を振り返り、現在の生活習慣との関連性を確認。
対象者自身が課題を認識し、改善に向けた具体的な行動目標や行動計画を主体的に設定できるようサポートします。
- 評価(3ヶ月後)
初回面接から約3ヶ月後、設定した行動目標の達成度や生活習慣の変化、血圧や腹囲といった身体状況の変化を報告し、専門家が評価します。
2. 積極的支援:継続的なサポートで確実な改善へ
- 初回面接
動機づけ支援と同様に、専門家との面談を通じて行動目標・行動計画を設定します。
- 継続的な支援
初回面接後、3ヶ月以上にわたり、専門家が電話やはがきを活用して定期的に進捗状況を確認。対象者のモチベーション維持を助け、必要に応じて行動計画の見直しを行うなど、きめ細やかなサポートを継続的に提供します。
- 評価(3ヶ月以上の支援終了後)
動機づけ支援と同様に、行動目標の達成状況や身体状況の変化を確認し、その後の自主的な健康管理へとつなげます。
あなたは対象者? – 特定保健指導の基準
特定保健指導の対象となるのは、特定健康診査の結果、以下の基準に該当した方です。
腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上、または腹囲に関わらずBMI(体格指数)が25以上の方が基本的な対象となります。
その上で、追加リスクとして以下の3項目が考慮されます。
| 血糖 | 空腹時血糖100mg/dl以上 HbA1c 5.6%以上または随時血糖100mg/dl以上 |
| 脂質 | 空腹時中性脂肪150mg/dl以上随時中性脂肪175mg/dl以上または HDLコレステロール40mg/dl未満 |
| 血圧 | 収縮期血圧130mmHg以上 または 拡張期血圧85mmHg以上 |
これらの追加リスクの数と喫煙歴の有無を組み合わせて、「動機づけ支援」か「積極的支援」かが決定されます。
例えば、腹囲基準に該当し、追加リスクが1つで喫煙歴がない場合は「動機づけ支援」、追加リスクが2つ以上、または追加リスク1つでも喫煙歴があれば「積極的支援」となる傾向があります(詳細はHPをご確認ください)
ただし、既に高血圧や糖尿病などで服薬治療を受けている方は、医療機関での継続的な治療管理が優先されるため、特定保健指導の対象外となります。
また、65歳から74歳の方については、原則として「動機づけ支援」のみが適用される点も留意が必要です。
未来の健康のために、今こそ特定保健指導の活用を
生活習慣病は、自覚症状がないまま静かに進行し、気づいた時には心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる重大な事態を招きかねません。
「まだ大丈夫」と過信せず、特定健康診査の結果、もし特定保健指導の対象となった場合は、この貴重な機会を積極的に活用することが推奨されます。
専門家による個別サポートは、一人では難しい生活習慣の改善を力強く後押ししてくれます。費用負担なく受けられるこの制度を利用し、健康で豊かな未来を手に入れるための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。





