「在宅での生活を続けながら適切な介護サービスを受けたい」「高齢の家族がいるが1人で介護を続けるのが不安」などとお悩みの方はいませんか?
デイサービス(通所介護)は、要介護認定を受けた高齢者が日帰りで利用できる介護保険サービスです。中央区には様々なデイサービス事業所があり、在宅生活をサポートする役割を担っています。
この記事では、デイサービスの基本情報から利用方法、事業所の選び方まで、中央区でデイサービスを検討されている方に必要な情報を詳しく解説します。介護する方もされる方も、安心して在宅生活を継続できるよう、ぜひ参考にしてください。
東京都中央区のデイサービス(通所介護)とは?基本情報一覧
デイサービス(通所介護)は、要介護認定を受けた高齢者が日帰りで利用できる介護サービスです。自宅で生活を続けながら、定期的に施設に通い、必要な介護や支援を受けることができます。
中央区は東京23区の中心部に位置し、銀座、日本橋、築地、月島、晴海など歴史と現代が融合する地域を含む都心区です。オフィス街と住宅地が混在し、近年は高層マンションの建設により人口が増加傾向にあります。高齢化が進む中、区内には多様なデイサービス事業所が整備されており、地域の高齢者を支える重要な社会資源として機能しています。
目次
デイサービスは介護保険サービスの1つ

デイサービスは、介護保険制度に基づいて提供される公的サービスです。2000年にスタートした介護保険制度は、高齢者の介護を社会全体で支える仕組みとして確立され、デイサービスはその中核を担う居宅サービスの一つとして機能しています。
利用対象者は要介護1~5の認定を受けている方。介護度に応じて月々の給付限度額が設定されており、この限度額内でサービスを利用する場合、費用の大部分は介護保険から給付され、利用者は所得に応じて1割から3割の自己負担となります。
◆利用者の自己負担の目安(通常規模の事業所・7時間以上8時間未満利用の場合)
| 要介護1 | 718円 |
| 要介護2 | 847円 |
| 要介護3 | 981円 |
| 要介護4 | 1,115円 |
| 要介護5 | 1,252円 |
※送迎を含む
※個別の機能訓練を行った場合や入浴の加算あり。食費、日常生活費は別途必要になります
※令和7年7月時点での情報です
要支援1・2の方が利用する通所型サービス(旧:介護予防デイサービス)とは?
要支援1・2の認定を受けている方は、介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)の「通所型サービス」を利用可能です。このサービスは、要介護状態への移行を防ぎ、現在の健康状態を維持・改善することを主目的としています。
通所型サービスでは、身体機能の低下を防ぐための機能訓練を中心に実施。筋力トレーニング、バランス訓練、口腔機能向上プログラムなど、予防的な観点からのプログラムが充実しています。また、栄養改善指導や健康相談なども積極的に行われ、利用者の自立した生活の継続を支援しているのが特徴です。
※総合事業は市町村が主体となって実施するサービスで、地域の実情に応じた多様なサービスが提供されています。
デイサービスで受けられる介護サービスや医療的ケア
デイサービスでは、利用者の心身の状態に応じた包括的な介護サービスが提供されます。朝の送迎から始まり、健康チェック、入浴、食事、機能訓練、レクリエーション活動まで、専門スタッフによる手厚いケアが受けることが可能です。
これらのサービスは、利用者一人ひとりのケアプランに基づいて個別に計画され、安全で快適な環境の中で提供されています。
送迎サービス
自宅と事業所間の送迎は、デイサービスの基本サービスの1つです。車椅子対応の福祉車両を使用し、訓練を受けたドライバーと介護スタッフが安全な移動を支援します。利用者の身体状況に応じて、玄関先までの介助や階段昇降の支援も行われます。悪天候時でも安心して通所できるよう、きめ細かな配慮がなされています。
健康管理とバイタルチェック
到着後すぐに看護師による健康チェックが実施されます。血圧、体温、脈拍、血中酸素飽和度などのバイタルサインを測定し、その日の体調を把握。定期的な健康観察により、体調変化の早期発見が可能となり、必要に応じて家族やケアマネジャー、主治医への連絡も行われます。
入浴介助サービス
自宅での入浴が困難な方にとって、デイサービス事業所での入浴は重要なサービスです。一般浴槽、個別浴槽、機械浴槽など、利用者の身体機能に応じた設備が整備されています。プライバシーに配慮した個別対応で、安全かつ快適な入浴が可能です。皮膚の状態観察も同時に行い、褥瘡予防にもつながります。
食事提供と栄養管理
栄養バランスの良い食事が提供されます。普通食、きざみ食、ミキサー食、ゼリー食など、嚥下機能に応じた食事形態に対応し、糖尿病食や減塩食などの治療食も用意されていることが多いです。食事介助が必要な方には、専門スタッフが適切なペースで支援し、誤嚥防止に努めます。
排泄介助
トイレへの誘導、おむつ交換、排泄後の清潔保持など、尊厳に配慮した排泄支援を実施。定時誘導により失禁予防を図るとともに、排泄パターンの把握により在宅での排泄ケアへのアドバイスも提供されます。
機能訓練
デイサービス事業所では、利用者の身体機能の維持・向上を目的とした機能訓練プログラムが提供されています。多くの事業所では機能訓練指導員(看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師など)が中心となって訓練を実施。理学療法士等のリハビリ専門職が配置されている事業所では、より専門的なリハビリテーションを受けることができます。
医療的ケア
デイサービス事業所では、看護師を中心に以下のような医療的ケアも提供されています。ただし、事業所によって対応可能な医療的ケアの範囲は異なるため、事前確認が必要です。
◆基本的な医療的ケア
- 服薬管理・与薬
- 軟膏塗布
- 湿布貼付
- 点眼
- 創傷処置(軽度の傷の消毒・ガーゼ交換)
- 血糖値測定
- インスリン注射の見守り・確認
◆専門的な医療的ケア
以下のケアについては、看護師配置が充実している事業所や、医療連携体制が整備されている事業所で対応可能な場合があります。
- 経管栄養(胃ろう・経鼻栄養)の管理
- 在宅酸素療法の管理
- 吸引(口腔・鼻腔)
- 人工肛門(ストーマ)のケア
- 膀胱留置カテーテルの管理
- 褥瘡の処置
- 血糖測定とインスリン注射
デイサービスの主な種類

デイサービスには利用者のニーズに応じた複数の種類があり、それぞれに特徴があります。ご自身やご家族の状態に合った事業所を選ぶことが重要です。
通所介護(一般型デイサービス)
要介護1~5の認定を受けた方が利用できる、最も一般的なデイサービスです。定員19名以上の事業所で、送迎付きで施設に通い、入浴・排泄・食事などの日常生活の介助をはじめ、機能訓練、生活相談、健康チェックなど包括的なサービスを受けることができます。比較的規模が大きいため、様々なプログラムや設備が充実している事業所が多いのが特徴です。
地域密着型通所介護(小規模デイサービス)
利用定員18名以下の小規模な事業所で提供されるサービスです。地域に密着し、家庭的な雰囲気の中で一人ひとりに寄り添ったきめ細かなケアが受けられます。
職員配置や食堂、機能訓練室、相談室などの設備基準は一般型より小規模に設定されていますが、少人数ならではのアットホームな環境で、顔なじみの関係を築きながら生活機能の維持をサポート。利用者同士や職員との距離が近く、個別のニーズに柔軟に対応できる点が魅力です。
認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)
認知症と診断された要介護1~5の方を対象とした専門的なサービスです。12名以下の少人数制で、認知症ケアの専門研修を修了した職員が、認知症の症状や特性に配慮した支援を提供します。
落ち着いた環境での見守り、個々の認知機能に応じた活動プログラム、回想法や音楽療法などの専門的なケアを通じて、認知症の方が安心して過ごせる環境を整備。また、家族への介護相談や情報提供も積極的に行われ、在宅介護を総合的にサポートします。
この他にも、リハビリ特化型や入浴特化型のデイサービスなど、特定のサービスに重点を置いた事業所もあります。
老人ホームなどの介護施設との違い
デイサービスと特別養護老人ホームなどの介護施設の最も大きな違いは、「通所」か「入所」かという利用形態にあります。デイサービスは日帰りの通所型サービスで、朝に送迎車で事業所へ行き、夕方には自宅に戻るため、生活の拠点は自宅のままです。一方、介護施設は入所型で、施設に入居し24時間365日の介護を受けます。
サービス提供時間と費用にも違いがあり、デイサービスは日中のみのサービスで利用日数分の料金となるため費用を抑えやすく、朝晩や週末の介護は家族が実施。介護施設では24時間体制の介護が受けられますが、居住費や食費が毎日発生するため月額費用は高額になります。
このような特徴から、デイサービスは在宅生活を継続したい方や介護度が比較的軽度の方に適しており、介護施設は24時間の介護が必要な方や独居で在宅生活が困難な方におすすめです。
中央区の主なデイサービスセンター(通所介護事業所)の一覧

ここでは、中央区の主なデイサービスセンターをご紹介します。
中央区立日本橋高齢者在宅サービスセンター
| 所在地 | 東京都中央区日本橋堀留町1丁目1番1号 |
| 電話番号 | 03-3661-8452 |
デイサービスセンターなごやか築地
| 所在地 | 東京都中央区築地6丁目18番4号 ライオンズ築地リバーノート2階 |
| 電話番号 | 03-6226-3357 |
いきいきらいふデイサービスセンター馬喰町
| 所在地 | 東京都中央区日本橋馬喰町2丁目4番5号 |
| 電話番号 | 03-5640-7733 |
ベストリハ日本橋
| 所在地 | 東京都中央区日本橋浜町 3丁目20番7号 ローズハイツ日本橋浜町1階 |
| 電話番号 | 03-3527-2001 |
エンゼルハーバー
| 所在地 | 東京都中央区晴海1丁目1番28号 キャナルハウス201 |
| 電話番号 | 03-5859-0556 |
クローバーデイサービス中央
| 所在地 | 東京都中央区日本橋本町2丁目8番12号 |
| 電話番号 | 03-5695-7710 |
高齢者在宅サービスセンター「マイホーム新川」
| 所在地 | 東京都中央区新川2丁目27番3号 |
| 電話番号 | 03-3552-5683 |
デイサービスグッドライフケア銀座
| 所在地 | 東京都中央区築地2丁目7番3号 CAMEL築地2 |
| 電話番号 | 03-6260-6580 |
中央区のデイサービスセンターを探す方法
中央区のデイサービスセンターを探す方法として、主に以下の3つが挙げられます。
1.インターネットでの情報検索
中央区の公式ホームページでは、区内の介護サービス事業所一覧が公開されており、デイサービス事業所の名称、所在地、連絡先といった基本情報を確認できます。また、厚生労働省が運営する「介護サービス情報公表システム」では、より詳細な情報検索が可能。サービス内容、職員体制、利用料金、空き状況などが掲載されており、複数の事業所を比較検討できます。
2.ケアマネジャーからの情報提供
既に要介護認定を受けている方は、担当のケアマネジャーに相談することで、利用者の状態や希望に合った事業所を紹介してもらうことが可能です。ケアマネジャーは地域の事業所の特徴を熟知しており、実際の評判や雰囲気なども含めた情報を提供してくれます。
3.おとしより相談センター(地域包括支援センター)の活用
中央区のデイサービスを探す場合、おとしより相談センターへの相談も1つの方法です。おとしより相談センターは、介護に関する相談窓口であり、介護保険や1人暮らしの不安などの様々な相談に、専門的な知識を持った社会福祉士、主任介護支援専門員、保健師などが相談に応じます。
お住まいの地域を担当するセンターで専門の相談員が無料で相談に応じ、介護保険の申請や事業所選びなど、総合的にサポートしてもらうことが可能です。
| 施設名 | 住所 | 電話 | 担当地域 |
| 京橋おとしより相談センター | 中央区明石町1-6 (リハポート明石等複合施設1階) | 03-3545-1107 | 京橋 |
| 日本橋おとしより相談センター | 中央区日本橋小伝馬町5-1 (十思スクエア1階) | 03-3665-3547 | 日本橋 |
| 人形町おとしより相談センター | 中央区日本橋人形町2-32-4 (日本橋医師会人形町ビル1階) | 03-5847-5580 | 日本橋 |
| 月島おとしより相談センター | 中央区月島4-1-1 (月島区民センター1階) | 03-3531-1005 | 月島 |
| 勝どきおとしより相談センター | 中央区勝どき5-1-17 (勝どき ザ・リバーフロント1階) | 03-6228-2205 | 月島 |
| 晴海おとしより相談センター | 中央区晴海4-8-1 (晴海区民センター1階) | 03-5547-4871 | 月島 |
デイサービス選びで重視すべきポイント

以下では、デイサービスを選びで重視すべきポイントについてご紹介します。
アクセスと送迎範囲
事業所へのアクセスと送迎範囲は、利用のしやすさを左右するポイントの1つです。自宅からの距離を確認し、送迎サービスの有無やその対応エリア、送迎時間なども確認しましょう。特に送迎時間は、朝早すぎたり、帰宅が遅くなったりしないか気をつけたい点となります。また、車の乗車時間が長いと疲れてしまったり、車酔いをしたりすることもあるため、注意が必要です。
サービス内容
利用者にとって必要なサービスが提供されているか確認が必要です。具体的には、以下のポイントなどを重視します。
- 機能訓練:専門的なリハビリテーションや機能訓練プログラムがあるかどうか。
- レクリエーション:楽しい活動を通じて、社会的交流を促せるか。
- 食事・入浴・排泄介助:食事や入浴、排泄に関するサポートが十分か。
スタッフの質
質の高いサービスを提供するためには、経験豊富なスタッフの存在が欠かせません。以下の点も確認しましょう。
- スタッフの資格と経験:介護福祉士や看護師などの資格を持っているか。
- 対応の質:利用者への対応が丁寧かどうか、迅速かつ親切に対応しているか。
利用料金
費用については、介護保険の給付額を理解した上で確認します。自己負担額やその他の費用(例えば、特別な活動に対する追加料金)が発生するかどうかも重要です。
施設環境
快適で安全な環境もチェックポイントです。
- 清潔さ:事業所内が定期的に清掃され、清潔を維持しているか。
- 安全性:事故が発生しにくい設計になっているか。
- バリアフリー設計:利用者が安心して移動できるよう設計されているか。
利用者の声と口コミ
最後に、実際の利用者の声や口コミを参考にすることも重要です。これにより、施設の雰囲気やサービスの質を知ることができます。これらの口コミは、施設を訪問する前の予備情報として有益となります。
これらのポイントを総合的に評価し、自分や家族のニーズに合ったデイサービスを選ぶことが重要です。
デイサービスを利用するまでの流れ
デイサービスを利用するには、まず介護が必要な状態かどうかを認定してもらうことが必要です。ここでは、デイサービスを利用するまでの基本的な流れをご紹介します。
1.申請
デイサービスの利用を希望する場合、まず中央区役所の窓口で「要介護認定」の申請を行います。本人または家族が申請可能です。
2.認定調査と主治医意見書の作成
中央区の調査員が自宅などを訪問し、心身状態の調査を実施。同時に、本人の主治医に「主治医意見書」の作成を依頼し、医師の視点からも健康状態を確認します。
3.審査・判定
調査結果と主治医の意見書をもとに、「介護認定審査会」が審査を実施。どの程度の介護が必要かを総合的に判定します。
4.認定と通知
審査の結果により、「非該当(自立)」「要支援1・2」「要介護1〜5」までのいずれかに認定。認定結果は申請から原則30日以内に文書で通知されます。
5.ケアプランの作成
認定区分に応じて、介護サービスの利用計画(ケアプラン)を立てます。
- 「要介護1~5」の方:居宅介護支援事業者(ケアマネジャー)と相談し、必要なサービスを組み合わせたケアプランを作成します。
- 「要支援1・2」の方:中央区のおとしより相談センター(地域包括支援センター)で介護予防ケアプランを立てます。
6.デイサービスの利用開始
作成したケアプランに基づき、デイサービスの利用を開始。ケアマネジャーが利用者の状態や希望に合った事業所を紹介し、契約手続きを行います。利用開始後も定期的にケアプランの見直しを実施。利用者の状態変化に応じて適切なサービスが受けられるよう調整していきます。
まとめ:中央区で自分にぴったりのデイサービスを見つけよう

デイサービスは、在宅生活を継続しながら必要な介護や支援を受けられる重要なサービスです。日中の介護負担を軽減し、利用者の身体機能の維持・向上、社会参加の促進、家族のレスパイトケアなど、多くのメリットをもたらします。
事業所選びの際は、アクセスや送迎範囲、提供されるサービス内容、スタッフの質、利用料金、施設環境などを総合的に検討することが大切です。まずは中央区の4つのおとしより相談センター(地域包括支援センター)に相談し、専門職のアドバイスを受けながら、見学や体験利用を通じて、ご自身やご家族に最適な事業所を見つけていただければ幸いです。
高齢者の方々が住み慣れた中央区で、安心して充実した生活を送れるよう、デイサービスを上手に活用していきましょう。
参照元:厚生労働省 通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護、中央区 介護保険べんり帳〔全ページ〕、総合相談窓口 おとしより相談センター(地域包括支援センター)、介護保険のサービスを利用する手順






