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帯状疱疹は50歳を過ぎる頃から発症リスクが高まる疾患で、80歳までに「約3人に1人」が経験するといわれています。発疹や痛みだけでなく、治癒後も長引く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」に移行することもあり、日常生活に影響が出るケースも少なくありません。
小平市では令和7年度から、65歳以上の方を対象とした定期予防接種に加え、50歳以上の一部の方に向けた任意予防接種の費用助成も実施。本記事では、制度の内容やワクチンの違い、助成額の詳細までわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 小平市の帯状疱疹ワクチン助成制度の対象者と助成額
- ビケンとシングリックス2種類のワクチンの違いと選び方のポイント
- 接種期間・接種場所・申請方法など利用する際の具体的な手続き
目次
帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因と同じウイルスが体内で再び活性化することで起こる疾患です。
- 50歳以上で発症が増加
- 80歳までに約3人に1人が経験
- 後遺症として慢性的な痛みに移行することがある
加齢やストレス、免疫力の低下が主な誘因とされ、高齢者は特に注意が必要です。
帯状疱疹ワクチンは2種類
帯状疱疹の予防に使用されるワクチンには、「ビケン」と「シングリックス」の2種類があります。どちらも帯状疱疹の発症を防ぐ効果がありますが、接種回数や効果の持続期間、費用などに明確な違いがあります。高齢者では体質や基礎疾患によって選ぶべきワクチンが異なる場合もあるため、それぞれの特徴を知っておくと安心です。
| 項目 | ビケン(生ワクチン) | シングリックス(不活化ワクチン) |
| 接種回数 | 1回 | 2回(2〜6か月あけて接種) |
| 予防効果 | 発症や後遺痛を軽減 | 発症を強力に予防(50歳以上で約97%) |
| 効果の続く期間 | 4〜7年程度 | 8年以上持続すると報告あり |
| 接種できる人 | 免疫が弱い方は受けられない場合あり | 免疫が低い方も比較的接種しやすい |
| 自費の費用 | 約8,000〜10,000円 | 1回20,000〜25,000円(2回必要) |
| 主な特徴 | 1回で手軽・比較的安価 | 効果が高く長期間続く |
ワクチン選びのポイント
ビケンは1回で接種が完了し費用も抑えられるため、まずは気軽に予防したい方に向いています。一方、シングリックスは費用が高いものの、50歳以上で非常に高い予防効果が報告されており、特に重症化や長期の痛みをできるだけ避けたい方に適しています。また、免疫が低下している方でも接種しやすい点もメリットの1つです。
どちらを選ぶかは、体調や持病、費用負担の希望などによって変わるため、医師と相談しながら検討することが大切です。
65歳以上が対象の定期接種について
令和7年度は、65歳以上の方を対象に帯状疱疹ワクチンの定期予防接種が実施されます。この制度は、対象となる年齢に達した年度のみに利用できる“一度限りの機会”で、公費による助成を受けて接種できる仕組みです。帯状疱疹は加齢とともに発症リスクが高まる病気であり、重い痛みが長期間続く場合もあるため、免疫力が低下しやすい年齢層に合わせて予防の機会が設けられています。
対象者
令和7年度に65・70・75・80・85・90・95・100歳以上となる市内在住の方(該当年度の1回限り)。
また、60〜64歳で重い免疫障害がある方(身体障害者手帳1級程度)も対象です。
助成額
医療機関が設定する接種料金から、以下の助成額が差し引かれます。
| 区分 | ビケン | シングリックス(1回) |
| 一般 | 4,000円 | 10,000円 |
| 生活保護受給者等(定期接種) | 9,570円(上限) | 22,770円(上限) |
生活保護受給者等の場合、上限額まで公費助成が受けられるため、実費が非常に少なく済む可能性があります。
接種期間
令和7年4月1日〜令和8年3月31日
※シングリックスは2回接種のため、1回目を令和8年1月末までに受ける必要があります。
接種場所と「指定外」手続き
帯状疱疹ワクチンは、市が指定した医療機関で接種するのが基本となりますが、やむを得ず指定外での接種を希望する場合には、事前の手続きが必要です。
指定医療機関
以下の医療機関で接種できます。
指定医療機関以外で接種する場合
入院等のやむを得ない理由がある場合は、償還払い制度を利用するため、必ず事前申請が必要です。詳細は、「小平市定期予防接種費用の助成制度(償還払い)」のページをご確認ください。
申請前に接種してしまうと、助成の対象外になることがあるため注意が必要です。
50歳以上の一部対象となる任意接種
令和7年度は、定期接種の対象にならない方のうち、一定の条件を満たす場合に、50歳以上でも任意接種の助成を受けることができます。対象になるのは、接種日時点で50〜64歳の市内在住者、または65歳以上で定期接種の対象外にあたり、令和5年8月1日から令和7年3月31日の間にシングリックスを1回だけ接種している方です。
助成額は、ビケンが4,000円、シングリックスが1回につき10,000円で、生活保護受給者等であっても助成額は同じです。費用は医療機関が定める接種料金から助成額を差し引いた金額となり、自己負担が軽減される仕組みです。
なお、任意接種を指定医療機関以外で受けたい場合は、事前に健康推進課への相談と申請が必要になります。手続き前に接種を行うと助成の対象外になる場合があるため、必ず事前に確認しておきましょう。
予防接種を受ける際の注意
帯状疱疹ワクチンを受ける前には、いくつか確認しておきたい点があります。まず、明らかな発熱がある場合や重い急性疾患にかかっているときは、接種を受けることができません。
また、心臓や腎臓、肝臓などに持病がある方は、事前に医師へ相談する必要があります。特にビケン(生ワクチン)は、免疫が抑えられている状態では接種できないことがあるため、治療歴や体調を医師に伝えたうえで判断してもらうことが大切です。
接種後の注意
接種後は、急な副反応が現れる可能性があるため、30分ほどは医療機関の近くで様子をみてください。接種当日は、激しい運動や大量の飲酒を避け、注射した部位をこすらないようにして清潔に保つよう心がけましょう。
また、ビケンを接種した場合は、ワクチンの性質上、接種後約2か月は妊娠を避ける必要があります。体調に不安がある場合や、接種部位の強い腫れや発熱などが見られたときは、早めに医療機関へ相談してください。
万が一の副反応に備えた救済制度
帯状疱疹ワクチンは安全性が高いとされていますが、まれに健康被害が生じることも。そのような場合に備え、接種方法によって利用できる救済制度が異なります。
定期接種の場合
予防接種法に基づく救済制度の対象となり、審査のうえで医療費や医療手当などの給付が受けられる可能性があります。
任意接種の場合
予防接種法の対象外ですが、状況によってはPMDA(医薬品医療機器総合機構)が実施する「医薬品副作用被害救済制度」を利用できる場合がある制度です。
いずれの場合も、体調の変化が続くときや不安があるときは、早めに医療機関や市の担当窓口へ相談することが大切です。
制度を正しく知り、自分に合った選択を
小平市の帯状疱疹ワクチン助成制度は、年齢や接種歴によって利用できる枠が異なります。65歳以上は定期接種として公費負担が受けられ、生活保護受給者等には上限額まで助成される特例があります。さらに、50歳以上の一部の方は令和7年度に限り、任意接種でも助成を利用可能です。
ワクチンは種類ごとに回数や費用、効果の持続期間が異なるため、体調や持病に合わせて医師と相談して選ぶことが大切です。帯状疱疹は高齢になるほど発症しやすい病気ですが、ワクチンによって重症化や長期的な痛みを防ぐことができます。制度を上手に活用し、将来の健康を守っていきましょう。
参照元:小平市 帯状疱疹ワクチンの予防接種【50歳以上の一部対象:費用一部助成】





