認知症のことを理解しようとすると、言葉だけでは分かりにくい場面も多いものです。そんな中、三鷹市ではVR(バーチャルリアリティ)を使って、認知症の方の見え方や感じ方を体験できる講座が開催されます。
「家族の気持ちをもっと理解したい」
「将来のために知っておきたい」
「地域の支え合いに関心がある」
そんな気持ちに寄り添う、あたたかい内容の講座です。
VRで日常の困りごとを体験してみる
講座のメインは、認知症の方の視点を再現したVR体験です。普段何気なく行っている動作も、認知症の方にとっては思いがけない難しさにつながることがあります。
VR体験では、そのちょっとした困りごとを実際に感じながら、認知症の理解を深めていくことができます。
目次
路線バスに乗るとき
路線バスに乗る場面では、行き先の確認や小銭の準備など、私たちが日常的に行っている動作がいくつも重なっている状況です。ところが認知症のある方にとっては、この当たり前の段取りが急にうまく整理できず、目的地が思い出せなかったり、小銭がうまく数えられなくなったりすることがあります。
VRでは、そうした混乱や焦りがどのように起こるのかを、本人の視点で疑似体験。周囲の人の動きに気持ちが追いつかず、不安がじわじわと広がる感覚も再現されており、外出中に認知症の方が抱えやすい心の揺れを理解するきっかけになります。
階段を下りるとき
階段を下りるという単純な動作でも、認知症が進むと距離感や段差の深さがとらえにくくなり、一歩を踏み出すことが難しくなることがあります。
VR体験では、普段とは違う見え方が生まれる場面を再現し、階段を前に動けなくなる要因を視覚的に知る機会です。なかなか足が動かない、怖くて立ち止まってしまうといった行動の背景に「見え方の変化」があることを体感できる内容です。
床の模様がゆらゆら見えるとき
一見なんでもない床でも、認知症の方には模様が揺れて見えたり、足元が不安定に感じたりすることがあります。VRでは、格子模様の床が波打つようにゆらゆらと見える映像が映し出され、まっすぐ歩きづらくなる感覚や、どこに足を置けばいいのか分からなくなる戸惑いが体験できます。
「なぜ歩き方が不安定になるのか」「どうして足が止まってしまうのか」といった疑問が、視覚の違いから生まれていることが自然に理解でき、認知症の方への見守りや声かけがぐっとしやすくなる気づきにつながる内容です。
講座の流れ|専門家の解説と“みんなで考える時間”も
講座は次のような順番で進みます。
- 認知症の方ご本人のインタビュー映像
- VR体験
- 「認知症とは?」医師による解説動画の視聴
- みんなで意見を出し合うミニワーク(地域でできることを考える)
知識と体験の両方を通じて、自然と理解が深まる内容になっています。
開催概要
講座の日時や会場、定員など、参加に必要な情報はこちらです。
- 日時:2025年12月9日(火)13:30〜15:15
- 場所:場所:三鷹市福祉Laboどんぐり山(3階研修室)三鷹市大沢4-8-8(市役所からバスあり)
- 対象:三鷹市民
- 定員:40名(先着順)
- 参加費:無料
- 手話通訳など:必要な場合は問い合わせ
- 一時保育:なし
申し込み方法(12月5日まで)
申し込み窓口は、三鷹市福祉Laboどんぐり山/三鷹市介護人財育成センターです。
- 電話:0422-24-7350
- FAX:0422-24-7363(チラシ裏面の申込書)
- メール:info-fukushilabo@mitaka.or.jp
講座の詳細や申込みについては、「チラシ(認知症とともに暮らす地域を考えてみませんか)」のページもご確認ください。
「知る」ことで地域はもっと優しくなる
認知症は、決して特別なことではありません。家族・ご近所・仕事仲間、誰もがいつか関わる可能性があります。今回の講座は、「知識として知る」から一歩進んで、「体験として理解する」ための機会です。
相手の見えている世界を少しのぞいてみるだけで、声のかけ方や気づきが変わることがあります。三鷹市で暮らすみなさんが、無理なく・自然に・あたたかくつながるヒントになる講座です。参加してみたい方は、ぜひ早めの申し込みがおすすめです。





