2025年11月21日、政府は「『強い経済』を実現する総合経済対策」を閣議決定しました。
介護分野では、物価高や人材不足が深刻化する中、現場を支えるための緊急パッケージと地方自治体による支援が示されています。本記事では、厚生労働省の介護保険最新情報をもとに、介護事業所・施設に関わる主要ポイントを解説します。
この記事でわかること
- 2025年11月の総合経済対策で示された介護分野への緊急支援策の内容
- 介護報酬改定を待たずに実施される賃上げ・物価高対策の概要
- 重点支援地方交付金を活用した自治体による介護事業所支援の方向性
目次
介護現場を支える「医療・介護等支援パッケージ」とは
今回の経済対策では、令和8年度介護報酬改定を待たず、賃上げと職場環境改善の支援を前倒しで実施する方針が示されました。
背景には、
- 物価・賃金上昇による経営の厳しさ
- 他産業との処遇差による人材流出
- 訪問介護・ケアマネジメントの担い手不足
など、介護現場の深刻な課題があります。
政府はこれらに対応するため、以下を緊急措置として位置づけました。
- 介護職員の賃上げと職場環境改善
- 物価高騰下でのサービス継続支援
- ICT導入や経営協働化の支援
- 訪問介護・ケアマネジメント体制の確保支援
これらの取組は、介護報酬改定の前倒し効果で現場を下支えする狙いがあります。
物価高騰への地域支援を強化する「重点支援地方交付金」
経済対策では、地方自治体が行う物価高対策を支える「重点支援地方交付金」の拡充も盛り込まれました。推奨事業には、介護施設や医療機関に対する エネルギー価格・食料品価格の高騰分支援 が示されており、引き続き実施される方針です。
加えて、
- 食料品価格高騰への追加支援(電子クーポン等)
- 中小企業・小規模事業者の賃上げ環境整備
- 水道料金減免への対応
など、多方面の物価高支援が追加されています。自治体はこれらを活用し、地域の実情に応じて介護事業所・施設への支援を実施することが求められています。
賃上げと物価高支援を一体で進める政策へ
今回示された支援策は、「介護職員の処遇改善」「物価高騰下でのサービス継続」「ICT導入による業務効率化」という3つの課題に同時にアプローチする内容です。
詳細は令和7年度補正予算案の決定後に示される予定ですが、自治体や事業所には早期の準備が求められます。
参照元:厚生労働省 介護保険最新情報 「「強い経済」を実現する総合経済対策」における 介護分野の「医療・介護等支援パッケージ」及び 「重点支援地方交付金」による支援について





