「神津島で親の介護が必要になったけど、どんな施設があるんだろう?」
「特養を探しているけれど、島での暮らしや手続きはどうなるの?」
家族に穏やかな老後を送ってほしい。そう願いつつも、離島での介護には特有の不安がつきものです。
この記事では、神津島村で唯一の特別養護老人ホーム「神津島やすらぎの里」について、サービス内容や費用、申し込み方法を、村の公式情報と施設公式サイトをもとに徹底解説します。
この記事を読めば、施設の具体的な様子から、入所に至るまでの流れ、そして島全体の支援体制までが明確にわかります。後悔しない施設選びのために、ぜひ最後までご覧ください。
東京都神津島村の特別養護老人ホームは「神津島やすらぎの里」の1ヶ所のみ
東京都神津島村で特別養護老人ホームを探す場合、その選択肢は「特別養護老人ホーム 神津島やすらぎの里」の1ヶ所です。島内唯一の施設だからこそ、その役割は非常に大きいものとなっています。
| 所在地 | 東京都神津島村沢尻11番1号 |
| 電話番号 | 04992-8-1171 |
| アクセス | 神津島港よりバスで4分 神津島空港よりタクシーで約10分 |
目次
運営は社会福祉法人つつじ会 神津島やすらぎの里:島の介護を包括的に支援

「神津島やすらぎの里」を運営する事業者は、「社会福祉法人つつじ会」です 。社会福祉法人が運営母体であるため、営利を第一とせず、高齢者を始め地域で暮らす人々への貢献など、公共性の高い役割を担っています。
この法人は、特別養護老人ホームの運営だけでなく、島の介護ニーズに幅広く応える存在です。安定した法人基盤のもと、島民が安心して介護サービスを受けられる体制を整えている点は、大きな信頼につながります。
デイサービス・訪問介護も提供する複合型施設
「神津島やすらぎの里」は、特別養護老人ホームだけの単一施設ではありません。在宅生活を支えるデイサービス(通所介護)やホームヘルプ(訪問介護)、ショートステイ(短期入所)、さらにはケアプランを作成する居宅介護支援事業所なども併設する複合型施設です。
これにより、在宅での介護から施設への入所まで、一貫したサポートを同じ法人内で受けられるのが強み。本人の状態変化に合わせ、切れ目のないサービス提供が可能です。
演奏会や誕生日会も!「やすらぎ日記」から見る活気ある日常
施設の実際の雰囲気は、公式サイトで公開されている「やすらぎ日記」から垣間見ることができます。そこには、演奏会に耳を傾ける入居者や、皆で祝う誕生日会での笑顔など、活気あふれる日常の風景が。
季節ごとの行事やレクリエーションが、日々の生活に彩りと楽しみを与えている様子が伝わってきます。パンフレットだけでは分からない、施設の温かい空気感を知る上で貴重な情報源です。
特別養護老人ホームで受けられるサービス内容
神津島村の特別養護老人ホームでも、日本全国の特別養護老人ホームと同様に、入居者が安心して暮らせるように、生活全般を支える多様なサービスが提供されています。以下では、代表的なサービス内容をご紹介します。
生活援助と介護サービス
入居者が毎日を快適に過ごせるように、食事・入浴・排せつなど日常生活のサポートを一人ひとりに合わせて実施。介護職員が24時間体制で対応し、身体介助や生活援助を行うため、家族がそばにいなくても安心して生活を続けられます。
医療的ケアと看護体制
特別養護老人ホームには看護職員も配置されており、健康管理や服薬管理などを実施。定期的な健康チェックや必要に応じた医療機関との連携が図られており、持病のある方や医療的ケアが必要な方も安心して暮らせる体制が整えられています。
レクリエーションや地域交流
日々の生活に楽しみを持てるよう、レクリエーション活動や季節行事も積極的に開催されているのも特徴の1つです。体操や趣味活動、地域のボランティアによる交流イベントなどを通じて、心身の健康維持や社会参加の機会が提供されます。
特別養護老人ホームは人気の施設:入所条件の詳細
特別養護老人ホームを利用するためには、介護保険制度に基づいた一定の条件を満たす必要があります。入所できるのは、原則として介護度が高く在宅生活が難しい方ですが、特例的に入所が認められるケースもあります。
原則:要介護3以上の方
特別養護老人ホームに入所できるのは、原則として要介護3以上の認定を受けた方です。日常生活のほとんどに介助が必要で、自宅での生活が難しいと判断される場合に利用が認められます。特に、常時の見守りや身体介助が欠かせない高齢者にとって、特別養護老人ホームは生活の場として重要な役割を果たします。
特例入所(要介護1・2でも入所可能なケース)
例外的に、要介護1または2の方でも入所が認められる場合があります。これを「特例入所」といい、次のようなケースが対象です。
- 認知症が進行しており、在宅生活が著しく困難な場合
- 家族の介護力が不十分で、在宅生活の継続が難しい場合
- 虐待や単身での生活困難など、特別な事情がある場合
このように、介護度だけでなく生活状況や家庭環境も考慮される点が特徴です。
東京都神津島村の介護に関する相談窓口情報の一覧

介護が必要になったとき、どこに相談すればよいのか。神津島村では、村役場と「やすらぎの里」が連携し、住民を支える体制を整えています。以下では、介護に関する2つの重要な相談窓口の役割と、村が目指す高齢者福祉の考え方をご紹介します。
介護に関する最初の相談窓口「神津島村役場 福祉課」や「地域包括支援センター」
介護に関する最初の公的な相談窓口、それが「神津島村役場 福祉課」や「神津島村地域包括支援センター」です。ここでは、介護保険制度全般に関する説明や、要介護認定の申請受付などを行っています。何から始めればよいか分からない、制度について知りたい、といった場合は、2つの相談窓口に連絡するのが確実です。
ケアプラン作成の専門家がいる「居宅介護支援事業所」
実際に介護サービスを利用するための具体的な計画書(ケアプラン)を作成するのが、ケアマネジャーの役割。「神津島やすらぎの里」には、このケアプラン作成を専門に行う「居宅介護支援事業」が併設されています。
在宅でどのようなサービスを組み合わせれば安心して暮らせるか、専門的な視点からアドバイスと調整を実施。特別養護老人ホームへの入所相談だけでなく、在宅介護の悩みについても頼れる存在です。
「神津島やすらぎの里」への申し込みから入所までの4ステップ
「神津島やすらぎの里」への入所は、どのような手順で進むのでしょうか。以下では、相談から入所決定までの流れを、4つのわかりやすいステップに分けて解説します。この手順に沿って準備を進めることで、迷わず手続きが可能です。
ステップ1:福祉課または地域包括支援センターへの相談からスタート
特別養護老人ホーム入所を考え始めたら、まず「神津島村役場 福祉課」か、「地域包括支援センター」に相談しましょう。現在の生活状況や本人の希望を伝えることで、特別養護老人ホームが最適な選択肢なのか、また他に利用できるサービスはないかなど、専門的なアドバイスを受けられます。
ステップ2:村役場での要介護認定の申請手続き
特別養護老人ホームへの入所には、要介護認定が必要です。まだ、認定を受けていない場合は、神津島村役場の福祉課で申請手続きを実施。
申請書を提出後、認定調査員が自宅などを訪問し、心身の状態について聞き取り調査を行います。
その後、主治医の意見書などをもとに審査が行われ、要介護度が決定。認定結果が通知されるまで、申請から1ヶ月程度かかります。
ステップ3:「神津島やすらぎの里」への入所申し込み
要介護3以上の認定を受けたら、「特別養護老人ホーム 神津島やすらぎの里」へ直接、入所の申し込みを行います。申込書は施設で受け取り、必要事項を記入して提出。
本人の身体状況や、在宅での介護の困難度などを詳しく記載します。この申込書の内容が、次のステップである入所の優先順位を判断する際の基礎資料となります。
ステップ4:入所の決定と優先順位について
特別養護老人ホームの入所は、申込順ではありません。介護の必要性が高い方から優先的に入所できるよう、施設のスタッフや第三者委員などで構成される「入所検討委員会」で、公平に優先順位が決定されます。本人の要介護度や認知症の状況、介護している家族の状況などを総合的に判断。より緊急性の高い方が待つことのないよう、配慮された仕組みになっています。
気になる費用の内訳は?料金と負担を軽くする制度

特別養護老人ホームへの入所を検討する上で、費用は大きな関心事。以下では、月々の費用の内訳と、経済的な負担を軽くするための公的な制度について解説します。あらかじめ知識を持っておけば、金銭的な不安を軽減できます。
月額利用料の内訳(施設サービス費・居住費・食費)
特別養護老人ホームで毎月かかる費用は、主に以下の3つの合計額です。
| 費用の種類 | 内容 |
|---|---|
| 施設サービス費 | 介護サービスに対する費用。要介護度に応じて金額が決まる (自己負担1〜3割) |
| 居住費 | 部屋代にあたる費用。施設の居室タイプ(個室、多床室など)に応じて設定 |
| 食費 | 1日3食の食事にかかる費用で施設ごとに設定。 |
この他に、理美容代や個人の希望による特別なサービスなどは、別途自己負担となります。
経済的負担を軽減する「介護保険負担限度額認定」とは
所得の低い方の負担を軽くするため、「介護保険負担限度額認定」という制度が存在します。この認定を受けると、所得段階に応じて「居住費」と「食費」の自己負担額に上限が設けられ、月々の支払いを抑えることが可能です。
対象は、世帯全員が住民税非課税であることなど、一定の条件を満たす方。この制度を利用できるかどうかで、月々の負担額が大きく変わるため、必ず確認が必要です。
申請手続きは村役場の福祉課で
負担限度額認定を受けるための申請は、神津島村役場の福祉課で行います。申請書に必要事項を記入し、通帳の写しなどを添付して提出。
認定されると「介護保険負担限度額認定証」が交付されるので、それを施設に提示することで軽減措置が適用されます。対象になるか分からない場合でも、まずは福祉課の窓口で相談してみましょう。
入所を待つ間や施設を探す間は在宅サービスの活用がおすすめ
特別養護老人ホームは、申し込み後すぐに入所できない場合もあります。しかし、待機期間中も在宅での生活を支えるため、「神津島やすらぎの里」ではさまざまな在宅介護サービスを提供。これらを上手に活用することで、本人と家族の負担を軽減できます。
日帰りで通い、交流や入浴ができる「デイサービス(通所介護)」
デイサービスは、日中事業所へ通い、食事や入浴、機能訓練などのサービスを受けられるもの。他の利用者やスタッフと交流することで、社会的な孤立を防ぎ、心身機能の維持につながります。自宅での入浴が難しい方にとっても、大きな助けとなるでしょう。「やすらぎの里」に通うことで、施設の雰囲気にも慣れることができます。
ヘルパーが自宅を訪問する「ホームヘルプ(訪問介護)」
ホームヘルパーが自宅を訪問し、日常生活の支援を行うのが訪問介護サービスです。食事や排泄、入浴などの介助を行う「身体介護」と、掃除や洗濯、買い物などを行う「生活援助」があります。
住み慣れた自宅での生活を続けたいと願う本人にとって、また、介護する家族の負担を軽くするためにも、欠かせないサービスの1つです。
家族の休息にも。短期間宿泊できる「ショートステイ」
ショートステイは、数日間から1週間程度、施設に短期間宿泊し、24時間体制の介護を受けられるサービス。
本人の心身機能の維持だけでなく、介護している家族が病気になったり、冠婚葬祭で家を空けたりする際に利用できます。また、介護疲れを癒すための休息(レスパイトケア)としても活用可能。家族がリフレッシュする時間を持つことは、在宅介護を長く続けるための秘訣です。
神津島での介護施設探しでよくある質問(Q&A)
ここでは、神津島で特別養護老人ホームを探す際によくある疑問とその答えをまとめました。特に離島ならではの不安や疑問を解消し、安心して次のステップへ進むための参考にしてください。
家族が島外(本土)に住んでいますが、面会や緊急時の対応はどうなりますか?
ご家族が島外にお住まいであることは、離島の介護では珍しくありません。重要なのは、入所契約の際に、緊急時の連絡体制やキーパーソンとの連携方法を施設側と具体的に、そして明確に取り決めておくこと。
施設のスタッフも島の事情は十分に理解しています。電話やオンラインでの面会方法なども含め、事前にしっかりと相談し、信頼関係を築くことが大切です。
入居の待機期間はどのくらいですか?
待機期間は、施設のベッドの空き状況と、待機している方の介護の必要度によって常に変動するため、一概に「〇年待ち」とは言えません。
最新の待機者数や、おおよその見通しについては、「やすらぎの里」へ直接問い合わせるのが最も確実です。待機となる可能性を想定し、その間に利用できる在宅サービスをケアマネジャーと相談しておくことが、現実的な備えとなります。
身元保証人がいない場合や生活保護を受けている場合でも入所できますか?
はい、入所は可能です。特別養護老人ホームは公共性の高い福祉施設であり、身元保証人がいないことや生活保護を受給していることだけを理由に入所を拒否することはできません。
ただし、金銭管理や緊急連絡先の確保などは必要となります。成年後見制度の利用や、村役場の福祉課、社会福祉協議会に相談することで、解決策が見つかる場合があります。まずは施設の相談員に正直に事情を話してみましょう。
神津島の介護のことは、まず「地域包括支援センター」と「村役場福祉課」に相談しましょう

この記事では、神津島村唯一の特別養護老人ホーム「神津島やすらぎの里」について、サービス内容から費用、申し込み方法までを解説しました。
介護の悩みや手続きの第一歩は、「村役場福祉課」と「地域包括支援センター」という2つの相談窓口が力強くサポートしてくれます。
大切な家族のための施設選びは、多くの不安を伴うものです。しかし、神津島には、島全体で支え合う温かい体制があります。1人で抱え込まず、まずは専門の窓口へ相談することから始めてみてください。
参照元:東京都 福ナビ「神津島やすらぎの里」、介護事業所・生活関連情報検索「神津島やすらぎの里」、東京都神津島村 第9期 神津島村介護保険事業計画及び 高齢者保健福祉計画、神津島やすらぎの里






