世田谷区でご家族やご自身の特別養護老人ホーム探しをされている方へ。
「費用はいくら?」「特養にはどうやって申し込むの?」「どの施設が合っているの?」といった疑問や不安はありませんか。
この記事では、世田谷区の特別養護老人ホームに関する公式情報を基に、サービス内容から料金、入所条件、申込手順まで、専門家の視点でわかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
世田谷区の特別養護老人ホーム(特養)とは?
特別養護老人ホームは、要介護度が高く在宅での生活が難しい方が、日常生活全般にわたり介護や生活支援を受けながら暮らすことができる介護施設です。入浴・排泄・食事などの介助のほか、健康管理や機能訓練、レクリエーションなどを通じて、安心して過ごせる生活環境が整えられています。
目次
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)で受けられるサービス内容

世田谷区の特別養護老人ホームでも、全国の特別養護老人ホームと同様に、入所者が安心して暮らせるように、生活全般を支える多様なサービスが提供されています。代表的なサービス内容については以下のとおりです。
生活援助と介護サービス
入所者が毎日を快適に過ごせるように、食事・入浴・排泄など日常生活のサポートを一人ひとりの意思を尊重しながら実施。介護職員が24時間体制で対応し、身体介助や生活援助を行うため、家族がそばにいなくても安心して生活を続けられます。
医療的ケアと看護体制
特別養護老人ホームには看護職員も配置されており、健康管理や服薬管理などを実施。定期的な健康チェックや必要に応じた医療機関との連携が図られており、持病のある方や医療的ケアが必要な方も安心して暮らせる体制が整えられています。
レクリエーションや地域交流
日々の生活に楽しみを持てるよう、レクリエーション活動や季節行事も積極的に開催されているのも特徴の1つです。体操や趣味活動、地域のボランティアによる交流イベントなどを通じて、心身の健康維持や社会参加の機会が提供されます。
広域型と地域密着型の施設の違い
特別養護老人ホームは「広域型」と「地域密着型」の2つに分けられます。広域型施設は、定員が30人以上で、入所者同士が同じフロアや居室で生活を送る形式が中心。多職種のスタッフが連携しながら、介護・看護・生活支援を総合的に提供する仕組みとなっており、医療連携や機能訓練、余暇活動の幅も広いのが特徴です。
一方、地域密着型特別養護老人ホームは、定員が29人以下と少人数で、家庭的な雰囲気の中で生活することを重視しています。地域とのつながりを大切にし、入所者一人ひとりに寄り添ったケアが受けられるのが魅力です。施設スタッフとの距離が近く、顔なじみの関係の中で安心して暮らせる点も評価されています。また、原則として施設所在地の市区町村に住民票がある方が入所の対象です。
居室タイプは主に3つ!従来型個室・従来型多床室・ユニット型個室
特別養護老人ホームの居室は3つのタイプに分かれ、それぞれ費用や生活スタイルが異なります。ご本人の希望や予算に合わせて選ぶことが重要です。
| 居室タイプ | 部屋の形態 | 生活スタイル・雰囲気 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 従来型個室 | 1人部屋(個室) | 施設全体での集団生活が中心 | プライバシーが確保される | 費用(居住費)が高い傾向 |
| 多床室 | 2~4人部屋(相部屋) | にぎやかで交流が生まれやすい | 費用(居住費)が安い | プライバシーの確保が難しい |
| ユニット型個室 | 1人部屋(個室) | ・少人数グループでの共同生活 ・家庭的な雰囲気 | プライバシーと交流を両立できる | 費用(居住費)が最も高い傾向 |
他の介護施設(介護老人保健施設・有料老人ホーム)との違いは?
特別養護老人ホームは、他の介護施設と目的や特徴が異なります。施設を選ぶ際は、利用目的(リハビリか、長期的な生活か)や入所要件を明確にすることが重要です。
| 施設の種類 | 特別養護老人ホーム(特養) | 介護老人保健施設(老健) | 有料老人ホーム |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 長期的な生活と介護 | 在宅復帰のためのリハビリ | 多様なニーズに対応 |
| 運営主体 | 社会福祉法人・地方公共団体など | 医療法人など | 民間企業など |
| 入所要件 | 原則要介護3以上 | 要介護1以上 | 施設による(自立~要介護) |
| 入所期間 | 終身利用可能 | 3~6ヶ月程度(在宅復帰が前提) | 施設による |
| 医療体制 | 看護職員配置あり・医師は非常勤可 | 医師常駐・医療ケア充実 | 施設により異なる |
| 費用の特徴 | 比較的低額(所得に応じた負担軽減あり) | 比較的低額 | サービス・費用が多様 |
このように、「生活の場」として長期利用を前提とし、公的な制度を利用できる介護施設であるため、費用を抑えられる点が特別養護老人ホームの大きな特徴です。
東京都世田谷区の特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)情報一覧

世田谷区内には、2025年11月時点で特別養護老人ホームが地域密着型も含め30カ所設置されています。以下では区内の特別養護老人ホームの情報を一部ご紹介します。
介護老人福祉施設ラペ二子玉川
| 所在地 | 東京都世田谷区瀬田4丁目5番5号 |
| 電話番号 | 03-6805-6678 |
社会福祉法人敬心福祉会 特別養護老人ホーム 千歳敬心苑
| 所在地 | 東京都世田谷区給田5丁目9番5号 |
| 電話番号 | 03-3307-1165 |
特別養護老人ホームフォーライフ桃郷
| 所在地 | 東京都世田谷区北烏山7丁目8番11号 |
| 電話番号 | 03-3300-1600 |
特別養護老人ホームせたがや給田乃杜
| 所在地 | 東京都世田谷区給田5丁目3番5号 |
| 電話番号 | 03-5384-7277 |
社会福祉法人楽晴会 世田谷希望丘ホーム
| 所在地 | 東京都世田谷区船橋6丁目25番25号 |
| 電話番号 | 03-5316-5388 |
特別養護老人ホーム 喜多見ホーム
| 所在地 | 東京都世田谷区喜多見7丁目20番26号 |
| 電話番号 | 03-5727-1161 |
フレンズホーム
| 所在地 | 東京都世田谷区下馬2丁目21番11号 |
| 電話番号 | 03-3422-7211 |
特別養護老人ホーム深沢共愛ホームズ
| 所在地 | 東京都世田谷区深沢1丁目32番21号 |
| 電話番号 | 03-5760-6331 |
ラ・ストーリア馬事公苑
| 所在地 | 東京都世田谷区上用賀4丁目15番12号 |
| 電話番号 | 03-6804-4835 |
特別養護老人ホーム上北沢ホーム
| 所在地 | 東京都世田谷区上北沢1丁目28番17号 |
| 電話番号 | 03-3306-5155 |
特別養護老人ホーム エリザベート成城
| 所在地 | 東京都世田谷区成城8丁目27番24号 |
| 電話番号 | 03-3789-8100 |
特別養護老人ホームハートハウス成城(地域密着型)
| 所在地 | 東京都世田谷区成城3丁目2番9号 |
| 電話番号 | 03-3416-5820 |
地域密着型特別養護老人ホームハートフル若林
| 所在地 | 東京都世田谷区若林5丁目38番20号 |
| 電話番号 | 03-6805-4517 |
地域密着型特別養護老人ホーム寿満ホームかみきたざわ
| 所在地 | 東京都世田谷区上北沢1丁目32番11号 |
| 電話番号 | 03-6824-9080 |
【料金目安付き】世田谷区の特別養護老人ホームにかかる費用
特別養護老人ホームの利用料は、具体的にどのような内訳で決まるのでしょうか。以下では、費用の基本構造から、世田谷区の資料に基づいた具体的な月額料金のモデルケースまでを詳しく解説します。
費用の内訳は「介護サービス費」「居住費・食費」「その他の実費」の3つ
特別養護老人ホームの月額費用は、主に以下の3つの合計で決まります。
- 介護サービス費:要介護度に応じて定められたサービス費用の1〜3割自己負担が必要です。
- 居住費・食費:部屋のタイプ(従来型多床室、従来型個室、ユニット型個室など)によって料金が異なります。また、食費は施設で提供される食事にかかる費用です。
- 日常生活費:理美容代やおむつ代、個人の医療費など、介護保険の対象外となる実費負担分です。
これらの合計が、毎月支払う費用の目安となります。以下では、利用料の例についてもまとめました。
【例:要介護4で4段階(区民税課税世帯)の場合】
| 従来型多床室(2~4人部屋) | ユニット型個室 | |
| 利用料(負担割合1割) | 約 82,000 円~約 133,000 円 | 約 132,000 円~約 178,000 円 |
| 利用料(負担割合2割) | 約 116,000 円~約 164,000 円 | 約 166,000 円~約 237,000 円 |
| 利用料(負担割合3割) | 約 141,500 円~約 199,000 円 | 約 197,000 円~約 270,000 円 |
※参照元:世田谷区 特別養護老人ホーム施設ガイド
実際の利用金額は、要介護度や施設の設備によって異なり幅があります。また、個別に加算がつく場合は、月額費用に加えて追加料金が発生します。
なお、上記の表には日常生活費は含まれておりません。表に記載された金額とは別に、日常生活に必要な雑費がかかりますので、詳細については各施設へ直接お問い合わせください。
また、施設に入所された後に通院や入院をされた場合は、在宅で生活されている方と同様に、医療費が別途かかります。
自己負担を軽減する「負担限度額認定」とは?申請方法も解説
「負担限度額認定」は、所得や資産が一定基準以下の方を対象に、居住費と食費の自己負担額に上限(限度額)を設ける制度です。この認定を受けることで、月々の支払いを大幅に軽減できる場合があります。
対象となるのは、本人と配偶者の所得が住民税非課税で、預貯金などの資産が一定額以下の方です。申請は、介護保険課保険給付係にて手続きが可能です。認定を受けると「介護保険負担限度額認定証」が交付されるので、入所する施設に提示してください。
【世田谷区独自】生計困難者等に対する利用者負担額軽減事業(さくら証)
世田谷区では、所得が低く生計が困難な方を対象に、介護サービスの利用者負担分の一部を軽減する独自の制度「生計困難者等に対する利用者負担額軽減事業(さくら証)」を実施しています。
この制度は世田谷区独自の取り組みで、要件を満たす方が申請することで、介護サービスの利用料負担を大きく軽減することが可能です。
さくら証にはA制度・B制度・C制度の3種類があり、それぞれ軽減率や対象サービスが異なります。A制度とB制度は国や東京都の制度と区独自制度を併用したもので、C制度は完全に世田谷区独自の制度です。
訪問介護や通所介護などの在宅サービスは3つの制度すべてで利用できますが、特別養護老人ホームなどの施設サービスはA制度のみの対応となります。軽減を受けるには事前の申請が必要で、軽減を実施している事業者のサービスを利用する場合にのみ適用されます。
対象となるのは、世帯全員が住民税非課税で、世帯の年間収入や預貯金額などの要件をすべて満たす方です。軽減率は制度によって異なりますが、介護費で50〜60%、食費・居住費で25%の軽減が受けられます。
詳しい要件や申請方法については、お住まいの地域の総合支所保健福祉課地域支援担当までお問い合わせください。
【総合支所保健福祉課地域支援担当の電話番号】
- 世田谷地域:03-5432-2850
- 北沢地域:03-6804-8701
- 玉川地域:03-3702-1894
- 砧地域:03-3482-8193
- 烏山地域:03-3326-6136・03-3326-6114
入所条件は?世田谷区の特別養護老人ホームの申込資格

特別養護老人ホームは誰もがすぐに入所できるわけではなく、いくつかの条件が定められています。世田谷区で特別養護老人ホームに申し込むためには、どのような資格が必要なのでしょうか。
以下では、原則となる要介護度の条件から、例外的に入所が認められるケース、そして世田谷区民以外の方の申し込みについて解説します。
原則「要介護3以上」「世田谷区に住民登録している」方が対象
世田谷区の特別養護老人ホームへ申し込める方は、「世田谷区に住民登録があり、要介護3~5の認定を受け、自宅での介護が難しい方」です。これは、特別養護老人ホームが常時介護を必要とする中重度の方を対象とした施設であるためです。
ただし、要介護1・2の方であってもやむを得ない事情により、自宅での日常生活が困難な方で、世田谷区が定める「特例入所の要件」に該当する場合は、特例入所が認められます。
また、要介護認定を受けていない場合は、お近くの「あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)」や保健福祉課に相談しましょう。そこで、申請の手続きや必要なサポートについて詳しく教えてもらえます。
世田谷区が定める特例入所の要件
前述したとおり、要介護1・2であっても特例入所が認められる場合があります。世田谷区が定める特例入所の要件は、以下のとおりです。
- 認知症である者であって、日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られること。
- 知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さ等が見られること。
- 家族等による深刻な虐待が疑われること等により、心身の安全・安心の確保が困難であること。
- 単身世帯である、同居家族が高齢又は病弱である等により家族等による支援が期待できず、かつ、地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分であること。
世田谷区の特別養護老人ホーム申し込みから入所までの全ステップ
特別養護老人ホームへの入所は、相談から書類の準備、提出、そして入所決定まで、いくつかのステップを踏む必要があります。以下では、世田谷区で特別養護老人ホームに申し込む際の具体的な流れを、5つのステップに分けて誰にでも分かるようにまとめました。
ステップ1:相談窓口(保健福祉課・あんしんすこやかセンター)を活用する
特別養護老人ホーム探しを始める最初のステップは、専門家への相談です。世田谷区では、各地域に設置されている「あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)」「お住いの地域の保健福祉センター保健福祉課」が相談窓口となっています。
これらの窓口では、介護に関するあらゆる相談に対応しており、特別養護老人ホームの申し込み方法や区内の施設情報について詳しく教えてくれます。
また、現在の心身の状態や家庭の状況を伝えることで、特別養護老人ホームが本当に最適な選択肢なのか、他のサービスも含めてアドバイスもらえるため、まずはこの相談窓口を活用しましょう。
ステップ2:特別養護老人ホーム入所希望調査書を入手し記入する
申し込みには「特別養護老人ホーム入所希望調査書」が必要です。お住いの地域の保健福祉センター保健福祉課で配布しているほか、世田谷区のホームページからダウンロードができます。
記入例についても世田谷区のホームページに掲載されていますので、確認しながら記入を行うようにしましょう。
ステップ3:お住いの地域の保健福祉センター保健福祉課窓口へ提出する
世田谷区では、特別養護老人ホームへの入所申し込みは「お住いの地域の保健福祉センター保健福祉課窓口」にて行います。記載した入所希望調査書を窓口へ直接提出をしてください。申請されるご親族の方が遠方に住んでいる場合等は、郵送での提出も可能です。
【保健福祉センター保健福祉課の一覧】
| 地域 | 住所 | 電話番号 |
| 世田谷保健福祉センター 保健福祉課 地域支援担当 | 東京都世田谷区世田谷丁4目22番33号 | 03-5432-2854 |
| 北沢保健福祉センター 保健福祉課 地域支援担当 | 東京都世田谷区北沢2丁目8番18号 | 03-6804-8701 |
| 玉川保健福祉センター 保健福祉課 地域支援担当 | 東京都世田谷区等々力3丁目4番1号 | 03-3702-1894 |
| 砧保健福祉センター 保健福祉課 地域支援担当 | 東京都世田谷区成城6丁目2番1号 | 03-3482-8193 |
| 烏山保健福祉センター 保健福祉課 地域支援担当 | 東京都世田谷区南烏山6丁目22番14号 | 03-3326-6114 |
ステップ4:世田谷区による評価・入所決定まで待機する
世田谷区では調査書が提出されると、調査票の内容を確認し評価基準に基づきポイント付けを実施。そして、ポイントの高い順に「施設ごとの入所希望者名簿」を作成します。その後、世田谷区から施設へ名簿が送付されます。
また、入所希望者へは世田谷区よりポイントが通知。世田谷区の公式サイトには「 世田谷区特別養護老人ホーム入所指針に基づくポイント分布表 」が掲載されており、随時情報が更新されています。ポイント分布表によりおおよその待機番号の目安がわかる仕組みです。
ステップ5:施設との契約・入所
入所希望者名簿に登録された後は、施設から連絡が入るのを待つことになります。希望する施設に空きが出ると、ポイントの優先順位が高い方から順に施設より連絡が入ります。
連絡を受けた後は、施設の担当者が自宅や病院などを訪問し、本人の心身の状態や生活状況について面接を実施。その後、面接の結果などを基に、施設内で入所検討委員会が開かれ、入所が適切かどうかが判断されます。
入所が決定したら、施設と契約手続きを行い、具体的な入所日を調整。必要書類の説明や持ち物の確認なども行われ、準備が整い次第、入所となります。
後悔しない!世田谷区の特別養護老人ホームの選び方 5つの重要ポイント

パンフレットや検索サイトなどの情報だけでは、その施設が本当に本人に合っているかを見極めるのは難しいものです。以下では、施設選びで失敗しないために、見学時などに必ずチェックしてほしい5つの重要なポイントを具体的に解説します。
ポイント1:医療・看護体制と看取りケアの対応状況
長く生活する場だからこそ、医療や看護の体制は重要です。日中の看護師の配置人数や、夜間のオンコール体制(緊急時に連絡が取れる体制)を確認しましょう。また、協力医療機関がどこで、どのような診療科に対応しているかも大切なポイントです。
特に、将来的に医療的なケアが必要になる可能性や、最期までその施設で過ごしたいという「看取りケア」の希望がある場合は、施設の対応方針や実績を具体的に聞いておくことが、入所後の安心につながります。
ポイント2:立地と家族の面会のしやすさ
入所後のご本人の孤立感を防ぎ、家族とのつながりを保つためには、面会のしやすさが非常に重要です。自宅からの交通アクセスは良いか、最寄り駅からの距離はどのくらいか、駐車場はあるかなど、具体的なルートを確認しておきましょう。
面会に頻繁に訪れることができれば、本人の精神的な支えになるだけでなく、施設の状況を定期的に把握できるというメリットもあります。週末や仕事帰りに気軽に立ち寄れるような立地の施設を選ぶことも、長い目で見たときに大切なポイントです。
ポイント3:食事の質と個別対応(刻み食・アレルギー等)
毎日の食事は、生活の中での大きな楽しみの1つです。施設内で調理しているのか、外部の給食サービスを利用しているのかで、温かさや味付けが変わることがあります。見学時に可能であれば、食事のメニューを見せてもらったり、試食させてもらったりすると良いでしょう。
また、嚥下(えんげ)機能が低下した方向けの刻み食やミキサー食、アレルギーや持病に応じた治療食など、個別の食事形態にどこまで柔軟に対応してもらえるかも、必ず確認しておきたい重要なポイントです。
ポイント4:施設の雰囲気と職員の定着率
施設に入った瞬間に感じる「雰囲気」は、直感を信じて良い判断材料になります。入所している方々の表情が明るいか、穏やかに過ごしているかを見てみましょう。また、職員同士がにこやかに挨拶を交わしているか、入居者への言葉遣いが丁寧かなど、スタッフの様子も観察してください。
職員の定着率(離職率の低さ)も、働きやすい環境であることの指標となり、結果として質の高いケアにつながります。可能であれば、施設長や現場のリーダーに、職員の勤続年数などを尋ねてみるのも1つの方法です。
ポイント5:見学は必須!当日のチェックリスト
施設選びの最終判断は、必ず見学をしてから行いましょう。見学当日は、ただ漫然と見るのではなく、事前にチェックリストを作成していくと効率的です。
- 清潔感:居室、トイレ、食堂、浴室は清潔に保たれているか。
- 安全性:手すりの設置、段差の解消、床が滑りにくいか。
- 臭い:不快な臭いがしないか。
- 日中の過ごし方:入所者はリビングで過ごしているか、自室にこもりがちか。
これらの点を自分の目で確かめ、疑問点はその場で職員に質問することが、後悔のない施設選びにつながります。
世田谷区の特別養護老人ホーム探しに関するよくある質問(Q&A)
特別養護老人ホーム探しを進める中で、様々な疑問や不安が出てくることでしょう。以下では、多くの方が抱きがちな質問とその回答をまとめました。
複数の施設に同時に申し込んでも大丈夫?
世田谷区の場合、申し込み時に3施設まで希望を出すことが可能です。入所の可能性を広げるためには、1つの施設に絞るのではなく、複数の施設を希望しておくことをおすすめします。その際は、立地や設備、雰囲気など、優先順位をつけながらいくつかの候補をリストアップしておくと良いでしょう。
夫婦で一緒に入所できますか?
夫婦での同時入所は、空き状況にもよりますが非常に難しいのが現状です。特別養護老人ホームは個人の介護の必要性に基づいて入所が決まるため、夫婦それぞれの優先順位が評価されます。
そのため、同じタイミングで同じ施設に空きが出て、2人ともが入所できる可能性はかなり低いです。施設によっては、夫婦部屋を用意しているところも稀にありますが、基本的には別々の部屋に入所することになります。
どうしても一緒の施設を希望する場合は、申し込みの際にその旨を伝え、根気強く待つ必要があります。
認知症や医療的ケアが必要でも入所できますか?
多くの特別養護老人ホームでは、認知症の方を積極的に受け入れています。中には認知症ケア専門のフロアを設けている施設も。ただし、暴力行為や他の入居者への迷惑行為が著しい場合は、入所が難しいと判断されることもあります。
また、胃ろう、インスリン注射、たんの吸引といった医療的ケアについては、施設によって対応できる範囲が異なります。看護師の配置体制や協力医療機関との連携によって変わるため、入所を希望する施設に、具体的にどのような医療的ケアが必要かを伝え、受け入れが可能か事前に必ず確認しましょう。
入所後の生活(面会、外出・外泊)はどのくらい自由ですか?
入所後の生活の自由度は、施設の方針によって異なります。面会については、多くの施設で時間内であれば自由にできますが、感染症対策などで制限が設けられる場合もあります。事前に施設のルールを確認しておくとスムーズです。
外出や外泊についても、事前に届け出をすれば家族の付き添いを条件に可能な場合がほとんどです。ただし、本人の健康状態によっては許可が出ないこともあります。入所者本人の楽しみや生活の質を保つためにも、面会や外出のルールについては、契約前に詳しく確認しておくことが大切です。
まとめ|自分に合った世田谷区の特別養護老人ホームを見つけるために

この記事では、世田谷区で特別養護老人ホームを探している方に向けて、施設の基本情報から費用、申込方法、そして後悔しない選び方のポイントまでを網羅的に解説しました。
特別養護老人ホーム探しは、情報収集から始まり、相談、書類準備、施設見学と、時間と労力がかかるプロセスです。しかし、1つずつステップを丁寧に進めることで、ご本人やご家族にとって最適な「終の棲家」を見つけることができます。
まずは、お近くの「あんしんすこやかセンター」やケアマネジャーに相談することから始めてみてください。専門家の力を借りながら、今回ご紹介したポイントを参考に、納得のいく施設選びを進めていきましょう。
参照元:厚生労働省 どんなサービスがあるの? – 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、サービスにかかる利用料、世田谷区 特別養護老人ホームの入所申込について、特別養護老人ホーム一覧表、特別養護老人ホーム施設ガイド、よくわかる介護保険(パンフレット)、世田谷区介護保険ガイドブック、生計困難者等に対する利用者負担額軽減事業(さくら証)、特別養護老人ホームの入所希望申請について、世田谷区特別養護老人ホーム入所指針






