荒川区で、ご家族のために特別養護老人ホームを探しているけれど、「費用はいくらかかるの?」「特養への入所条件は厳しい?」「申し込み方法が複雑でわからない…」など、たくさんの疑問や不安を抱えていませんか?
この記事では、そんなお悩みを解決するため、区内の特別養護老人ホームに関する情報を網羅的に解説します。2025年最新の施設一覧はもちろん、具体的な月額利用料、申し込みから入所に至るまでの全ステップまで、この記事1本で全てがわかります。
荒川区の特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)とは?
特別養護老人ホームは、要介護度が高く在宅での生活が難しい方が、日常生活全般にわたり介護や生活支援を受けながら暮らすことができる介護施設です。入浴・排せつ・食事などの介助のほか、健康管理や機能訓練、レクリエーションなどを通じて、安心して生活できる環境が整えられています。
目次
特別養護老人ホームで受けられるサービス内容

荒川区の特別養護老人ホームでも、全国の特別養護老人ホームと同様に、入所者が安心して暮らせるように、生活全般を支える多様なサービスが提供されています。代表的なサービス内容については以下のとおりです。
生活援助と介護サービス
入所者が毎日を快適に過ごせるように、食事・入浴・排せつなど日常生活のサポートを一人ひとりに合わせて実施。介護職員が24時間体制で対応し、身体介助や生活援助を行うため、家族がそばにいなくても安心して生活を続けられます。
医療的ケアと看護体制
特別養護老人ホームには看護職員も配置されており、健康管理や服薬管理などを実施。定期的な健康チェックや必要に応じた医療機関との連携が図られており、持病のある方や医療的ケアが必要な方も安心して暮らせる体制が整えられています。
レクリエーションや地域交流
日々の生活に楽しみを持てるよう、レクリエーション活動や季節行事も積極的に開催されているのも特徴の1つです。体操や趣味活動、地域のボランティアによる交流イベントなどを通じて、心身の健康維持や社会参加の機会が提供されます。
居室タイプは主に3つ!従来型個室・従来型多床室・ユニット型個室
特別養護老人ホームの居室は3つのタイプに分かれ、それぞれ費用や生活スタイルが異なります。ご本人の希望や予算に合わせて選ぶことが重要です。
| 居室タイプ | 部屋の形態 | 生活スタイル・雰囲気 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 従来型個室 | 1人部屋(個室) | 施設全体での集団生活が中心 | プライバシーが確保される | 費用(居住費)が高い傾向 |
| 多床室 | 2~4人部屋(相部屋) | にぎやかで交流が生まれやすい | 費用(居住費)が安い | プライバシーの確保が難しい |
| ユニット型個室 | 1人部屋(個室) | ・少人数グループでの共同生活 ・家庭的な雰囲気 | プライバシーと交流を両立できる | 費用(居住費)が最も高い傾向 |
また、大部屋を簡単なパーテーションで仕切り個室のように見せる「ユニット型個室的多床室」は、2021年度の介護報酬改定により新設が禁止されました。ただし、一部の施設では現在もこの形態が残っています。
なお、荒川区内の特別養護老人ホームの中には、従来型多床室において準ユニットケア加算の要件を満たす施設もあります。これは、簡易な間仕切りなどでプライバシーに配慮した個室的な環境を整備し、小グループ(準ユニット)ごとにケアを提供するタイプです。
以上のように、施設ごとに居室の形態は異なるため、入所前に必ず見学して確認することをおすすめします。
介護施設の代表例の1つ!有料老人ホームとの違いは?
特別養護老人ホーム入所にむけて情報を探していると「有料老人ホーム」という言葉を見かける方もいるのではないでしょうか。特別養護老人ホームと有料老人ホームの違いについて、以下にまとめました。
| 施設の種類 | 特別養護老人ホーム(特養) | 有料老人ホーム |
|---|---|---|
| 主な目的 | 長期的な生活と介護 | 多様なニーズに対応 |
| 運営主体 | 社会福祉法人・地方公共団体など | 民間企業など |
| 入所要件 | 原則要介護3以上 | 施設による(自立~要介護) |
| 入所期間 | 終身利用可能 | 施設による |
| 医療体制 | 看護職員配置あり・医師は非常勤可 | 施設により異なる |
| 費用の特徴 | 比較的低額(所得に応じた負担軽減あり) | サービス・費用が多様 |
上記の表からもわかるように、特別養護老人ホームは、費用が比較的安価なことから入所待ちが長期化することが多いです。一方、有料老人ホームは比較的早く入居できる点も大きな違いでもあります。
入所はできる?荒川区の特別養護老人ホームの入所条件
特別養護老人ホームは誰でも入所できるわけではなく、一定の条件が定められています。以下では、基本的な入所対象者から、要介護1・2の方が入れる特例、そして入所の優先順位を決める評価基準について詳しく見ていきましょう。
荒川区の特別養護老人ホームの入所対象者
荒川区の特別養護老人ホームに申し込めるのは、以下のすべてに該当する方です。
- 要介護3~5
- 自宅において生活することが困難な方
- 特別養護老人ホームに入所していない方
- 入院加療を必要としない方
【特例入所】要介護1・2でも申し込みができる4つのケース
特別養護老人ホームへの入所は原則要介護3以上です。しかし、要介護1または2の方でも、やむを得ない事情により在宅生活が著しく困難な場合は、特例として入所が認められることがあります。荒川区では、以下の4つのケースが該当します。
- 認知症で、日常生活に支障をきたす行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られる。
- 知的障がい・精神障がい等を伴い、日常生活に支障をきたす行動が頻繁に見られる。
- 家族等による深刻な虐待が疑われるなど、心身の安全・安心の確保が困難。
- 単身世帯や同居家族が高齢・病弱等で、家族の支援が期待できず、地域の介護サービス供給が不十分。
上記のどれかに当てはまり特別養護老人ホームへ申し込みをする際は、「特例入所(申請)調査票」も併せて必要です。
荒川区独自の「入所評価基準」
荒川区では、独自の「入所評価基準」を用いて申し込み者の状況を点数化し、年4回入所調整を実施しています。
各施設ごとに入所者の優先順位を決定した後、申請中の方全員(各申請期間中の新規申請者を含む)に「名簿登録のお知らせ」を送付して結果を通知。その後、荒川区から区内の特別養護老人ホームに名簿等を送付し、施設の空きが出次第、優先順位に従って入所が決定される仕組みとなっています。
荒川区にある特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)は全7施設

荒川区内には、2025年11月時点で特別養護老人ホームが7施設設置されています。以下では区内の特別養護老人ホームの情報をまとめました。
特別養護老人ホーム 癒しの里南千住
| 所在地 | 東京都荒川区南千住6丁目67番8号 特別養護老人ホーム |
| 電話番号 | 03-3803-3700 |
特別養護老人ホーム おたけの郷
| 所在地 | 東京都荒川区町屋7丁目18番11号 |
| 電話番号 | 03-3894-0310 |
荒川区立特別養護老人ホーム グリーンハイム荒川
| 所在地 | 東京都荒川区南千住6丁目36番5号 |
| 電話番号 | 03-3802-7561 |
荒川区立特別養護老人ホーム 花の木ハイム荒川
| 所在地 | 東京都荒川区荒川5丁目47番2号 |
| 電話番号 | 03-5855-3321 |
特別養護老人ホーム あそかのぞみの郷
| 所在地 | 東京都荒川区西尾久1丁目1番12号 |
| 電話番号 | 03-3893-3517 |
特別養護老人ホーム さくら館
| 所在地 | 東京都荒川区町屋7丁目10番6号 |
| 電話番号 | 03-3894-3561 |
荒川区立特別養護老人ホーム サンハイム荒川
| 所在地 | 東京都荒川区南千住3丁目14番7号 |
| 電話番号 | 03-3805-7525 |
【料金を完全網羅】荒川区の特別養護老人ホームでかかる費用
特別養護老人ホームの利用料は、具体的にどのような内訳で決まるのでしょうか。以下では、費用の基本構造から、荒川区の資料に基づいた具体的な月額料金のモデルケースまでを詳しく解説します。
費用の内訳は「介護サービス費」「居住費・食費」「その他の実費」の3つ
特別養護老人ホームの月額費用は、主に以下の3つの合計で決まります。
- 介護サービス費:要介護度に応じて定められたサービス費用の1〜3割自己負担が必要です。
- 居住費・食費:部屋のタイプ(従来型多床室、従来型個室、ユニット型個室など)によって料金が異なります。また、食費は施設で提供される食事にかかる費用です。
- 日常生活費:理美容代やおむつ代、個人の医療費など、介護保険の対象外となる実費負担分です。
これらの合計が、毎月支払う費用の目安となります。
月額の施設サービス費(従来型多床室・ユニット型個室)
荒川区の特別養護老人ホームを利用する際、費用の中心となるのが「介護サービス費」です。自己負担割合が1割の場合、要介護度と居室タイプに応じた月額の自己負担額の目安は以下のとおりです。
【介護サービス費の自己負担額(1割)の目安】
| 要介護度 | 従来型多床室 | ユニット型個室 |
|---|---|---|
| 要介護3 | 23,937円 | 26,651円 |
| 要介護4 | 26,226円 | 28,973円 |
| 要介護5 | 28,482円 | 31,229円 |
参照元:荒川区 みんなのあんしん介護保険(P.22)
※上記は目安であり、施設の体制に応じたサービス加算が別途追加されます。
※所得に応じて、自己負担割合が2割または3割になる場合があります。
実際の月額費用は、上表の「介護サービス費」に「居住費」「食費」「日常生活費」を加えた合計額です。例えば、住民税課税世帯の方がユニット型個室を利用する場合、上記のサービス費に加えて、居住費と食費がかかります。
所得に応じて負担が軽くなる「負担限度額認定」とは?申請方法も解説
「負担限度額認定」は、所得が低い方の施設利用における「居住費」と「食費」の負担を軽減する制度です。対象となるのは、世帯全員が住民税非課税であるなどの要件を満たす方です。
この認定を受けると、所得段階に応じた負担上限額が設定され、超過分は介護保険から給付されます。申請するには、荒川区介護保険課介護給付係に「介護保険負担限度額認定申請書」「被保険者本人及び配偶者の預貯金等が確認できる書類」を提出してください。
認定証が交付されたら、利用する施設に提示することで、軽減措置が適用されます。
医療費控除や高額介護サービス費など、知っておきたい費用軽減制度
負担限度額認定の他にも、費用を軽減できる制度があります。「高額介護サービス費」は、1か月の介護サービスの自己負担額が上限を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。
また、特別養護老人ホームの利用料のうち、介護サービス費、食費、居住費の自己負担額は「医療費控除」の対象になります。確定申告の際に、施設が発行する領収書を添付することで、所得税や住民税の還付が受けられる場合があります。
これらの制度を上手に活用することで、経済的な負担を軽くすることが可能です。
荒川区での特別養護老人ホーム申し込みから入所までの全ステップ

実際に特別養護老人ホームへの入所を考えたとき、どのような手続きが必要になるのでしょうか。
以下では、荒川区の公式な案内に基づき、申込書の入手から審査、そして入所に至るまでの一連の流れを4つのステップに分けて解説します。事前に全体の流れを把握しておくことで、スムーズに準備を進めることができます。
STEP1:入所申込書の入手と必要書類の準備
申し込みの第一歩は、必要書類を揃えることです。特別養護老人ホーム入所申込書・特別養護老人ホーム入所調査票・状況調査票は、荒川区のホームページからダウンロードできます。書類と併せて、本人の介護保険被保険者証の写しも必要です。また、要介護1・2の方は特例入所(申請)調査票も併せて提出してください。
※郵送及び区外の方は、入所希望者の介護保険被保険者証と負担割合証の写しも必要です。
※希望する施設を複数選び申請もできますが、単独施設を希望の場合は加点があります。
STEP2:申し込み窓口は「高齢者福祉課」
必要書類がすべて準備できたら、申し込み窓口へ提出します。提出先は、荒川区役所高齢者福祉課です。提出時には、書類に不備がないか担当者が確認してくれます。申し込み後の連絡先など、重要な情報を正確に記入するよう心がけてください。申し込み手続き自体に費用はかかりません。
※直接窓口へ赴くことが難しい方は郵送でも提出が可能です。
STEP3:荒川区による年4回の入所調整
荒川区内では、区内の特別養護老人ホームへの入所について一定の基準を設け、年4回入所調整をしています。本人の要介護度、介護者の状況、介護の期間などの項目別に点数化し、点数の高い方から入所する仕組みです。区の方で入所の優先順位を決定し入所待機者の名簿を作成します。
荒川区独自の入所評価基準に基づき、入所待機者の名簿における順位が決まるため、申込書には現在の状況をできるだけ正確かつ具体的に記入することが重要です。
STEP4:入所待機から施設との面談・入所へ
入所待機者として名簿に登録後は、希望する施設に空きが出ると施設から入所希望者の家族へ連絡がきます。その後、入所意思の確認をし面接や必要書類を提出。施設内で入所判定会議を実施し、入所が認められると正式に入所の運びとなります。
特別養護老人ホーム探しで困ったらここに相談!頼れる相談窓口
特別養護老人ホーム探しは、制度が複雑なこともあり、何から手をつけてよいかわからなくなることも。以下では、いざという時に頼りになる3つの相談先をご紹介します。
地域の身近な相談相手「地域包括支援センター」
「地域包括支援センター」は、高齢者の暮らしを地域で支えるための総合相談窓口です。介護保険サービスの利用方法から、特別養護老人ホームの申し込み手続きまで、幅広く相談に乗ってくれます。
また、保健師や社会福祉士、主任ケアマネジャーといった専門職が配置されており、それぞれの家庭の状況に応じたアドバイスをもらえます。区内に複数設置されているため、お住まいの地域を担当するセンターに気軽に連絡してみましょう。どこに相談すれば良いか分からない時の、最初の窓口として最適です。
申し込みや制度のことは「荒川区役所 高齢者福祉課」へ
特別養護老人ホームの入所申し込みや荒川区独自の優先入所基準など、制度に関する詳細な情報を確認したい場合は、荒川区役所の「高齢者福祉課」が担当窓口となります。
入所申し込みの受け付けも行っており、手続きに関する正確な情報を得ることができます。「入所の条件に当てはまるか知りたい」「申込書の書き方がわからない」といった具体的な質問がある場合に頼りになる存在。直接訪問するか、電話で問い合わせることが可能です。
担当のケアマネジャーへの相談も不可欠
すでに在宅で介護サービスを利用している場合、担当のケアマネジャーは非常に心強い味方の1人。ケアマネジャーは、ご本人の心身の状態やご家族の状況を深く理解している専門家です。
その知識を活かして、ご本人に合った特別養護老人ホームを提案してくれたり、申し込み手続きのサポートをしてくれたりします。施設選びの悩みや、今後の生活に対する不安などを率直に相談してみましょう。
荒川区の特別養護老人ホームに関するよくある質問(Q&A)
以下では、荒川区で特別養護老人ホームを検討している方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q.待機期間はどのくらいかかりますか?
A.待機期間は一概に「何年」とは言えません。荒川区では、申し込み者の介護の必要度や緊急性を点数化し、点数が高い方から優先的に案内される仕組みだからです。
そのため、ご本人の心身の状態や、介護しているご家族の状況によって、待機期間は大きく変動します。また、希望する施設の人気度や居室タイプによっても異なります。
また、空き状況の確認方法については、荒川区から送付される通知から推測することは可能です。正確な見通しは立てにくいですが、入所の必要性が生じたら、早めに申し込み手続きをするようにしましょう。
Q. 認知症や医療的ケアが必要でも入所できますか?
A.多くの特別養護老人ホームでは、認知症の方の受け入れに積極的に対応しています。また、胃ろうやインスリン注射といった日常的な医療的ケアについては、施設ごとに受け入れ可能な医療的ケアが異なります。
荒川区では、「特別養護老人ホーム入所申請のご案内」に各施設ごとに受け入れ可能な医療的ケアについて案内が掲載されています。まずはこの案内を確認するようにしましょう。確認の上で詳細については、各施設へお問い合わせください。
Q.入所後の退所要件はありますか?
A.特別養護老人ホームは「終の棲家」としての役割があるため、一度入所すれば原則として終身にわたり生活できます。しかし、いくつかのケースでは退所となる場合もゼロではありません。
代表的な例は、長期の入院が必要となり施設に戻る見込みがない場合です。また、他の入所者への迷惑行為が続き、集団生活が著しく困難と判断された場合なども、退所の対象となる可能性があります。
退所に関する規定は施設ごとに異なり、入所契約書に明記されているので、契約時にしっかりと確認しておくことが大切です。
まとめ|荒川区の制度を理解し、希望に合う特別養護老人ホームを見つけましょう

この記事では、荒川区の特別養護老人ホームについて、施設一覧から料金、入所条件、申し込み方法までを網羅的に解説しました。
施設選びは、ご本人とご家族の将来に関わる重要な決断です。まずは地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに相談し、専門家のアドバイスを受けながら情報収集を始めることをおすすめします。そして、気になる施設が見つかったら、ぜひ見学に足を運び、ご自身の目で雰囲気や環境を確かめてみてください。
本記事が、あなたにとって最適な特別養護老人ホームを見つけるための一助となれば幸いです。
参照元:厚生労働省 どんなサービスがあるの? – 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、サービスにかかる利用料、荒川区 特別養護老人ホームの入所のご案内、老人ホーム等、みんなのあんしん介護保険、介護保険負担限度額の認定(施設入所時の居住費・食費を軽減する制度)、特別養護老人ホーム入所申請のご案内






