東京都小金井市には特別養護老人ホームが4か所あり、要介護3以上の方が入所できます。市内の施設は「特別養護老人ホームつきみの園」「桜町聖ヨハネホーム」「特別養護老人ホーム ぬく井の杜」「特別養護老人ホーム 本町けやきの杜」の4施設です。費用は多床室で月額約10万円、ユニット型個室で約14万円が目安となります。
本記事では、各施設の情報や入所条件、申し込みの流れ、負担軽減制度、見学時のチェックポイントまで詳しく解説します。
小金井市の特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)とは?
特別養護老人ホームは、要介護3以上の方が長期間入所できる介護施設です。入所者は食事・入浴・排せつなどの日常生活支援に加え、健康管理や機能訓練といったケアを24時間体制で受けられます。長期入所型のため、「最期まで安心して暮らせる住まい」として選ばれるケースが多くあります。
目次
小金井市の特別養護老人ホームの利用できる方は要介護3以上

小金井市の特別養護老人ホームに入所できるのは、原則として要介護3以上の認定を受けた方です。また、要介護1または2の方については、特例として入所が認められる場合があります。居宅において日常生活を営むことが困難なやむを得ない事由があると認められた場合に、入所の対象となります。
要介護1・2でも入所できる特例入所の要件
特例入所の要件は以下のとおりで、いずれかに該当することが必要です。
- 認知症により日常生活に支障をきたす症状や行動、意思疎通の困難さが頻繁に見られる
- 知的障がいや精神障がいなどがあり、同様に日常生活への支障が頻繁に生じている
- 家族などによる深刻な虐待が疑われ、心身の安全確保が困難である
- 単身世帯であったり、同居家族が高齢または病弱であるなど家族からの支援が期待できず、地域の介護サービスや生活支援も十分に受けられない
特別養護老人ホームにて提供されるサービス内容
特別養護老人ホームでは、日常生活の介護を中心とした総合的なサービスを提供します。
- 生活支援:食事・入浴・排せつなど、日常生活の基本動作をサポート
- 健康管理:看護職員によるバイタルチェック、服薬管理、定期的な健康相談
- 機能訓練:専門スタッフによる機能訓練や運動プログラムの実施
- 口腔ケア:歯科医との連携や口腔清掃支援による誤嚥性肺炎の予防
- 余暇活動・レクリエーション:季節の行事や趣味活動を通じた心身の活性化
これらは単なる「介護サービス」ではなく、生活の質(QOL)を高め、社会とのつながりを保つための支援として位置づけられています。毎日の暮らしの中で安心と自立を支える仕組みが整っている点が、特別養護老人ホームの大きな魅力です。
認知症ケアや看取りへの対応について
小金井市内の多くの特別養護老人ホームでは、認知症の方への専門的な支援体制が整えられています。スタッフが専門的な知識と技術を持って対応するほか、個々の症状や生活背景に合わせたケアプランを策定し、安心できる生活環境を提供しています。
また、近年は「看取りケア」に力を入れる施設も増加。終末期まで入所者の尊厳を大切にし、医療機関や家族と連携しながら最後まで寄り添う支援が可能です。介護と医療の両面から生活を支える体制が整っているため、最期まで「自分らしい暮らし」を続けられるよう配慮されています。
小金井市の特別養護老人ホーム情報一覧
小金井市内には、4か所の特別養護老人ホームがあります。以下では、市内の特別養護老人ホームをご紹介します。 ※空き状況については各施設へお問い合わせください。
特別養護老人ホームつきみの園
| 所在地 | 東京都小金井市中町2丁目15番25号 |
| 電話番号 | 042-386-6511 |
桜町聖ヨハネホーム
| 所在地 | 東京都小金井市桜町1丁目2番24号 |
| 電話番号 | 042-381-1234 |
特別養護老人ホーム ぬく井の杜
| 所在地 | 東京都小金井市貫井北町3丁目4番8号 |
| 電話番号 | 042-402-7011 |
特別養護老人ホーム 本町けやきの杜
| 所在地 | 東京都小金井市本町4丁目7番1号 |
| 電話番号 | 042-401-1392 |
特別養護老人ホーム入所までの全体フロー

小金井市の特別養護老人ホームへの入所は、ただ申し込むだけではなく、段階的な手続きを経て入所が決まります。入所希望者とその家族が安心して生活を始められるよう、入所までの流れを整理して理解しておくことが重要です。
1.施設選びと情報収集
まず、入所を希望する施設の情報を収集することが大切です。市内には複数の特別養護老人ホームがあり、それぞれ定員や特徴、医療体制などが異なります。公式サイトや介護サービス情報公表システムを利用して、施設の所在地や連絡先、居室タイプや看護・介護体制などを確認しましょう。
また、地域包括支援センターに相談することで、自宅での介護状況や希望条件を踏まえた適切な施設選定が可能になります。
なお、医療行為が必要な方の受け入れ態勢は施設によって異なります。受け入れの可否はその時の施設の入所者の状況によっても変わるため、申込み前に現時点での受け入れ状況を直接施設に確認するようにしましょう。
➡小金井市内の特別養護老人ホームの医療的ケア受入状況一覧はこちらもご確認ください。
2.要介護認定の申請
特別養護老人ホームに入所するには、原則として要介護3以上の認定を受けることが必要です。まずは、市役所介護福祉課窓口(市役所第2庁舎2階)や地域包括支援センターで要介護認定の申請を行います。申請は窓口での直接申請のほか、郵送や電子申請も利用可能です。
申請後、担当者による訪問調査が行われ、日常生活における介護の必要度や認知症の有無などが確認されます。また、主治医による意見書も提出され、医学的な観点からも必要な介護度が判断される仕組みです。
3.認定審査
訪問調査や主治医意見書を基に、介護認定審査会で一次判定・二次判定が行われ、原則30日以内に認定結果が通知されます。認定の結果、入所が可能な介護度が確定します。
4.入所申込書の提出と確認
施設を選定したら、入所申込書(様式第1号)を希望する施設に直接提出しましょう。市役所ではなく、各施設への直接申込みとなる点に注意してください。
申込書には、直近1か月分のサービス利用票と別表の写し、介護認定情報の写しを添付します。介護認定情報については、申し込みの際に本人の同意を得た上で、施設が市に対して提供を求めることも可能です。
申込書には生活状況や医療・介護の必要性、認知症の状態などを具体的に記入してください。申込書を正確かつ具体的に記入することで、入所審査の透明性と正確性が高まります。また、特例入所を申し込む場合は、入所申込書(様式第1号)に加えて、特例入所申込書(様式第2号)も施設に提出することが必要です。
なお、入所申込みについては、ケアマネジャー(介護支援専門員)や地域包括支援センター職員が、本人または家族等の委任を得て代行することも可能なため、手続きが難しい場合は相談してみてください。
5.入所順位の評価と入所検討委員会
施設では、入所申込書に基づき点数化による評価を実施。点数は要介護度だけでなく、在宅の介護状況や家族の支援状況、緊急性の有無などを総合的に判断して算定されます。点数が高いケースとしては、身寄りがない方や長期入院を経て自宅での介護が困難な方、高齢または病気の家族が介護を行っている場合などです。
施設には入所者の決定に係る事務を処理するための入所検討委員会が設置されており、施設長、生活相談員、介護職員、看護職員、介護支援専門員等で構成。入所検討委員会は年4回以上開催され、選考名簿によって入所順位を検討し、入所者を決定します。
入所順位の検討にあたっては、点数に加えて、性別(部屋単位の男女別構成への配慮)、認知症対応のベッド確保、家族との関係維持のための地域性、ユニットケアの対応など、個別事情も勘案されます。
6.状況変更の届出
入所申し込み後、本人の状況(要介護度の変更、居宅サービスの大幅な変更、他施設入所など)や介護者の状況に変化があった場合は、入所申込変更届(様式第3号)を施設に提出することが必要です。
また、入所を辞退する場合など入所の意思がなくなった時には、入所申込取下届(様式第4号)を速やかに提出してください。
7.施設見学と契約準備
入所候補者は、可能な限り施設の見学を行い、居室や共有スペースの清潔さ、食事の提供方法、入浴や排泄サポートの状況、機能訓練や認知症ケアの実施状況などを確認します。
また、面会や外出のルール、私物や金銭管理の制限、医療対応の範囲も把握しておくと安心です。見学後、施設から契約内容の説明があり、入所日や費用負担、ケアプランの概要などを確認します。
8.入所決定と生活開始
最終的に施設から入所通知が届くと、契約書の締結を行い、必要な衣類や日用品の準備、服薬情報や医療情報の提出を行います。入所後は、施設職員と協力しながら日常生活の支援を受け、機能訓練や口腔ケア、レクリエーションなどに参加。入所後も定期的にケアプランの見直しが行われ、必要に応じて外出や外泊の調整がなされます。
なお、入所決定後に本人の都合により一時辞退があった場合は、次の入所検討の機会において緊急性に係る得点が減点されることも。また、施設入所者が入院治療等のために施設を退所した場合、退院後再度入所を希望するときは、円滑に入所ができるよう入所検討委員会において配慮されます。
地域包括支援センターを活用:エリア別の相談先

介護の悩み事や特別養護老人ホームへの入所検討などの相談については、地域包括支援センターの活用が重要です。各エリアごとに相談先が異なるため、自宅の住所に対応するセンターを確認してください。
地域包括支援センターとは
地域包括支援センターは、高齢者に関する総合的な相談窓口です。小金井市では、市内4か所に設置されており、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)などの専門職が、健康の維持や生活の安定のための支援を行っています。相談は無料で、電話や来所で受け付けるほか、状況や希望に応じて訪問してお話を伺うことも可能です。
また、高齢者本人やご家族からの相談はもちろん、近隣で気になる高齢者やその家族・介護者がいる場合も、遠慮なくご相談ください。相談内容や相談者のプライバシーはしっかり守られます。
開設時間
- 月曜日〜土曜日(年末年始・祝日を除く)
- 午前9時〜午後5時30分
担当地域・連絡先
各地域ごとに設置されたセンターへお問い合わせください。
| センター名 | 担当地域 | 電話番号 | 住所 |
|---|---|---|---|
| 小金井きた地域包括支援センター | 梶野町・関野町・緑町・本町2・3丁目・桜町1・3丁目 | 042-388-2440 | 小金井市桜町1-9-5(桜町高齢者在宅サービスセンター内1階) |
| 小金井みなみ地域包括支援センター | 前原町・貫井南町・本町6丁目 | 042-388-8400 | 小金井市前原町5-3-24(小金井あんず苑内) |
| 小金井ひがし地域包括支援センター | 東町・中町・本町1丁目 | 042-386-6514 | 小金井市中町2-15-25(特別養護老人ホームつきみの園内) |
| 小金井にし地域包括支援センター | 本町4・5丁目・桜町2丁目・貫井北町 | 042-386-7373 | 小金井市本町4-7-8 カーメスト武蔵小金井1号棟(本町住宅バス停近く) |
主な業務内容
地域包括支援センターの業務内容は主に以下の4つです。
1.総合相談支援
高齢者に関するさまざまな相談を受け付け、解決に向けた支援を行います。相談者は高齢者本人、ご家族、地域の方など誰でも可能です。
2.介護予防ケアマネジメント
要支援1・2の認定を受けた方に対して、介護予防プラン(ケアプラン)を作成し、適切なサービスの利用や予防に向けた取り組みを案内します。
3.権利擁護
成年後見制度の活用促進や高齢者虐待への対応を行い、高齢者の権利を守ります。
4.包括的・継続的ケアマネジメント支援
地域での連携や協働の体制づくりを支援。個々の介護支援専門員(ケアマネジャー)へのサポートを行います。
特別養護老人ホームの料金・費用相場を紹介
特別養護老人ホームを検討する際、多くの方が気になるのが「毎月どのくらいの費用がかかるのか」という点です。民間の有料老人ホームと比べて費用が抑えられるといわれる特別養護老人ホームですが、自己負担額は介護度や所得、利用するサービス内容によって異なります。以下では、料金の基本構造と費用目安を解説します。
基本的な費用構成
特別養護老人ホームの費用構成の内容は、大きく分けて以下の4つです。
- 介護サービス費:介護保険が適用され、原則1〜3割を自己負担。介護度が高くなるほど費用は上昇。
- 居住費(部屋代):居室のタイプ(多床室・個室など)によって金額が異なる。
- 食費:施設での食事にかかる費用。基準費用額は1日1,445円。
- 日常生活費・加算費用:理美容代や嗜好品代、レクリエーション費等の実費負担のもの。
このうち、介護サービス費は公的保険で大部分がまかなわれるため、自己負担は全体の一部。ただし、居住費や食費は原則全額自己負担となるため、トータルの費用を見積もる際には注意が必要です。
◆介護サービス費
| サービス費用の設定 | 利用者負担(1割の場合・1日につき) | ||
| 従来型個室 | 多床室 | ユニット型個室 | |
| 要介護1 | 589円 | 589円 | 670円 |
| 要介護2 | 659円 | 659円 | 740円 |
| 要介護3 | 732円 | 732円 | 815円 |
| 要介護4 | 802円 | 802円 | 886円 |
| 要介護5 | 871円 | 871円 | 955円 |
※上記は1単位10円で計算した場合の金額です。
月額の料金シミュレーション
以下では、費用相場の目安として料金シミュレーションをまとめました。
◆要介護5の場合の月額費用の目安
| 項目 | 多床室 | ユニット型個室 |
|---|---|---|
| 介護サービス費(1割の場合) | 約26,130円(871円×30日) | 約28,650円(955円×30日) |
| 居住費 | 約27,450円(915円/日) | 約61,980円(2,066円/日) |
| 食費 | 約43,350円(1,445円/日) | 約43,350円(1,445円/日) |
| 日常生活費 | 約10,000円 | 約10,000円 |
| 合計 | 約106,930円 | 約143,980円 |
※居住費・食費は基準費用額で計算しています。負担限度額認定を受けた方は、所得に応じて減額されます。
※日常生活費は施設により設定されます。
※上記は地域区分1単位10円の場合です。
特別養護老人ホームへ入所する際に利用できる主な負担軽減制度

小金井市では、特別養護老人ホームをはじめとする介護サービスを利用する際の費用負担を軽減するため、様々な制度が用意されています。所得状況に応じてご利用できる制度がありますので、該当する可能性がある方はぜひ小金井市介護福祉課介護保険係へ確認してみましょう。
1.介護保険負担限度額認定制度
特別養護老人ホームなどの介護保険施設に入所している方で、所得・資産が一定以下の場合、居住費や食費の自己負担額のうち負担限度額を超えた分が介護保険から支給されます。
利用には「負担限度額認定」が必要です。小金井市介護福祉課介護保険係へ申請してください。
基準費用額(日額)
課税世帯等で負担限度額認定に該当しない方(第4段階)は、以下の基準費用額を参考に施設が定める金額を負担します。
| 従来型個室 | 多床室 | ユニット型個室 | 食費 |
|---|---|---|---|
| 1,231円 | 915円 | 2,066円 | 1,445円 |
所得段階別の負担限度額(日額)
| 段階 | 対象者 | 預貯金等の上限 | 従来型個室 | 多床室 | ユニット型個室 | 食費 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1段階 | 生活保護受給者 | 要件なし | 380円 | 0円 | 880円 | 300円 |
| 老齢福祉年金受給者(世帯全員非課税) | 単身1,000万円/夫婦2,000万円 | |||||
| 第2段階 | 世帯全員非課税、年金+所得80.9万円以下 | 単身650万円/夫婦1,650万円 | 480円 | 430円 | 880円 | 390円 |
| 第3段階① | 世帯全員非課税、年金+所得80.9万円超〜120万円以下 | 単身550万円/夫婦1,550万円 | 880円 | 430円 | 1,370円 | 650円 |
| 第3段階② | 世帯全員非課税、年金+所得120万円超 | 単身500万円/夫婦1,500万円 | 880円 | 430円 | 1,370円 | 1,360円 |
高額介護サービス費
月々の利用者負担額が所得に応じた上限を超えた場合、超過分が介護保険から支給されます。支給を受けるには小金井市介護福祉課介護保険係への申請が必要です。※食費・居住費・福祉用具購入費等は対象外
| 区分 | 限度額 |
|---|---|
| 課税所得690万円(年収約1,160万円)以上の方 | 140,100円(世帯) |
| 課税所得380万円以上690万円未満(年収約770万円以上約1,160万円未満)の方 | 93,000円(世帯) |
| 住民税課税世帯で課税所得380万円(年収約770万円)未満の方 | 44,400円(世帯) |
| 世帯全員が住民税非課税 | 24,600円(世帯) |
| 老齢福祉年金受給者の方 前年の合計所得金額+課税年金収入額が80.9万円以下の方等 | 15,000円(個人) |
| 生活保護受給者の方等 | 15,000円(個人) |
高額医療・高額介護合算制度
医療保険と介護保険の両方で自己負担が発生し、その合計が年間の限度額を500円以上超えた場合、超過分が支給されます。対象期間は毎年8月から翌年7月までの1年間です。申請は7月31日時点で加入していた健康保険へ行います。
※食事代・差額ベッド代・高額療養費等は対象外
※医療保険・介護保険いずれかの自己負担が0円の場合は対象外
70歳未満の方の自己負担限度額(年額)
| 所得区分 | 限度額 |
|---|---|
| 所得901万円超 | 212万円 |
| 所得600万円超〜901万円以下 | 141万円 |
| 所得210万円超〜600万円以下 | 67万円 |
| 所得210万円以下 | 60万円 |
| 住民税非課税世帯 | 34万円 |
70歳以上の方の自己負担限度額(年額)
| 所得区分 | 限度額 |
|---|---|
| 課税所得690万円以上 | 212万円 |
| 課税所得380万円以上690万円未満 | 141万円 |
| 課税所得145万円以上380万円未満 | 67万円 |
| 一般(課税所得145万円未満等) | 56万円 |
| 低所得者(住民税非課税世帯の方) | 31万円 |
| 年金収入80万円以下の方 | 19万円 |
特別養護老人ホームを見学する際のポイント

特別養護老人ホームは、高齢者が安心して暮らせる生活環境を提供する施設です。ただし、施設ごとに特徴やサービス内容は大きく異なります。見学を行うことで、実際の雰囲気や設備、職員の対応などを自分の目で確認でき、入所を検討する上で重要な判断材料となります。
以下では、見学する際にチェックすべきポイントを詳しくまとめました。
1.見学前の準備
見学を効果的に行うためには、事前準備が欠かせません。
まず、施設の基本情報を把握しておきましょう。入所条件として、医療ケアの対応範囲は施設ごとに異なることが多いため確認が必要です。入所待機状況や優先順位、入所費用(月額の居住費・食費・管理費、介護保険の適用範囲など)についても事前に調べておくと安心です。
また、質問リストを作っておくと、費用、医療対応、外出の可否、ケアプラン作成方法などを効率よく確認できます。可能であれば複数の施設を見学し、比較検討するようにしましょう。見学の時間帯は食事どきを選ぶと、食堂の雰囲気や職員の対応を観察しやすくなります。
2.施設の環境や設備
居室については、広さや個室・多床室の有無、収納スペース、バリアフリー対応などを確認します。共用スペースでは、食堂や談話室、浴室、トイレ、庭などの清潔さや広さをチェックしましょう。
安全面では、手すりやナースコール、転倒防止策、火災報知器の設置状況も確認が必要です。清掃や衛生管理が行き届いているか、居室やトイレが清潔に保たれているかも重要なポイントです。
3.食事や栄養管理
食事は入所者の生活の質に直結します。普通食だけでなく、刻み食や嚥下食、制限食など個々の状態に合わせた食事の提供があるかをチェックしましょう。食堂の雰囲気や食事時間の運営、スタッフによるサポートの様子も確認します。加えて、個別の栄養管理や食事制限への対応が可能かも確認しておきたい点です。
4.医療・介護体制
入所者の安全と健康を守るため、看護・医療体制をしっかり確認しましょう。常勤看護師の有無や医師の訪問頻度、緊急時の対応体制を把握します。介護職員の人数や夜勤体制、入所者との比率も重要です。また、機能訓練指導員の配置状況や、日常生活動作の維持・向上に向けた機能訓練の内容も確認しておくとよいでしょう。
5.生活やサービス内容
日常生活の支援内容をチェックします。入浴、排泄、服薬管理、外出支援などがどの程度サポートされるかを確認しましょう。レクリエーションや趣味活動、季節のイベント、外出企画など、入所者が生活を楽しめるサービスがあるかも重要です。家族との関わり方や面会ルール、連絡手段(電話やアプリなど)についても確認しておきましょう。
6.契約・プライバシー・苦情対応
契約内容や利用規約が明確かどうかを確認します。プライバシー保護の体制や個人情報の管理方法も重要です。高齢者虐待防止策や苦情対応窓口が整備されているかもチェックしましょう。施設の運営母体(社会福祉法人など)や経営の安定性についても、長期入所を前提とする場合は確認しておくと安心です。
7.見学当日の観察ポイント
見学では、施設の雰囲気や職員の対応、入所者の様子を実際に観察することが大切です。明るく清潔な環境か、入所者は安心して生活しているか、職員の挨拶や声かけ、入所者との接し方はどうかを確認しましょう。パンフレットや説明だけではわからない「施設の空気感」を感じ取ることが、見学の最大の目的です。
特別養護老人ホーム以外の選択肢とは?他の高齢者向け介護施設など
介護が必要になったとき、特別養護老人ホーム以外にも様々な選択肢があります。以下では代表的な代替案をご紹介します。
1.介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは、介護サービスを受けながら快適に生活できる民間の高齢者向け住まいです。
- 対象者:自立〜要介護者まで幅広く対応
- 特徴:居住環境が整っており、介護サービスが受けられる
- メリット:個室やプライバシーの確保がしやすい、施設の設備が充実
- デメリット:費用負担が比較的高い
2.グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
グループホームは、認知症の方が少人数で家庭的な環境のもと生活できる住まいです。
- 対象者:要介護1〜要介護5の認知症高齢者
- 特徴:少人数で共同生活、認知症ケアに特化
- メリット:家庭的な雰囲気で安心して暮らせる
- デメリット:在宅生活の自由度が制限される
3.ショートステイ(短期入所生活介護)
介護者の負担軽減や緊急時の対応として、短期間だけ施設に入所できるサービスです。
- 対象者:要介護認定を受けている方
- 特徴:数日〜数週間単位で利用可能
- メリット:介護者の休養や急用時に利用できる
- デメリット:長期入所には向かない
4.在宅介護サービス(訪問介護・デイサービスなど)
介護保険による在宅介護サービスは、自宅で生活しながら必要な介護や支援を受ける方法です。
- 対象者:要支援・要介護認定を受けた方
- 特徴:訪問介護、訪問看護、デイサービスなどを組み合わせて利用可能
- メリット:住み慣れた自宅で生活できる、自由度が高い
- デメリット:介護負担がご家族にかかる場合がある
まとめ:小金井市の特別養護老人ホーム選びは早めの情報収集がカギ

小金井市には4か所の特別養護老人ホームがあり、居室タイプや医療体制、認知症ケアへの対応は施設ごとに異なります。入所対象は原則として要介護3以上ですが、認知症や家族の介護力不足などの事情があれば要介護1・2でも特例入所が認められる場合があります。
施設選びでは、費用だけでなく実際の生活環境が重要です。見学時には居室の清潔さや食事の様子、職員の対応などを確認し、施設の雰囲気を自分の目で確かめましょう。入所までには複数の手続きと待機期間があるため、地域包括支援センターに早めに相談しながら、複数施設を比較検討することをおすすめします。
参照元:厚生労働省 介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、介護事業所・生活関連情報検索 介護サービス情報公表システム どんなサービスがあるの? – 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護事業所・生活関連情報検索 介護サービス情報公表システム サービスにかかる利用料、小金井市 特別養護老人ホームへの入所申込について、小金井市介護老人福祉施設入所指針、地域包括支援センターのご案内、 みんなのあんしん介護保険(小金井市版)






