西東京市の特別養護老人ホームは全部で8か所あり、すべて広域型の施設です。入所条件は原則として要介護3以上ですが、認知症や虐待などの事情がある場合は要介護1・2でも特例入所が認められます。費用は多床室で月額約10万円〜、ユニット型個室で約14万円〜が目安です。
本記事では市内全施設の一覧、料金シミュレーション、負担軽減制度、申込みの流れまで詳しく解説します。
東京都西東京市の特別養護老人ホーム(特養)とは?
特別養護老人ホームは、要介護3以上の方が長期間入所できる介護施設です。入所者は食事・入浴・排せつなどの日常生活支援に加え、健康管理や機能訓練といったケアを24時間体制で受けられます。「終の住処」として利用されることも多く、西東京市では地域の高齢者福祉の中核として、住み慣れた地域での生活継続を支援しているのです。
目次
特別養護老人ホームで受けられるサービス内容

特別養護老人ホームでは、大きく分けると主に5つのサービスを提供しています。
1.日常生活の支援サービス
入所者が日々安心して暮らせるように、特別養護老人ホームでは食事・入浴・排泄などの生活全般を支援します。入所者一人ひとりの状態に合わせた介助を提供し、尊厳を守りながら快適な生活を支えるのが特徴です。
食事の提供
栄養バランスを考えた食事で健康維持をサポートします。
- 栄養士による献立作成と栄養管理
- 噛む力や飲み込みの状態に応じた刻み食・ソフト食・ペースト食などの形態調整
- 糖尿病や腎臓病などに対応した治療食・制限食の提供
- 食事介助が必要な方への個別サポート
- 食事の姿勢や食べるペースへの配慮
入浴サービス
安全面と快適さを重視し、入所者の状態に合わせた方法で実施。入浴回数は週2回以上が基準で、施設によっては週3回以上実施しているところもあります。
- 個浴・機械浴・シャワー浴・清拭など身体状況に応じた入浴方法の選択
- 手すりや滑り止めマットなど安全対策の徹底
- プライバシーに配慮した入浴環境の整備
- 入浴前後の体調確認とバイタルチェック
- 皮膚の状態観察と褥瘡予防
排泄介助
入所者の状態に応じた排泄ケアを行います。
- 生活リズムに合わせた定時のトイレ誘導
- おむつ交換やパッド交換
- ポータブルトイレの設置と介助
- 排泄パターンの把握と記録
- 皮膚トラブルの予防と清潔保持
身だしなみの支援
生活の質を維持するため、日常的な身だしなみを支援します。
- 着替えの介助と衣類の選択サポート
- 整髪・ひげ剃り・爪切りなどの整容介助
- 口腔ケア(歯磨き・義歯の手入れなど)
2.健康管理・医療サポート
入所者が安心して暮らせるよう、常勤・非常勤の看護職員が健康管理を行い、医師や薬剤師と連携。血圧・体温・脈拍などの定期的な健康チェック、服薬管理や服薬指導、緊急時の医療対応や病院搬送、必要に応じた診療や定期健康診断などを実施しています。
3.機能訓練・生活リハビリ
入所者の身体機能や日常生活能力の維持・向上を目的に、機能訓練も実施。食事・入浴・歩行などの動作訓練、個別または集団での運動・体操指導のほか、趣味活動や散歩を取り入れた生活リハビリも実施しています。
4.レクリエーション・交流活動
心身の健康を支えるため、入所者同士や地域との交流活動を行うことも。お花見・夏祭り・クリスマス会などの季節の行事、音楽・手芸・書道などの楽しい趣味活動のほか、地域ボランティアの訪問や近隣住民との交流など、地域との関わりの機会も設けています。
5.介護保険対象外のサービス
介護保険の範囲外で希望する施設の独自サービスについては、任意で追加費用を支払うことで利用することが可能です。理美容サービス、特別食や嗜好品、個室利用や特別設備の利用料などがこれに該当します。施設によりサービス内容は異なるため、入所を希望する施設へお問い合わせください。
特別養護老人ホームの種類と居室タイプ
特別養護老人ホームは施設の規模や居室のタイプによっていくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
広域型と地域密着型の違い
特別養護老人ホームは「広域型」と「地域密着型」の2種類に分けられます。
広域型は定員30人以上の施設で、多職種のスタッフが連携しながら介護・看護・生活支援を総合的に提供します。医療連携や機能訓練、レクリエーション活動の幅が広いのが特徴です。
地域密着型は定員29人以下の小規模施設で、家庭的な雰囲気の中で生活できるのが魅力。施設スタッフとの距離が近く、入所者一人ひとりに寄り添ったケアが受けられます。地域とのつながりも大切にしており、原則として施設所在地の市区町村に住民票がある方が入所対象となります。
※2025年12月現在、西東京市内に地域密着型の特別養護老人ホームはありません。
居室タイプ:ユニット型・従来型の違い
居室のタイプには「ユニット型」と「従来型」があります。
ユニット型は10人程度の小グループで生活する形式で、個室とリビング・ダイニングを共有します。プライバシーを確保しながら、ほかの入所者との交流も持てる環境です。
従来型は4人部屋などの多床室が基本で、ユニット型より費用を抑えられます。プライバシー面では個室に劣りますが、同室者との自然な交流が生まれやすいというメリットもあるのです。
東京都西東京市の特別養護老人ホーム(特養)一覧

西東京市内には8か所の特別養護老人ホームがあります。以下では、市内の特別養護老人ホーム一覧をまとめました。
社会福祉法人 千曲会 健光園
| 所在地 | 東京都西東京市田無町5丁目5番19号 |
| 電話番号 | 042-469-8941 |
特別養護老人ホーム フローラ田無
| 所在地 | 東京都西東京市向台町2丁目16番22号 |
| 電話番号 | 042-468-5133 |
特別養護老人ホーム 保谷苑
| 所在地 | 東京都西東京市栄町3丁目6番2号 |
| 電話番号 | 042-423-5002 |
特別養護老人ホーム 福寿園ひばりが丘
| 所在地 | 東京都西東京市ひばりが丘3丁目1番18号 |
| 電話番号 | 042-452-1818 |
特別養護老人ホーム グリーンロード
| 所在地 | 東京都西東京市西原町2丁目2番11号 |
| 電話番号 | 042-467-7736 |
特別養護老人ホーム クレイン
| 所在地 | 東京都西東京市西原町4丁目3番5号 |
| 電話番号 | 042-468-3300 |
特別養護老人ホームめぐみ園
| 所在地 | 東京都西東京市柳沢4丁目1番3号 |
| 電話番号 | 042-461-2230 |
社会福祉法人 至誠学舎東京 特別養護老人ホーム 尚和緑寿
| 所在地 | 東京都西東京市新町1丁目11番25号 |
| 電話番号 | 042-462-1188 |
※西東京市では公式サイトにて特別養護老人ホームの入所待機者数を公表・随時更新しています。
➡西東京市の特別養護老人ホーム空き状況はこちらからご確認ください。
特別養護老人ホームの料金・費用目安
特別養護老人ホームを検討する際、多くの方が気になるのが「毎月どのくらいの費用がかかるのか」という点です。民間の有料老人ホームと比べて費用が抑えられるといわれる特別養護老人ホームですが、自己負担額は介護度や所得、利用するサービス内容によって異なります。以下では、料金の基本構造と費用目安を解説します。
基本的な費用構成
特別養護老人ホームの費用構成の内容は、大きく分けて以下の4つです。
- 介護サービス費:介護保険が適用され、原則1〜3割を自己負担。介護度が高くなるほど費用は上昇。
- 居住費(部屋代):居室のタイプ(多床室・個室など)によって金額が異なる。
- 食費:施設での食事にかかる費用。基準費用額は1日1,445円。
- 日常生活費・加算費用:理美容代や嗜好品代、レクリエーション費など実費負担のもの。
このうち、介護サービス費は公的保険で大部分がまかなわれるため、自己負担は全体の一部。ただし、居住費や食費は原則全額自己負担となるため、トータルの費用を見積もる際には注意が必要です。
◆介護サービス費
| サービス費用の設定 | 利用者負担(1割の場合・1日につき) | ||
| 従来型個室 | 多床室 | ユニット型個室 | |
| 要介護1 | 589円 | 589円 | 670円 |
| 要介護2 | 659円 | 659円 | 740円 |
| 要介護3 | 732円 | 732円 | 815円 |
| 要介護4 | 802円 | 802円 | 886円 |
| 要介護5 | 871円 | 871円 | 955円 |
※上記は1単位10円で計算した場合の金額です。
月額の料金シミュレーション
以下では、費用相場の目安として料金シミュレーションをまとめました。
◆要介護5の場合の月額費用の目安
| 項目 | 多床室 | ユニット型個室 |
|---|---|---|
| 施設サービス費(1割の場合) | 約26,130円(871単位×30日) | 約28,650円(955単位×30日) |
| 居住費 | 約27,450円(915円/日) | 約61,980円(2,066円/日) |
| 食費 | 約43,350円(1,445円/日) | 約43,350円(1,445円/日) |
| 日常生活費 | 約10,000円 | 約10,000円 |
| 合計 | 約106,930円 | 約143,980円 |
※居住費・食費は基準費用額で計算しています。負担限度額認定を受けた方は、所得に応じて減額されます。
※日常生活費は施設により設定されます。
※上記は地域区分1単位10円の場合です。
特別養護老人ホーム利用時に活用できる負担軽減制度

特別養護老人ホームの利用にあたっては、所得や資産の状況に応じて費用負担を軽減できる制度があります。
特定入所者介護サービス費(負担限度額認定)
特別養護老人ホームなどの介護保険施設に入所している方で、所得・資産が一定以下の場合、居住費や食費の自己負担額のうち負担限度額を超えた分が介護保険から支給されます。
利用には「負担限度額認定」が必要です。西東京市役所高齢者支援課介護調整係へ申請してください。
基準費用額(日額)
課税世帯等で負担限度額認定に該当しない方(第4段階)は、以下の基準費用額を参考に施設が定める金額を負担します。
| 従来型個室 | 多床室 | ユニット型個室 | 食費 |
|---|---|---|---|
| 1,231円 | 915円 | 2,066円 | 1,445円 |
所得段階別の負担限度額(日額)
| 段階 | 対象者 | 預貯金等の上限 | 従来型個室 | 多床室 | ユニット型個室 | 食費 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1段階 | 生活保護受給者 | 要件なし | 380円 | 0円 | 880円 | 300円 |
| 老齢福祉年金受給者(世帯全員非課税) | 単身1,000万円/夫婦2,000万円 | |||||
| 第2段階 | 世帯全員非課税、年金+所得80万円以下 | 単身650万円/夫婦1,650万円 | 480円 | 430円 | 880円 | 390円 |
| 第3段階① | 世帯全員非課税、年金+所得80万円超〜120万円以下 | 単身550万円/夫婦1,550万円 | 880円 | 430円 | 1,370円 | 650円 |
| 第3段階② | 世帯全員非課税、年金+所得120万円超 | 単身500万円/夫婦1,500万円 | 880円 | 430円 | 1,370円 | 1,360円 |
高額介護サービス費
月々の利用者負担額が所得に応じた上限を超えた場合、超過分が介護保険から支給されます。支給を受けるには西東京市への申請が必要です。※食費・居住費・福祉用具購入費等は対象外
| 区分 | 世帯 | 個人 | |
|---|---|---|---|
| 住民税 課税世帯の方 | 課税所得690万円(年収約1,160万円)以上 | 140,100円 | 140,100円 |
| 課税所得380万円(年収約770万円)以上 課税所得690万円(年収約1,160万円)未満 | 93,000円 | 93,000円 | |
| 住民税課税の方または課税所得145万円以上380万円未満の方がいる世帯 | 44,400円 | 44,400円 | |
| 世帯全員が 住民税非課税の方 | 前年の公的年金等収入金額+その他の合計所得金額の合計が80万円を超える方 | 24,600円 | 24,600円 |
| 前年の公的年金等収入金額+その他の合計所得金額の合計が80万円以下の方 | 24,600円 | 15,000円 | |
| 老齢福祉年金受給者 | 24,600円 | 15,000円 | |
| 生活保護の被保護者 | 15,000円 | 15,000円 | |
高額医療・高額介護合算制度
医療保険と介護保険の両方で自己負担が発生し、その合計が年間の限度額を500円以上超えた場合、超過分が支給されます。対象期間は毎年8月から翌年7月までの1年間です。申請は7月31日時点で加入していた健康保険へ行います。
※食事代・差額ベッド代・高額療養費等は対象外
※医療保険・介護保険いずれかの自己負担が0円の場合は対象外
70歳未満の方の自己負担限度額(年額)
| 所得区分 | 限度額 |
|---|---|
| 所得901万円超 | 212万円 |
| 所得600万円超〜901万円以下 | 141万円 |
| 所得210万円超〜600万円以下 | 67万円 |
| 所得210万円以下 | 60万円 |
| 住民税非課税世帯 | 34万円 |
70歳以上の方の自己負担限度額(年額)
| 所得区分 | 限度額 |
|---|---|
| 課税所得690万円以上 | 212万円 |
| 課税所得380万円以上690万円未満 | 141万円 |
| 課税所得145万円以上380万円未満 | 67万円 |
| 一般(課税所得145万円未満等) | 56万円 |
| 住民税非課税世帯等 住民税非課税世帯・年金収入80万円以下等:介護利用者複数の場合 | 31万円 |
| 住民税非課税世帯・年金収入80万円以下等:本人のみの場合 | 19万円 |
西東京市の特別養護老人ホームの利用条件

西東京市の特別養護老人ホームに入所できるのは、以下の方です。
原則として要介護3以上の方
要介護3から5までと認定されている方で、常時介護を必要とし、自宅での介護が困難な方が対象となります。
要介護1・2の方(特例入所)
要介護1または2の方でも、以下のいずれかに該当する場合は「特例入所対象者」として申し込むことができます。
- 認知症があり、日常生活に支障をきたす症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られる方
- 知的障害・精神障害等があり、日常生活に支障をきたす症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られる方
- 家族等による深刻な虐待が疑われるなど、心身の安全・安心の確保が困難な方
- 単身世帯である、または同居家族が高齢・病弱などで家族の支援が期待できず、かつ地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分な方
特例入所を希望する場合は、入所申込書に「特例入所対象者の理由記入書及び情報提供に関する同意確認書」を添えて申し込む必要があります。なお、旧制度が適用であった平成27年3月31日時点ですでに入所中の方については、要件変更の影響はありません。
特別養護老人ホームへの入所の流れと相談窓口
特別養護老人ホームへの入所は段階的なプロセスを経て決定されます。スムーズな入所のためには、事前の情報収集と適切な相談窓口の活用が重要です。
申込から入所までの流れ
特別養護老人ホームへの入所申込は希望施設への直接申請で、複数施設への同時申込も可能です。申込には以下の書類が必要です。
- 特別養護老人ホーム入所申込書兼調査書(介護保険被保険者証の写しを添付)
- 特例入所対象者の理由記入書及び情報提供に関する同意確認書(要介護1・2の方のみ)
これらの書類は各施設のほか、高齢者支援課窓口や西東京市公式サイトにて入手可能です。
申込時には、施設の特性や優先入所の仕組みについて説明を受けます。申込受理後、施設は入所希望者名簿を作成し、入所基準に基づいて優先度の評価を実施。
入所の決定は、施設が設置する入所検討委員会での審査を経て、施設長が行います。入所検討委員会は施設長、生活相談員、介護職員、看護職員、介護支援専門員等で構成されています。優先度の高い方の中から、性別、施設の特性、緊急性、本人の意向などを総合的に考慮して最終決定されるといった流れです。
相談窓口の1つ:地域包括支援センターの役割と活用方法
地域包括支援センターや居宅介護支援事業者(ケアマネジャーが所属する事業所)は、特別養護老人ホームへの入所に関する相談や手続きの支援を行っています。
入所申込は本人や家族が直接施設に行うのが原則ですが、地域包括支援センターや介護支援専門員(ケアマネジャー)に委任して代行してもらうことも可能です。また、入所希望者の状況把握や必要書類の調整、ケアプランの見直しなども支援してもらえます。
入所待ち(待機)の期間中は、地域包括支援センターや居宅介護支援事業者と施設が連携し、在宅生活を支えるための必要な支援が行われます。入所希望者の状況(要介護度の変化、他施設への入所、介護者の状況変化など)に変化があった場合は、施設への届出も代行してもらうことが可能です。
特別養護老人ホーム以外の選択肢とは?他の高齢者向け介護施設など
介護が必要になったとき、特別養護老人ホーム以外にも様々な選択肢があります。以下では代表的な代替案をご紹介します。
1.介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは、介護サービスを受けながら快適に生活できる民間の高齢者向け住まいです。
- 対象者:自立〜要介護者まで幅広く対応
- 特徴:居住環境が整っており、介護サービスが受けられる
- メリット:個室やプライバシーの確保がしやすい、施設の設備が充実
- デメリット:費用負担が比較的高い
2.グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
グループホームは、認知症の方が少人数で家庭的な環境のもと生活できる住まいです。
- 対象者:要介護1〜要介護5の認知症高齢者
- 特徴:少人数で共同生活、認知症ケアに特化
- メリット:家庭的な雰囲気で安心して暮らせる
- デメリット:在宅生活の自由度が制限される
3.ショートステイ(短期入所生活介護)
介護者の負担軽減や緊急時の対応として、短期間だけ施設に入所できるサービスです。
- 対象者:要介護認定を受けている方
- 特徴:数日〜数週間単位で利用可能
- メリット:介護者の休養や急用時に利用できる
- デメリット:長期入所には向かない
4.在宅介護サービス(訪問介護・デイサービスなど)
介護保険による在宅介護サービスは、自宅で生活しながら必要な介護や支援を受ける方法です。
- 対象者:要支援・要介護認定を受けた方
- 特徴:訪問介護、訪問看護、デイサービスなどを組み合わせて利用可能
- メリット:住み慣れた自宅で生活できる、自由度が高い
- デメリット:介護負担がご家族にかかる場合がある
施設選びで後悔しないためのチェックポイント

特別養護老人ホームは一度入所すると長期的な生活の場となるため、「とりあえず決めてしまう」と後から後悔につながることも少なくありません。入所前の準備段階でしっかりと比較・検討し、自分や家族に合った施設を選ぶことが、安心した暮らしにつながります。以下では、選ぶ際に特に意識したいチェックポイントを紹介します。
見学で確認すべきポイント
パンフレットや公式サイトだけではわからない情報も多いため、入所前には必ず見学を行うことが重要です。見学時には、以下の点を意識してチェックしましょう。
- 職員の対応:あいさつや説明が丁寧か、入所者との接し方に温かみがあるか
- 施設の清潔さ:共有スペースやトイレが清潔に保たれているか
- 生活空間の雰囲気:居室や食堂の広さ、採光や換気の状態、過ごしやすさ
- 入所者の表情や様子:安心して生活している様子が見られるか、孤立していないか
- レクリエーションや活動の様子:日常的な交流や楽しみがあるか
可能であれば、複数の施設を見学して比較するのがおすすめです。施設ごとの雰囲気や考え方の違いが見えてきて、自分たちに合った選択肢が明確になります。
医療・看取り体制を確認する
入所後は長期的な生活となるため、医療との連携体制や看取り対応も重要な確認ポイント。施設によっては、定期的な往診や協力病院との連携を行っているところもあり、緊急時にも迅速な対応が可能です。
また、終末期ケアに力を入れている施設では、家族や医療機関と連携して「自宅にいるような最期」を支える取り組みが行われています。人生の最終段階まで安心して過ごせるかどうかは、長期入所先を決めるうえで大切な視点です。
家族との面会・連携のしやすさ
入所後も、家族との関わりは心身の安定や生活の質に大きな影響を与えます。そのため、面会の柔軟性や連絡体制も確認しておきたいポイントの1つです。
面会予約の取りやすさ、オンライン面会の可否、緊急時の連絡手段などは施設ごとに異なります。家族が無理なく関わり続けられる環境が整っているかどうかを事前に把握しておくことが大切です。
生活のサポート体制や活動の充実度
特別養護老人ホームは「介護を受ける場所」であると同時に、「生活の場」でもあります。日常生活支援の質や、趣味・交流の機会がどれだけ充実しているかによって、入所後の満足度は大きく変わります。
機能訓練や運動プログラム、季節の行事、地域との交流など、生活の楽しみを支える取り組みがあるかを確認することが、より豊かな暮らしへの一歩です。
施設選びは「介護が受けられるかどうか」だけではなく、「どんな暮らしができるか」という視点も欠かせません。見学や相談を通して、実際の生活環境や支援内容を丁寧に確認し、納得のいく選択をすることが、後悔のない施設選びにつながります。
まとめ|西東京市で安心して特別養護老人ホームを選ぶために
特別養護老人ホームは長期間の生活の場となるため、入所先の選択は利用者本人だけでなく、ご家族の暮らしにも大きく関わる決断です。
西東京市には8か所の特別養護老人ホームがあり、それぞれ居室タイプや医療連携体制、レクリエーションの充実度などに違いがあります。費用面では負担限度額認定や高額介護サービス費といった軽減制度も活用できるため、経済的な不安がある方も一度相談してみることをおすすめします。
施設選びでは、パンフレットやウェブサイトの情報だけでなく、実際に見学して雰囲気を確かめることが大切です。職員の対応、入所者の表情、清潔さなど、現地でしかわからないポイントを自分の目で確認しましょう。
また、地域包括支援センターや担当のケアマネジャーは、施設探しから申込手続きまで幅広くサポートしてくれます。1人で抱え込まず、専門家の力を借りながら、ご本人とご家族にとって納得のいく選択を進めていってください。
参照元:厚生労働省 介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、指定介護老人福祉施設等の入所に関する指針について、介護事業所・生活関連情報検索 どんなサービスがあるの? – 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護事業所・生活関連情報検索 サービスにかかる利用料、施設・居住系サービスについて、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) の報酬・基準について(検討の方向性)、西東京市 介護老人福祉施設、特別養護老人ホーム入所申込書兼調査書、西東京市特別養護老人ホーム入所基準(令和7年 10月1日以降)、 自己負担が高額になったとき(高額介護サービス費・高額医療合算介護サービス費)、特定入所者介護サービス費(負担限度額認定)






