江東区のグループホームは、認知症の診断を受けた要支援2〜要介護5の方が利用できる地域密着型サービスです。 江東区に住民票がある方のみ入居可能で、区内には24か所の施設があります(2026年1月時点)。月額費用は15万〜20万円台後半が目安で、介護保険の自己負担分と家賃・食費などの実費で構成されます。
この記事では、江東区の公式情報をもとに、入居条件・費用相場・施設の選び方をわかりやすく解説します。
江東区のグループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは?

グループホームは、介護保険上「認知症対応型共同生活介護」と呼ばれ、江東区が指定する地域密着型サービスの1つです。施設というよりも、認知症のある方が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けるための「もう1つの家」と考えるとイメージしやすいかもしれません。
1ユニット9名以下という少人数制で、スタッフの見守りがありながらも、家庭に近い雰囲気の中で共同生活を送ります。「お世話される場所」ではなく、本人のペースでできることを続けながら、生活リハビリや認知症ケアを受けられる——それがグループホームの大きな特徴です。
目次
入居条件|江東区のグループホームを利用できる人
江東区のグループホームに入居できるのは、介護保険制度で定められた基準を満たす方に限られます。「認知症があれば誰でも入れる」というわけではなく、地域密着型サービスとしての要件や、共同生活を送るための条件が明確に定められています。
①認知症の診断を受けていること
入居の前提として、医師による認知症の診断が必要です。診断書や主治医意見書などで、認知症であることを医学的に証明します。アルツハイマー型、脳血管性、レビー小体型など、認知症の種類は問われません。
②要支援2または要介護1〜5の認定を受けていること
介護保険の認定区分が「要支援2」または「要介護1〜5」であることが条件です。要支援1の方は対象外となります。
③江東区に住民票があること
グループホームは地域密着型サービスのため、江東区に住民票がある方のみ利用できます。ご家族が江東区在住でも、本人の住民票が区外にある場合は入居できません。
④共同生活に支障がないこと
少人数での共同生活が基本となるため、他の入居者との関わりが著しく困難な場合は、入居が難しいことも。著しい攻撃性がある、夜間に強い行動障害がある、医療的な安全確保が難しいといったケースでは、施設側が面談やアセスメントを通じて受け入れ可否を判断します。
⑤医療的ケアが必要な場合は事業所ごとに確認が必要
胃ろう、吸引、インスリン注射、点滴、重度の褥瘡処置といった医療的ケアは、グループホーム単独では対応が難しい場合があります。ただし、訪問看護を併用できる事業所や、看護師を手厚く配置している事業所では受け入れ可能なケースもあるため、「看護師の配置状況」「訪問看護の利用可否」「嘱託医の体制」を事前に確認することが大切です。
サービス内容|グループホーム(認知症対応型共同生活介護)で受けられる支援
江東区のグループホームでは、認知症の方が自分らしい暮らしを続けられるよう、日常生活のサポートから医療連携まで一体的なサービスを提供しています。小規模な住まいだからこそ実現できる、一人ひとりのペースに寄り添った支援が特徴です。
食事|「食べる」だけでなく「つくる」も大切に
グループホームでは1日3食が提供されます。特徴的なのは、利用者がスタッフと一緒に調理や配膳に参加できること。献立づくりや野菜の下ごしらえなど、できる範囲で関わることが生活リハビリの一環となり、認知症ケアにもつながります。
食事形態は刻み食やミキサー食など個別に対応可能で、季節の行事食やイベント食を取り入れている施設も多くあります。
生活支援|「できること」を続ける暮らし
入浴・排せつ・整容といった身体介助に加え、洗濯や掃除、買い物の同行など、日常生活全般をサポート。ポイントは、すべてを代わりにやるのではなく、本人の「できること」を尊重しながら必要な部分だけを支える点です。
居室は個室が基本で、プライバシーを確保しながらも、リビングや食堂といった共有スペースで他の入居者と自然に交流できる環境が整っています。
認知症ケア|日常の中にあるリハビリ
グループホームの認知症ケアは、医療行為よりも「生活そのもの」を通じた支援が中心です。回想法や季節の行事、簡単な家事の分担、散歩や体操といった活動を通じて、生活の中で役割を持ち続けることが、心身の安定や認知機能の維持につながるとされています。
医療連携|日々の健康管理と医療機関とのつながり
グループホームでは、バイタルチェックや服薬管理、体調変化時の医療機関への連絡など、日常的な健康管理も提供。看護師の配置状況は施設によって異なりますが、多くの事業所が協力医療機関や訪問看護ステーションと連携し、必要に応じた医療サポート体制を整えています。
人員配置|少人数でも手厚い見守り体制
認知症対応型共同生活介護には、厚生労働省が定める人員基準があります。介護職員は利用者3人に対し1人以上(常勤換算)、夜間も1事業所につき1人以上を配置。さらに管理者と計画作成担当者(ケアマネジャー)の配置が義務づけられており、少人数制ながら手厚いケア体制が確保されています。
東京都江東区のグループホーム一覧情報
江東区内には、24か所のグループホームがあることをご存知でしょうか。以下では、区内のグループホーム情報を一部ご紹介します。(2026年1月時点の情報です)
グループホーム東桜の里・深川北
| 所在地 | 東京都江東区千田13番7号 |
| 電話番号 | 03-5633-4102 |
コンフォートフィオーレ木場公園
| 所在地 | 東京都江東区東陽5丁目12番12号 |
| 電話番号 | 03-5634-7315 |
グループホームファンライフ江東
| 所在地 | 東京都江東区海辺14番5号 |
| 電話番号 | 03-5634-3440 |
グループホームきらら亀戸
| 所在地 | 東京都江東区亀戸6丁目32番15号 |
| 電話番号 | 03-5609-7887 |
優っくりグループホーム江東北砂
| 所在地 | 東京都江東区北砂6丁目27番17号 |
| 電話番号 | 03-6666-3811 |
気手来手くんの家南砂町
| 所在地 | 東京都江東区北砂7丁目9番7号 |
| 電話番号 | 03-3640-6200 |
花物語こうとう南
| 所在地 | 東京都江東区南砂4丁目15番22号 |
| 電話番号 | 03-5653-6789 |
※他のグループホームについては、こちらよりご確認ください。
江東区のグループホーム費用相場|月額の内訳と料金の考え方

グループホームへの入居を検討する際、「毎月いくらかかるのか」は最も気になるポイントではないでしょうか。費用の全体像を把握するには、①介護保険の自己負担分と②家賃・食費などの生活実費の2つに分けて考えるとわかりやすくなります。
介護保険サービス費の自己負担額(1日あたり)
グループホームで受ける介護サービスには、要介護度に応じた自己負担が発生します。以下は2ユニット以上の施設で、1割負担の場合の目安です。
| 要介護度 | 利用者負担の目安(1日) |
|---|---|
| 要支援2 | 817円 |
| 要介護1 | 821円 |
| 要介護2 | 859円 |
| 要介護3 | 886円 |
| 要介護4 | 903円 |
| 要介護5 | 922円 |
※要支援1の方はグループホームを利用できません。
※所得に応じて2割・3割負担となる方は、上記の2倍・3倍の金額になります。
※介護職員処遇改善加算など、施設の体制による加算は含まれていません。実際の請求額は上記より高くなることがあります。
1カ月あたりの介護保険サービス費の目安
月額の介護保険サービス費は「1日の負担額×その月の日数」で算出できます。たとえば要介護3・1割負担の方の場合、886円×30日=約26,580円が目安です。ただし、この金額はあくまで介護保険サービス費のみ。実際の月額負担は、ここに生活実費が加わります。
家賃・食費などの生活実費
介護保険サービス費とは別に、以下のような実費負担が必要です。
- 家賃(居室料)
- 食費
- 光熱水費
- 日用品費(おむつ代など)
- 共益費・管理費
これらの金額は施設によって異なります。具体的な料金は、各グループホームに直接お問い合わせください。
その他に発生する費用
上記以外にも、以下の費用が自己負担となります。
- 通院時の医療費・薬代(医療保険の自己負担分)
- 理美容サービス代
- レクリエーション参加費や外出時の交通費
費用を確認するときのポイント
グループホームの料金体系は施設ごとに異なるため、複数の施設を比較する際は以下の点を確認しておくと安心です。
- 家賃・食費・光熱費などの月額はいくらか
- 基本サービス費以外にどのような加算があるか
- 医療費や日用品費をどの程度見込んでおくべきか
見学の際に「月額の総額目安」を尋ねておくと、入居後の生活費をイメージしやすくなります。
入居までの流れ|江東区でグループホームを探すときの進め方
江東区でグループホームへの入居を考える場合、施設を見つけて申し込むだけでは手続きは完了しません。要介護認定の取得、認知症の診断、施設との面談など、入居までにはいくつかのステップがあります。
「どこから手をつければいいかわからない」という方も多いかもしれません。以下では、入居までの流れを段階ごとに整理してご紹介します。
要介護認定と認知症の診断を確認する
グループホームを利用するには、認知症の診断と要支援2以上の要介護認定が前提条件です。
まだ認定を受けていない場合は、江東区役所の介護保険課または最寄りの長寿サポートセンター(地域包括支援センター)で申請手続きを行います。認知症の診断がない場合は、かかりつけ医や専門の医療機関を受診しましょう。
認定結果が出る前に施設探しを始めることもできますが、申し込みの段階で認定が必要になるため、早めの準備が安心です。
エリアごとの長寿サポートセンターに相談する
江東区には、高齢者の暮らしや介護に関する総合相談窓口として21か所の長寿サポートセンターが設置されています。
- 認知症についての相談や受診先の案内
- 介護保険サービスの利用についてのアドバイス
- グループホームを含む施設情報の提供
- ケアマネジャーの紹介
保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員などの専門職が対応しており、相談は無料です。本人だけでなく、家族や代理人からの相談も受け付けています。
「何から始めればいいかわからない」という段階でも、まずは相談してみることで次のステップが見えてきます。
施設を探して見学を申し込む
相談窓口で情報を得たら、候補となるグループホームに直接連絡して見学を申し込みます。
グループホームは地域密着型サービスのため、原則として江東区民のみが江東区内の施設に申し込めます。また、1ユニット5〜9人の少人数制で運営されているため、希望する施設に空きがないケースも珍しくありません。1か所に絞らず、複数の施設を見学・比較することをおすすめします。
見学時は、建物や設備だけでなく、入居者の表情やスタッフの対応、日常の雰囲気にも注目してみてください。「空きがあるか」よりも「本人に合っているか」を判断基準にすることが、入居後の生活の満足度につながります。
面談・入居判定を経て契約へ
見学後、入居を希望する場合は施設との面談に進みます。一般的な流れは以下のとおりです。
- 本人・家族との面談(健康状態・介護度・認知症の状態などを確認)
- 施設による入居判定(受け入れ可否の検討)
- 重要事項説明・契約締結
- 入居
施設によっては、医療対応の可否や他の入居者との相性なども考慮されるため、見学から入居までに数週間かかることもあります。
契約前に確認しておきたいポイント
契約の際には、重要事項説明書と契約書の内容を必ず確認しましょう。 特に以下の項目は、入居後のトラブルを防ぐために重要です。
- 月額費用の内訳(家賃・食費・光熱水費・管理費など)
- 介護保険外の費用(理美容代・レクリエーション費・おむつ代など)
- 医療機関との連携体制、看取り対応の有無
- 面会・外出・外泊のルール
- 退去の条件(医療ニーズの増加、長期入院など)
口頭での説明だけで済まされている項目がないか、書面で確認することが大切です。不明点や不安があれば、契約前に遠慮なく質問しましょう。
注意点:区役所や長寿サポートセンターは「申込窓口」ではない
グループホームへの入居申し込みや契約手続きは、各施設と直接行うのが基本です。 区役所や長寿サポートセンターは相談・情報提供の窓口であり、入居の申込先ではありません。
見学予約や入居申込は、必ず希望するグループホームに連絡してください。
江東区のグループホームを選ぶコツ|後悔しないための6つのチェックポイント

江東区でグループホームを探すとき、「どの施設を選べばいいかわからない」と悩む方は少なくありません。認知症の方が長く暮らす住まいだからこそ、雰囲気や第一印象だけで決めてしまうと、入居後に「合わなかった」と後悔するケースもあります。
以下では、江東区でグループホームを選ぶ際に確認しておきたい6つのポイントを解説します。
1.認知症ケアの方針を確認する
グループホームでは、認知症の方が穏やかに暮らせるよう「生活リハビリ」や「役割づくり」を重視したケアを提供。ただし、具体的なケアの方針や実践方法は施設ごとに異なります。
見学時には以下の点を確認しましょう。
- 認知症ケアの基本方針は何か
- 本人のペースに合わせた支援が行われているか
- 利用者が主体的に過ごせる工夫があるか
- 利用者同士のトラブルへの対応方法
「どのように支えてくれる施設なのか」を具体的に聞いておくことで、入居後のギャップを減らせます。
2.スタッフの体制と雰囲気をチェックする
グループホームには、利用者3人に対して介護スタッフ1人以上という配置基準があります。しかし、同じ基準を満たしていても、スタッフの経験や定着率によってケアの質には差が出ることはゼロではありません。
確認しておきたいポイントは以下のとおりです。
- 日中・夜間の職員配置
- スタッフの経験年数や研修体制
- 離職率・定着状況
- 見学時のスタッフの表情や声かけの様子
実際に見学したときの「空気感」は、パンフレットではわからない重要な判断材料です。
3.医療連携の体制を確認する
持病がある方や医療的ケアが必要な方は、施設の医療対応力を事前に把握しておくことが欠かせません。
- 看護師の配置状況(常勤・非常勤・勤務時間帯)
- 協力医療機関との連携内容
- 訪問看護の利用可否
- 緊急時の対応フロー
- 服薬管理の方法
江東区は医療機関が比較的多いエリアですが、グループホームごとに対応範囲は異なります。「どこまで対応できるか」を具体的に確認しておきましょう。
4.立地と生活環境を考える
グループホームは、認知症の方が住み慣れた地域で暮らし続けるための施設です。江東区内でも、エリアによって周辺環境は大きく異なります。
- 商店街や公園が近く、散歩や外出がしやすいか
- 最寄り駅・バス停からのアクセス
- 協力医療機関や病院との距離
また、家族が無理なく通える距離かどうかも重要です。面会や外出支援のしやすさは、入居後の生活の質に直結します。
5.費用の内訳を明確に把握する
グループホームの月額費用は、介護保険の自己負担分に加え、家賃・食費・光熱費・日用品費などの実費で構成されます。江東区内でも、月額15万円台から20万円台後半まで幅があるため、料金表で内訳を細かく確認することが重要です。
特に注意したい項目は以下のとおりです。
- 家賃の金額と居室の広さ
- 食費・光熱費の設定
- おむつ代や消耗品の扱い
- 介護保険の加算項目
「月額の総額目安」を見学時に確認しておくと、入居後の費用がイメージしやすくなります。
6.見学時の印象を大切にする
最終的な判断で重視したいのは、「本人がここで暮らす姿をイメージできるか」という点です。
- 本人が落ち着いて過ごせそうな雰囲気か
- 生活リズムが合いそうか
- スタッフと自然にコミュニケーションが取れているか
- 他の入居者との距離感は適切か
書類や説明だけではわからない部分こそ、見学で確認すべきポイントです。可能であれば複数回訪問し、時間帯を変えて雰囲気を見てみることをおすすめします。
まとめ|江東区で自分らしく暮らせるグループホームを選ぶために

グループホームは、認知症の方が少人数で穏やかに暮らせる「もう1つの家」です。江東区内には24か所のグループホームがあり、費用・医療体制・認知症ケアの方針・立地はそれぞれ異なります。
施設選びで後悔しないためには、パンフレットや料金表だけで判断せず、実際に足を運んで雰囲気を確かめることが欠かせません。可能であれば複数の施設を見学し、「本人がここで暮らす姿をイメージできるか」を基準に比較してみてください。
「どこから始めればいいかわからない」という場合は、江東区内21か所の長寿サポートセンター(地域包括支援センター)に相談するのがおすすめです。専門職が無料で対応してくれるため、施設探しの第一歩として活用できます。
参照元:厚生労働省 認知症対応型共同生活介護 (認知症グループホーム)、江東区 介護保険 認知症高齢者グループホーム(地域密着型サービス)、長寿サポートセンター(地域包括支援センター)とは、認知症高齢者の相談窓口、医療機関・介護事業者等情報検索システム






