東久留米市のグループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症と診断された高齢者が1ユニット最大9名の少人数で共同生活を送る、介護保険制度に基づく地域密着型サービスです。入居には「医師による認知症の診断」「要支援2以上の介護認定」「東久留米市内に住民票があること」の3条件を満たす必要があります。
月額費用は、介護保険の自己負担分(1割負担の場合、要支援2で約24,383円〜要介護5で約27,523円)に加え、食費・居住費・日常生活費などの実費で構成されます。高額介護サービス費制度により、所得区分に応じて月15,000円〜44,400円の自己負担上限が設けられています。
本記事では、東久留米市の公的情報をもとに、グループホームのサービス内容・費用の内訳・入居条件・他施設との違い・見学時のチェックポイント・相談先までを網羅的にまとめています。
東久留米市のグループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは?

東久留米市でグループホームへの入居を検討し始めた方の中には、「特養や有料老人ホームと何が違うのか」と疑問を感じる方も少なくないでしょう。
グループホームは、介護保険制度において「認知症対応型共同生活介護」に位置づけられる地域密着型サービスの1つです。大規模施設で集団的な介護を受ける形態ではなく、認知症のある方が住み慣れた地域で穏やかな暮らしを続けるための”もう一つの住まい”として機能しています。
目次
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)の基本的な仕組み
1ユニットあたり最大9名という少人数で運営される介護保険サービスです。入居者は職員の見守りや支援のもと、調理・洗濯・掃除といった日常の家事を分担しながら、家庭的な雰囲気のなかで生活を送ります。
対象者は原則として要支援2以上の認定を受け、医師から認知症の診断がある方です。24時間体制で職員が見守りと介護にあたり、入居者一人ひとりの生活歴や能力を尊重した支援が行われます。
大きな特徴は、すべてを職員が肩代わりするのではなく、本人の「できること」を引き続き担ってもらうという考え方です。暮らしのなかで自然に身体を動かし、役割を持つことが認知機能の維持や自尊心の支えにつながるとされています。
少人数の顔なじみの環境には、次のようなメリットがあります。
- 環境変化によるストレスが軽減されやすい
- 個々の生活リズムに応じた柔軟な対応が可能
- 職員の目が行き届きやすく安心感がある
- 24時間の見守り・介護体制が確保されている
他の介護施設との違い|東久留米市で比較したい選択肢
グループホームを検討する際は、他の介護施設との違いを把握しておくことが、後悔のない選択につながります。施設の種類ごとに対象者・環境・費用・医療体制が異なるため、本人の状態や家族の希望に合った種類を見極めることが重要です。
特別養護老人ホーム(特養)との違い
特別養護老人ホームは、要介護3以上の方を主な対象とする公的施設です。認知症の有無にかかわらず入所でき、身体介護や医療的ケアの体制が整っています。ただし、数十名〜100名以上が暮らす大規模施設が多く、入所待機者が多い点が課題です。
グループホームは認知症ケアに特化した少人数制であるため、きめ細かな個別対応を重視する方や、比較的軽度の段階から専門的なケアを受けたい方に適しています。
介護付き有料老人ホームとの違い
介護付き有料老人ホームは民間事業者が運営し、介護・生活支援・レクリエーションなどを幅広く提供する施設です。設備面が充実している反面、入居一時金が数百万円にのぼるケースもあり、費用が高額になりやすい傾向があります。
費用を抑えつつ認知症ケアを重視したい場合はグループホーム、居住空間の快適性やサービスの幅を優先する場合は介護付き有料老人ホームが選択肢となります。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との違い
サービス付き高齢者向け住宅は、安否確認や生活相談を中心とする住宅型の施設です。比較的自立度が高く、自由な暮らしを求める方に向いていますが、介護サービスは外部事業所との個別契約となります。
認知症の進行に伴う見守りや日常的な介護支援が必要な場合は、24時間体制のケアがあるグループホームのほうが安心できる環境です。
介護老人保健施設(老健)との違い
介護老人保健施設は、リハビリを中心とした在宅復帰支援を目的とする施設です。一定期間のリハビリ・医療管理を経て自宅に戻ることを目指す点が、長期的な生活の場であるグループホームとの大きな違いとなります。
施設選びで意識したい視点
施設を比較する際は、以下の観点を整理しておくと判断しやすくなるでしょう。
- 認知症ケアの専門性をどれだけ重視するか
- 医療・看護体制の必要度合い
- 生活の自由度や家庭的な雰囲気の優先度
- 費用負担と長期入居の見通し
- 本人の性格・生活歴との相性
東久留米市のグループホームで受けられるケア・サービス内容
グループホームでは、認知症のある高齢者が地域の中で安心して暮らし続けるために、日常生活全般にわたる支援と専門的な認知症ケアが提供されます。医療機関ではなく「生活の場」であることが前提であり、本人らしい生活リズムを大切にした個別性の高い支援が特徴です。
1.生活リハビリを重視した日常支援
グループホームのケアの核となるのは、暮らしそのものをリハビリの一環と位置づける「生活リハビリ」の考え方です。食事の支度や配膳、洗濯物のたたみ、居室の整頓といった家事に、声かけや見守りを通じて無理のない範囲で参加してもらいます。
役割を持ちながら生活することが、認知症の進行を穏やかにし、意欲や自尊心の維持にもつながるとされています。
2.食事・入浴・排せつなどの身体介護
食事の介助や見守り、入浴時の安全確保、排せつの介助やトイレ誘導、着替えの支援など、日常生活に必要な身体介護を個別の状態に応じて提供。自分でできる動作は見守りを中心とし、過度な介助を避けることで本人の残存能力を活かす姿勢が基本です。
3.医療機関との連携・健康管理
グループホームは医療施設ではありませんが、かかりつけ医や訪問診療、訪問看護との連携によって健康管理の体制を整えています。服薬管理、体調観察、通院支援などを通じて、慢性疾患のある方の生活継続を支える仕組みです。
体調の急変時には、医療機関への連絡と家族への報告を含む緊急対応フローに基づき迅速に対応されます。
4.レクリエーション・地域交流
季節行事、体操、趣味活動、地域住民やボランティアとの交流など、生活に楽しみや刺激を取り入れる取り組みも重要な要素です。地域密着型サービスとして近隣とのつながりを大切にする事業所も多く、孤立防止や生活意欲の向上に寄与しています。
5.家族との情報共有・相談対応
家族との連携を重視し、日常の様子や体調変化を定期的に共有する体制が整えられています。面会対応、外出支援、緊急時の連絡手順など、家族が安心して関われる体制に力を入れている施設が多いです。介護負担や不安に関する相談にも対応しています。
6.ケアプランに基づく個別支援
支援内容はケアマネジャーが作成するケアプランに基づき、個別に調整されます。身体機能、認知症の進行度、生活歴、本人と家族の希望を踏まえたオーダーメイドの支援が行われる点が、グループホームの強みです。
東京都東久留米市のグループホーム一覧情報

東久留米市には6か所のグループホームがあることをご存知でしょうか。以下では、市内のグループホーム一覧を一部ご紹介します。(2026年2月現在の情報です)
せらび東久留米
| 所在地 | 東京都東久留米市上の原1丁目3番44号 |
| 電話番号 | 042-479-0556 |
グループホームひかわだい
| 所在地 | 東京都東久留米市氷川台2丁目6番6号 |
| 電話番号 | 0424-77-2150 |
東久留米グループホームそよ風
| 所在地 | 東京都東久留米市前沢3丁目6番24号 |
| 電話番号 | 042-477-2276 |
花物語ひがしくるめナーシング
| 所在地 | 東京都東久留米市八幡町3丁目5番6号 |
| 電話番号 | 042-470-7187 |
グループホームすみれ
| 所在地 | 東京都東久留米市本町2丁目2番2号 |
| 電話番号 | 042-479-1237 |
グループホームなごみ東久留米
| 所在地 | 東京都東久留米市中央町 3丁目15番22号 |
| 電話番号 | 042-470-8753 |
費用相場|東久留米市のグループホーム利用料金と負担軽減制度
東久留米市でグループホームを利用する場合、費用は施設の立地・居室条件・サービス内容・介護度によって異なります。以下では月額費用の目安と、活用可能な負担軽減制度を整理しました。
月額費用の目安(介護保険自己負担分)
介護保険サービス費の1か月あたりの自己負担(1割)の目安は以下のとおりです(1ユニットの事業所の場合)。
| 介護度 | 月額自己負担(1割) |
|---|---|
| 要支援2 | 約24,383円 |
| 要介護1 | 約24,511円 |
| 要介護2 | 約25,664円 |
| 要介護3 | 約26,401円 |
| 要介護4 | 約26,946円 |
| 要介護5 | 約27,523円 |
※上記は介護保険サービス費のみの金額です。食費・居住費・日常生活費は別途負担となります。
※介護保険サービス費は原則1割〜3割負担で、要介護度が高くなるほど自己負担額も増加します。
高額介護サービス費制度
1か月の介護保険自己負担額が所得区分ごとの上限を超えた場合、超過分が払い戻しの対象となる制度です。申請により支給され、世帯合算もできます。
| 所得区分 | 月額上限 |
|---|---|
| 住民税課税世帯 | 44,400円 |
| 住民税非課税世帯 | 24,600円 |
| 生活保護受給者等 | 15,000円 |
※所得区分はさらに細かく設定されています。詳細は東久留米市の介護保険窓口にお問い合わせください。
高額医療・高額介護合算制度
医療保険と介護保険の自己負担額を年間で合算し、限度額を超えた分が払い戻される制度です。慢性疾患や医療ニーズの高い方にとって、家計負担の軽減に有効な仕組みといえます。
東久留米市で後悔しないグループホームの選び方
施設選びでは「立地」や「費用」だけでなく、実際の生活環境・ケアの質・職員体制・退去条件・家族との連携まで具体的に確認することが重要です。見学時のポイントを事前に整理しておくことで、入居後のミスマッチを防ぎやすくなります。
1.入居者の表情・生活の様子
施設の新しさや設備よりも、まず注目すべきは入居者の表情や過ごし方です。穏やかに生活しているか、職員との関わりが自然かどうかを観察すると、日常のケアの質や居心地の良さが見えてきます。何か役割を持って動いているか、笑顔が見られるかといった点にも目を向けましょう。
2.居室・共用スペース・清掃状況
居室は採光・換気・動線・収納・プライバシーの確保を確認します。ベッド周りの安全対策や手すりの設置状況もチェックポイントです。共用スペースでは、リビングの広さや動きやすさ、家庭的な雰囲気かどうかを確かめましょう。
清掃状況は施設運営の丁寧さを映す鏡です。床・トイレ・浴室・キッチン周りの清潔感や、臭い・整理整頓・感染対策の徹底度まで確認しておくと安心です。
3.職員体制・夜間対応
日中・夜間それぞれの職員配置人数を確認し、夜間の急変時対応やオンコール体制についても質問しておきましょう。職員の資格保有状況(介護福祉士など)、経験年数、研修体制、定着率もケアの質に直結する要素です。
離職率が高い施設では、ケアの継続性や入居者との信頼関係に影響が生じる可能性があります。
4.医療連携・看取り対応
訪問診療・訪問看護・かかりつけ医との連携体制、服薬管理の方法、体調悪化時の対応フローを確認します。救急搬送時の連絡手順や看取り対応の方針まで把握しておくことで、将来的な不安を軽減することが可能です。
5.入居条件・待機状況・退去条件
現在の介護度や症状が入居条件を満たしているか確認したうえで、空室状況・待機人数・入居までの目安期間を質問しましょう。東久留米市内は施設数が限られるため、複数施設を同時に検討する姿勢が有効です。
退去条件も重要な確認事項です。医療依存度が高まった場合の対応方針、経管栄養・インスリンなどへの対応可否、行動・心理症状(BPSD)が強くなった場合の受入方針について事前に把握しておくことで、「どこまで住み続けられるか」の見通しが立てやすくなります。
6.家族との情報共有・関わりやすさ
日常の様子をどの頻度・手段で共有してくれるか(電話・メール・書面など)、面会や外出のルール、緊急時の連絡体制を確認しましょう。
家族会の有無や参加のしやすさもポイントです。家族同士の情報交換や施設運営への意見共有の場があると、孤立感の軽減と信頼関係の構築につながります。介護の不安や負担に関する家族向け相談を受け付けているかも確認しておくと、長期的な安心感が高まります。
東久留米市で探す方へ|後悔しないグループホーム選びのために

グループホームは、認知症のある方が少人数で暮らし続けるための「住まい」です。ただし、生活リハビリの方針や職員体制、医療連携、費用の内訳は事業所ごとに異なるため、複数施設を見学し、入居者の表情やスタッフの関わり方、夜間体制などを自分の目で確かめることが欠かせません。
立地や費用だけでなく、「本人が安心して暮らせるか」「将来の状態変化にどこまで対応できるか」という視点を持つことが、後悔のない選択につながります。迷ったときは、東久留米市の地域包括支援センターやケアマネジャーに早めに相談しましょう。
参照元:厚生労働省 認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム)、施設・居住系サービスについて、東久留米市 ともにはぐくむ介護保険(令和7年度改訂版) 、利用者負担軽減・助成等、高齢者とその家族の身近な総合相談窓口(地域包括支援センター)






