墨田区にお住まいの高齢者やそのご家族にとって、日々の暮らしをより豊かに、安心して続けていくための大切な選択肢の1つが「デイサービス」です。
介護保険制度に基づき、自宅から通いながら入浴・食事・機能訓練・レクリエーションなどの支援を受けられるこのサービスは、身体機能の維持・向上をサポートするだけでなく、地域とのつながりを保ち、孤立の防止にもつながる大切な場となっています。
このガイドでは、墨田区内のデイサービスについて、基本的な仕組みやサービスの種類、利用条件、費用の目安に加え、後悔しない事業所選びのポイントまで、分かりやすくご紹介。デイサービスの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
墨田区のデイサービス(通所介護)の基本情報
墨田区は、東京スカイツリーをはじめとする新たなランドマークと、江戸の歴史が息づく下町情緒が融合する魅力的な地域です。この地域に暮らす高齢者の皆さんが、住み慣れた自宅で安心して生活を続けられるよう、墨田区では多種多様なデイサービス事業所が展開されています。
墨田区で利用できるデイサービス(通所介護)は、要介護・要支援の認定を受けた方が、日帰りで事業所に通いながら、食事・入浴・レクリエーション・機能訓練などの支援を受ける介護サービスです。自宅での生活を続けながら、心身の機能維持・家族の介護負担軽減が目的となります。
目次
デイサービス(通所介護)の主な種類

利用者の状態やニーズに合わせて、以下の3つの主要なタイプから選択します。
1.通所介護(一般的なデイサービス)
最も一般的なタイプで、定員19名以上の事業所です。幅広い要介護度の方を受け入れ、食事・入浴・機能訓練・レクリエーションなど総合的なサービスを提供。1日型(6~8時間程度)の利用が基本となります。
2.地域密着型通所介護
定員18名以下の小規模な事業所で、墨田区民のみが利用可能です。少人数ならではの家庭的な雰囲気の中で、一人ひとりの状態に応じたきめ細やかなケアが受けられます。顔なじみの関係を築きやすいのも特徴です。
3.認知症対応型通所介護
認知症の診断を受けた方を対象とした専門的なサービスです。定員12名以下の少人数制で、認知症ケアの専門研修を修了したスタッフを配置。穏やかで落ち着いた環境の中、個々の症状に応じた専門的なプログラムを実施します。
老人ホームなどの介護施設との違い
デイサービスと老人ホームなどの介護施設の最も大きな違いは、「通所」か「入所」かという利用形態にあります。デイサービスは日帰りの通所型サービスで、朝に送迎車で事業所へ行き、夕方には自宅に戻るため、生活の拠点は自宅のままです。一方、介護施設は入所型で、施設に入居し24時間365日の介護を受けます。
サービス提供時間と費用にも違いがあり、デイサービスは日中のみのサービスで利用日数分の料金となるため費用を抑えやすく、朝晩や週末の介護は家族が実施。介護施設では24時間体制の介護が受けられますが、居住費や食費が毎日発生するため月額費用は高額になります。
このような特徴から、デイサービスは在宅生活を継続したい方や介護度が比較的軽度の方に適しており、介護施設は24時間の介護が必要な方や独居で在宅生活が困難な方におすすめです。
提供されるサービス内容:看護師による医療的ケアも?
デイサービスでは、利用者の状態やニーズに応じて以下のようなサービスを受けることが可能です。受けられる介護サービスや医療的ケアの一例について、以下にまとめました。
日常生活の支援
- 送迎サービス(自宅と事業所間の送り迎え)
- 食事の提供・食事介助
- 入浴介助(一般浴・機械浴・清拭)
- 排泄介助・トイレ誘導
- 移動・移乗のサポート
健康管理・看護ケア
- バイタルチェック(血圧・体温・脈拍測定)
- 服薬管理・服薬確認
- 看護師による健康相談
- 体調観察・健康状態の把握
機能訓練
- 個別機能訓練(機能訓練指導員等による)
- 生活リハビリテーション
- 歩行訓練・関節可動域訓練
- 日常生活動作の維持・向上訓練
レクリエーション活動
- 体操・軽運動
- 創作活動(手工芸・書道など)
- 脳トレーニング・認知機能訓練
- 季節行事・外出レクリエーション
医療的ケア(事業所により対応可否あり)
- インスリン注射の見守り・管理
- 経管栄養の対応
- 在宅酸素療法の管理
- ストーマケア
- 褥瘡処置
※医療的ケアについては、看護師の配置状況や事業所の体制により対応できる範囲が異なります。利用前に必ず確認が必要です。
料金相場と介護保険の自己負担額

デイサービスの利用にかかる費用は、介護保険の自己負担分と保険適用外の実費負担分で構成されています。
介護保険が適用されるサービスの料金例
以下は、7~8時間利用(通常規模事業所)の1日あたりの自己負担額例です(1割負担の場合)。
基本料金(1日あたり・1割負担の場合)
- 要介護1:658円
- 要介護2:777円
- 要介護3:900円
- 要介護4:1,023円
- 要介護5:1,148円
料金に関する注意事項
- 事業所の規模や利用時間により料金は変動します
- 所得により自己負担割合は1~3割となります
- 地域により料金設定が異なります
- 食費・おむつ代などは別途自己負担
- 各種加算により実際の料金は上記より高くなります
※2025年7月時点の情報です
墨田区内の主なデイサービスセンター(通所介護事業所)
ここでは、墨田区内の主なデイサービスセンターについてご紹介します。
可能性支援型デイリハLABOオリーブ
| 所在地 | 東京都墨田区向島4丁目20番7号 102号室 |
| 電話番号 | 03-5809-7560 |
株式会社ケアサービスデイサービスセンター墨田
| 所在地 | 東京都墨田区墨田1丁目7番2号 |
| 電話番号 | 03-3618-2515 |
すみだ福祉保健センター
| 所在地 | 東京都墨田区向島3丁目36番7号 |
| 電話番号 | 03-5608-3712 |
らいおんハートリハビリ温泉デイサービス本所
| 所在地 | 東京都墨田区本所1丁目2番14号 101号室 |
| 電話番号 | 03-5819-3178 |
墨田区うめわか高齢者在宅サービスセンター
| 所在地 | 東京都墨田区墨田1丁目4番4号 シルバープラザ梅若 |
| 電話番号 | 03-5630-8008 |
デイサービスセンターSD健寿押上店 (地域密着型通所介護)
| 所在地 | 東京都墨田区押上3丁目61番4号 寿ビル1階 |
| 電話番号 | 03-6657-5052 |
レコードブック向島 (地域密着型通所介護)
| 所在地 | 東京都墨田区向島3丁目40番4号 コーポスズキ1階 |
| 電話番号 | 03-5819-2735 |
デイサービスセンターかねがふち (認知症対応型通所介護)
| 所在地 | 東京都墨田区墨田3丁目41番16号 1階 |
| 電話番号 | 03-5630-8267 |
デイサービスセンターを探す方法は主に3つ
墨田区のデイサービスセンターを探す方法として、主に以下の3つが挙げられます。
1.インターネットでの情報検索
インターネットでの検索も有効な手段です。厚生労働省が運営する「介護サービス情報公表システム」では、事業所の定員、サービス内容、料金などの詳細情報を確認できます。また、各事業所の公式ホームページ(Webサイト)ではサービス内容、料金、事業所内の写真などが掲載されていることが多く、詳細な情報を確認することが可能です。
2.ケアマネジャーから紹介してもらう
すでに要介護認定を受けている方は、担当のケアマネジャーに相談することで、利用者の状態や希望に合った事業所を紹介してもらうことが可能です。ケアマネジャーは地域の事業所の特徴を熟知しており、実際の評判や雰囲気なども含めた情報を提供してくれます。
3.高齢者支援総合センター(地域包括支援センター)に相談する
墨田区でデイサービスを探す際は、まず高齢者支援総合センターに相談することをおすすめします。高齢者支援総合センターは、社会福祉士、主任介護支援専門員、保健師などの専門職が常駐する総合相談窓口です。墨田区内には複数の高齢者支援総合センターが設置されており、お住まいの地域ごとに担当が決まっています。
デイサービスの選び方と利用までの流れ

デイサービスを利用するには、まず介護が必要な状態かどうかを認定してもらうことが必要です。ここでは、デイサービスを利用するまでの基本的な流れをご紹介します。
1.申請
デイサービスの利用を希望する場合、初めに墨田区役所の介護保険課または高齢者支援総合センターで「要介護認定」の申請を行います。本人または家族が申請可能です。
2.認定調査と主治医意見書の作成
認定調査員が自宅などを訪問し、心身状態の調査を実施。同時に、本人の主治医に「主治医意見書」の作成を依頼し、医師の視点からも健康状態を確認します。
3.審査・判定
調査結果と主治医の意見書をもとに、「介護認定審査会」が審査を実施。どの程度の介護が必要かを総合的に判定します。
4.認定と通知
審査の結果により、「非該当(自立)」「要支援1・2」「要介護1〜5」までのいずれかに認定。認定結果は申請から原則30日以内に文書で通知されます。
5.ケアプランの作成
認定区分に応じて、介護サービスの利用計画(ケアプラン)を立てます。
- 「要介護1~5」の方:居宅介護支援事業所のケアマネジャーと相談し、必要なサービスを組み合わせたケアプランを作成します。
- 「要支援1・2」の方:高齢者支援総合センターを含む介護予防支援事業所の職員と介護予防ケアプランを立てます。
6.デイサービスの利用開始
作成したケアプランに基づき、デイサービスの利用を開始。ケアマネジャーが利用者の状態や希望に合った事業所を紹介し、契約手続きを行います。利用開始後も定期的にケアプランの見直しを実施。利用者の状態変化に応じて適切なサービスが受けられるよう調整していきます。
デイサービス選びには見学・体験も重要!事前にチェックすべきポイント
デイサービス選びで後悔しないためには、実際に見学し可能であれば体験利用をすることが大切です。以下のポイントをしっかりチェックしましょう。
事業所内の雰囲気を観察
明るさや清潔感はもちろん、利用者の表情やスタッフの接し方をよく観察してください。活気がある事業所が良いか、落ち着いた雰囲気が良いか、ご本人の性格や希望に合っているかを確認することが重要です。
サービス内容の詳細確認
入浴設備(一般浴・機械浴・リフト浴など)やリハビリ機器の種類、レクリエーションやイベントの具体的な内容、食事のメニューや形態食への対応など、実際のサービス内容を詳しく確認しましょう。
スタッフの質をチェック
質問への説明が丁寧で分かりやすいか、専門的な知識を持っているか、利用者への声かけは温かく適切かなど、スタッフの対応力を評価することも大切なポイントです。
送迎の詳細を確認
ご自宅が送迎範囲内に入っているか、希望する時間帯での送迎が可能かを必ず確認してください。送迎時間が早すぎたり遅すぎたりすると、ご本人の負担になることがあります。
体験利用で実感する
多くの事業所で無料または低額での体験利用が可能です。実際に1日過ごすことで、食事の味、入浴の快適さ、レクリエーションの楽しさ、他の利用者との相性などを直接体験できます。何より大切なのは、利用後のご本人の感想です。「また行きたい」と思えるかどうかが、最良の判断基準となります。
緊急時の対応体制は安心のための大切なポイント

デイサービス選びで見落としがちですが、緊急時の対応体制は利用者とご家族の安心に直結する重要な要素です。高齢者は体調が急変しやすいため、万全の備えがある事業所を選ぶことをおすすめします。
医療機関との連携を確認
提携医療機関や協力病院の有無は必ず確認しましょう。体調不良時にすぐ受診できる体制があれば、適切な処置を迅速に受けられます。日頃から医療機関と密に連携している事業所なら、スムーズに医師の判断を仰げるため安心です。
看護師の配置状況をチェック
看護師が常駐しているかは重要なポイントです。バイタルチェックや服薬管理はもちろん、急な体調変化にも専門的な判断で対応できます。看護師が非常勤や巡回体制の場合は、不在時の対応方法も確認しておきましょう。
家族への連絡体制を把握
緊急時の家族への連絡方法も事前に確認が必要です。状況を正確に伝え、家族の意向を確認しながら対応を進める事業所は信頼できます。緊急連絡先の管理方法や、連絡後の対応フローも聞いておくと安心です。
救急搬送の基準を確認
「どんな症状で救急車を呼ぶか」という明確な基準があるかも重要です。曖昧な判断は対応の遅れや過剰な搬送につながります。マニュアルの有無や過去の対応事例を聞くことで、事業所の判断力や経験値がわかります。
普段は見えにくい部分だからこそ、見学時にしっかり確認することが大切です。緊急時の備えが整った事業所を選ぶことで、ご本人もご家族も安心してデイサービスを利用できます。
デイサービスに関するよくある質問と回答
デイサービスの利用を検討する際に多くの方が抱く疑問や不安について、Q&A形式でお答えします。
Q: 支給限度額を超えてもっとサービスを利用したい場合はどうすればいいですか?
A: 支給限度額を超えた分は全額自己負担(10割負担)となりますが、事業所によっては保険外サービスを提供しています。例えば、朝早めの受け入れや夕方の延長利用、休日利用などです。また、限度額内で効率的にサービスを組み合わせる方法も。ケアマネジャーに相談すれば、予算に応じた最適なプランを提案してもらえます。
Q: 介護費用の負担が大きくて困っています。利用できる制度はありますか?
A: いくつかの負担軽減制度があります。まず「高額介護サービス費制度」では、月々の自己負担額が所得に応じた上限を超えた場合、超過分が払い戻されます。また、医療費と介護費の合計が高額になった場合は「高額医療・高額介護合算制度」も利用可能です。詳しくは、区役所の窓口や高齢者支援総合センターにご相談ください。
Q: デイサービスに通わない日も支援が必要です。どんなサービスがありますか?
A: 在宅生活を支える様々なサービスを組み合わせることができます。
◆訪問系サービス
- 訪問介護:ヘルパーによる身体介護や家事援助
- 訪問看護:看護師による医療的ケアや健康管理
- 訪問リハビリ:専門職による自宅でのリハビリ
◆その他の支援
- ショートステイ:数日間の宿泊介護(家族の休息や急用時に便利)
- 福祉用具レンタル:車椅子や介護ベッドなどの貸与
- 配食サービス:栄養バランスの取れた食事の宅配
これらは介護保険の範囲内で、ケアプランに基づいて組み合わせることが可能です。ご本人の状態や家族の状況に応じて、ケアマネジャーが最適な組み合わせを提案してくれます。
介護予防・重度化防止にはデイサービスの利用がおすすめです!

墨田区には、地域の特性を活かした個性豊かなデイサービス事業所が数多くあります。住み慣れた地域で、その人らしい生活を続けながら、心身の機能を維持・向上させることができるのがデイサービスの大きな魅力です。
そして、墨田区の高齢者支援総合センターやケアマネジャーは、介護に関する専門家として、最適なデイサービス選びをサポートしてくれます。利用者の方々が住み慣れた墨田区で、安心して充実した生活を送れるよう、デイサービスを上手に活用していきましょう。
参照元:厚生労働省 通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護、通所介護及び療養通所介護 (参考資料)、地域包括支援センターについて、東京都福祉局 介護給付費単位数等サービスコード表(介護サービス)(R6.6.1)、墨田区 介護サービスが必要になったら(介護保険要介護・要支援認定等申請)、高齢者支援総合センター、「よくわかる介護保険(令和7年度版)」






