2025年10月14日、ドクターメイト株式会社は、関西地方で働く介護職員500名を対象とした意識調査の結果を公表しました。「感謝」が仕事の原動力である一方で、約半数が5年後の介護体制に確信を持てないと回答。賃金や人材不足に加え、利用者の重度化といった新たな課題が、影響が広がっている状況です。
やりがいと待遇のギャップ、現場の複雑な心境

調査によると、介護の仕事を続ける原動力として最も多かったのは「利用者や家族からの感謝・笑顔」(38.0%)でした。過酷な環境でも“人とのつながり”が大きな支えとなっていることがうかがえます。
一方、仕事への満足度では「どちらともいえない」が34.8%と最多。「とても満足」「やや満足」(計38.4%)と「不満」(計26.8%)が拮抗しており、やりがいと待遇のギャップに揺れる現場の姿が浮き彫りとなりました。
関西地方の介護現場、重度化と人材不足で負担が増す一方

現場が直面する最大の課題として、「賃金水準の低さ」(42.1%)や「人材確保の難しさ」(30.3%)が挙げられました。
さらに、関西では高齢化の進行に伴い「重度な利用者が多い」ことが深刻化。医療的ケアや看取り対応など専門性の高い業務が増え、介護職員の離職要因にもなっているとみられます。
将来の介護体制に確信持てず 「不安」が現場を覆う

「今後5年先の地域介護体制が持続可能か」との問いには、45.8%が「どちらともいえない」と回答しました。否定的な回答を合わせると約8割に達し、介護職員の間に将来への不安が広がっています。
このままでは「親の介護が受けられない社会」が現実になる可能性もあり、人材確保やサービスの質の維持は地域全体で取り組むべき喫緊の課題です。
現場の声を政策へ “介護の未来”は今が正念場
今回の調査は、介護職員の「希望」と「不安」の双方を浮き彫りにしました。感謝を原動力に働く人々の声を、政策や支援策にどう反映させるかが今後の鍵となります。介護の未来を守るためには、現場の実態を社会全体で共有し、持続可能な仕組みづくりを急ぐ必要があるといえるでしょう。
参照元:プレリリース





