2025年10月27日、舌ブラシを製造するSHIKIEN株式会社は、全国の在宅介護従事者722名を対象に「介護における口腔ケア」に関する調査を行い、その結果を公表しました。
調査によると、要介護者の多くが歯磨きを実施している一方で、舌磨きを行っている人と行っていない人がほぼ同数という結果になり、介護現場で“舌ケア”がまだ十分に浸透していない実態が見えてきました。
約7割が親の介護、舌磨きは実施・未実施が半々に
調査対象者の約7割は両親を介護しており、家庭内でのケアが中心でした。歯磨きについては、自分で行う人が46%と多く、介助の有無に大きな差は見られませんでした。
しかし、舌磨きでは「自分でしている」「介助している」など何らかの形で行っている人が48.3%にとどまり、「まったくしていない」と答えた人が50.0%と、二分される結果に。舌の汚れ(舌苔)は口臭や誤嚥性肺炎の要因にもなるため、今後は歯磨きと同様に舌ケアの重要性を周知していく必要があります。
目的は“病気予防”中心、QOL意識はまだ低め
口腔ケアの目的としては、「歯や口の病気を予防したい」(39.8%)、「誤嚥性肺炎を防ぎたい」(15.9%)といった健康維持の意識が高い一方、「会話を楽しみたい」「食べる喜びを保ちたい」といったQOL(生活の質)に関する回答は少なく、日常の豊かさを意識したケアがまだ十分ではないことがうかがえます。
舌ブラシ使用率17.9%、今後の普及に期待
使用しているケア用品では「歯ブラシ」が63.7%で最も多く、「舌ブラシ」は17.9%にとどまりました。ただし、一定数の人が舌ケアに取り組み始めている点は前向きな傾向といえます。舌ケアが日常化すれば、誤嚥性肺炎の予防だけでなく、食事や会話の楽しみといった生活の質向上にもつながるでしょう。
在宅介護の質を高める“舌ケア”の習慣化を
口腔ケアは病気を防ぐためだけでなく、「食べる・話す・笑う」といった生きる喜びを支えるケアでもあります。歯磨きに加えて舌の清掃を習慣化することで、在宅介護の生活の質をより高めることが期待されます。
参照元:プレリリース





