「檜原村で親の介護施設を探しているけど、どんな施設があるんだろう?」
「特別養護老人ホームが良いと聞いたけれど、村内にはどんな選択肢があるの?」
都心から離れた自然豊かな環境で、安心してセカンドライフを送ってほしい。そう願うご家族にとって、施設選びは大きな悩みの1つです。
この記事では、檜原村にある2つの特別養護老人ホーム「桧原サナホーム」と「桧原苑」について、居室タイプや費用、ケアの特徴といった違いを徹底的に比較・解説します。
それぞれの施設の魅力を深く知ることで、あなたや大切なご家族に本当に合うのはどちらか、明確な答えが見つかるはずです。後悔しない施設選びのために、ぜひ最後までお読みください。
東京都西多摩郡檜原村の特別養護老人ホーム:施設状況や一覧
島嶼部を除いた東京都で唯一の村、檜原村で特別養護老人ホーム(以下、特養)を探している方へ。村内には特徴の異なる2つの特養があり、どちらが自分や家族に合っているか迷う方も多いでしょう。
以下では、それぞれの施設が持つ魅力と、居室タイプや費用といった基本的な違いをわかりやすく解説します。
目次
【従来型・多床室】地域交流が魅力「特別養護老人ホーム 桧原サナホーム」
| 所在地 | 東京都西多摩郡檜原村3791番4号 |
| 電話番号 | 042-598-1101 |
桧原サナホームは、他の入居者や地域の方々との交流を重視する方に適した施設です。居室は主に「多床室」と呼ばれる相部屋形式で、常に人の気配を感じられる賑やかな環境が特徴です。
同室の方との会話が自然に生まれたり、共有スペースで一緒に過ごしたりする時間も多くなります。また、ショートステイといった在宅介護サービスも併設しているため、地域住民の出入りがあり、社会とのつながりを感じながら生活できる点も魅力です。
人とのふれあいを楽しみ、活気ある毎日を送りたいと考える方にとって、安心できる環境が整っています。
【ユニット型・個室】家庭的な雰囲気「特別養護老人ホーム 桧原苑」
| 所在地 | 東京都西多摩郡檜原村5650番8号 |
| 電話番号 | 042-598-0333 |
桧原苑は、明るく家庭的な雰囲気でプライバシーを大切にしながら暮らしたい方におすすめの施設です。全室個室で、10人程度の少人数を1つのグループ(ユニット)としてケアを行う「ユニットケア」方式を採用しています。
各ユニットには専用の職員が配置され、一人ひとりの生活リズムや個性を尊重した、きめ細やかなサポートを受けることが可能です。ユニットごとに共有のリビングやキッチンがあり、顔なじみのメンバーと落ち着いた時間を過ごせます。
居室タイプ・費用・運営法人を一覧表でチェック!

施設選びで後悔しないためには、それぞれの特徴を客観的に比較することが重要です。以下の表で、2つの施設の基本情報をまとめました。
居室のタイプは、日々の生活スタイルや費用に大きく関わります。また、運営法人の理念も施設の雰囲気を知る上で大切な要素です。この比較表を参考に、ご自身やご家族の希望に合うのはどちらか、じっくり検討してみてください。
| 特別養護老人ホーム 桧原サナホーム | 特別養護老人ホーム 桧原苑 | |
|---|---|---|
| 居室タイプ | 従来型多床室(相部屋が中心) | ユニット型個室(全室個室) |
| 定員 | 100名 | 長期入所118名+短期入所2名 (計120名) |
| 特徴 | 賑やかで交流が生まれやすい | プライバシーが保たれ家庭的 |
| 向いている方 | 交流を楽しみたい、費用を抑えたい方 | 自分のペースを大切にしたい方 |
| 運営法人 | 社会福祉法人 仁愛会 | 社会福祉法人 緑水会 |
【従来型】特別養護老人ホーム 桧原サナホーム(社会福祉法人仁愛会)
社会福祉法人仁愛会が運営する「桧原サナホーム」について、さらに詳しく掘り下げていきます。100名という定員規模を持つ多床室での生活はどのようなものか、また、地域福祉の拠点としての役割や運営法人の考え方など、施設の持つ具体的な魅力を一つひとつ見ていきましょう。
100名定員の多床室(相部屋)ならではの賑わいと入居者同士の交流
桧原サナホームの大きな特徴は、100名定員の多床室(相部屋)が中心であることです。これにより、入居者は常に他の人の気配を感じながら充実した生活ができ、孤独を感じにくいというメリットがあります。
同室の方との何気ない会話や、共有スペースでの団らんなど、日々の暮らしの中で自然とコミュニケーションが生まれるのも特徴です。また、居室料が個室に比べて安価に設定されていることが多く、費用負担を軽減したいと考えるご家族にとっても選択肢の1つとなります。
ショートステイも併設した地域福祉の拠点
桧原サナホームは、特養だけでなく短期入所(ショートステイ)を併設。これは、施設が単なる入所施設ではなく、檜原村の地域福祉を支える拠点としての役割を担っていることを意味します。
入居者にとっては、外部からの刺激を受けやすく、地域の一員としての意識を保ちながら生活できるという点もメリットの1つです。
運営法人「仁愛会」の理念とケア方針
桧原サナホームを運営するのは、社会福祉法人仁愛会です。仁愛会は、利用者の尊厳を守り、一人ひとりがその人らしく生きることを支援するケアを大切にしています。
【ユニット型】特別養護老人ホーム 桧原苑(緑水会)
社会福祉法人 緑水会が運営する「桧原苑」を解説します。全室個室でプライバシーを重視した「ユニットケア」がどのような生活をもたらすのでしょうか。また、食事へのこだわりや看取りまで見据えた安心のケア体制など、桧原苑ならではの特徴をご紹介します。
全室個室でプライバシーを尊重した「ユニットケア」
桧原苑では、入居者一人ひとりのプライバシーを尊重できる「ユニットケア」方式が採用されています。居室はすべて個室のため、これまでの暮らしで大切にしてきた家具を持ち込んだり、自分の時間を静かに過ごしたりすることが可能です。
日中はユニット専用のリビングで他の入居者と交流し、夜は自室でゆっくり休むというように、生活にメリハリをつけられます。
少人数グループでの家庭的な暮らしと個別ケアを提供
ユニットケアは、10人程度の少人数の入居者を1つの生活単位(ユニット)とし、いつも同じ職員がケアを担当する点が特徴です。これにより、職員は入居者一人ひとりの個性や好み、日々の体調の変化などを細かく把握しやすくなります。
画一的なスケジュールではなく、その人の起床時間や食事のペースに合わせた個別ケアが可能です。新しい環境に馴染むのが不安な方でも、人間関係を築きやすく、家庭的な雰囲気の中で安心して暮らすことができます。
地産地消にこだわった食事
桧原苑では、日々の食事にも力を入れている点も特徴の1つです。可能な限り地元の食材を取り入れる「地産地消」を心がけており、旬の味覚を楽しみながら、栄養バランスの取れた温かい食事を提供しています。
特別養護老人ホームで受けられる介護サービスなど

特養では、日々の生活に必要なさまざまな介護サービスを含む様々なサービスを提供しています。主な内容は以下のとおりです。
24時間体制の職員による生活支援
特養では、介護職員が24時間常駐し、入居者の日常生活全般をサポート。食事・入浴・排泄などの身体介護から、居室の清掃、レクリエーション活動の実施まで、専門的な研修を受けた職員が入居者一人ひとりの状態に合わせた個別ケアを提供しています。
病院などの協力医療機関との連携による健康管理
施設では協力医療機関と連携し、定期的な健康診断や必要に応じた診察を実施しています。急変時には迅速に医療機関への搬送や往診の手配を行い、入居者の健康状態を継続的に管理。また、服薬管理や慢性疾患のケアなど、日常的な医療ニーズにも対応しています。
看護師による医療的ケアの提供
常勤または非常勤の看護師が配置され、バイタルチェックや服薬管理、褥瘡予防、経管栄養の管理など、医療的な側面からのケアを実施。看護師は介護職員と連携しながら、入居者の健康状態の変化を早期に発見し、適切な対応を行うことで、施設内での安心した生活を支えています。
機能訓練(リハビリ)
機能訓練指導員などが、入居者の身体機能の維持・向上を目的とした個別プログラムを実施。歩行訓練や関節可動域訓練、日常生活動作の練習など、その人の状態に合わせた訓練を行います。
栄養管理・食事サービス
管理栄養士や栄養士が入居者一人ひとりの健康状態や嚥下機能に応じた食事を提供。普通食から刻み食、ミキサー食、療養食まで、個別のニーズに対応した食事形態で提供され、季節の行事食なども楽しめます。
認知症ケア
認知症の症状がある入居者に対して、専門的な知識を持った職員が個別のケアプランを作成。徘徊や不穏などの行動・心理症状(BPSD)への対応や、認知機能の維持を目的とした活動を実施します。
看取りケア(ターミナルケア)
人生の最期を施設で迎えることを希望される方に対して、医師・看護師・介護職員が連携し、痛みの緩和や精神的なサポートを含めた看取りケアを提供。ご家族への支援も含めて、尊厳ある最期を支えます。
相談援助・生活相談
生活相談員やケアマネジャーが、入居者やご家族からの様々な相談に対応。介護保険の手続きから日常生活の困りごとまで、幅広くサポートします。
東京都西多摩郡檜原村にお住まいの方へ:申し込みから施設入所までの5ステップ
特養への入所を考え始めたものの、具体的に何をすれば良いのかわからず、不安に思う方もいるでしょう。
以下では、相談から入所決定までの流れを5つの分かりやすいステップに分けて解説します。この手順に沿って準備を進めることで、迷うことなく手続きを進めることができます。
ステップ1:檜原村地域包括支援センターへ相談
特養探しを始める第一歩は、公的な相談窓口へ連絡することです。檜原村の地域包括支援センターは、介護に関するあらゆる相談に無料で対応してくれます。
現在の状況や希望を伝えることで、介護保険制度の説明や、特養の入居相談、村内の施設情報など、専門的かつ中立的な立場からアドバイスをもらうことができます。何から手をつけていいか分からない時こそ、1人で悩まずに専門家を頼ることが、スムーズな施設選びへの近道です。まずは電話一本から始めてみましょう。
檜原村地域包括支援センター
| 所在地 | 檜原村やすらぎの里 ふれあい館1階 |
| 電話 | 042-598-3121 |
| 窓口時間 | 午前8時30分~午後5時15分 |
| 休日 | 土曜日及び日曜日、祝日、12月29日から翌年1月3日 |
ステップ2:要介護認定の申請(オンライン申請も可能)
特養に入所するためには、原則として「要介護3」以上の認定を受けていることが必要です。なお、旧制度では要介護1・2の方も入所可能でしたが、現在は特例を除き要介護3以上が条件となっています。まだ、要介護認定を受けていない場合は、檜原村役場に申請手続きを行いましょう。
申請には、申請書や介護保険被保険者証などが必要です。最近では、電子署名が必要ですがマイナポータルを利用したオンラインでの申請も可能になっており、役場へ出向く手間を省くことができます。
認定結果が出るまでには1ヶ月程度かかるため、入所を検討し始めたら早めに申請を進めておくことをおすすめします。
ステップ3:施設を探す!見学と資料請求など複数の情報で比較検討
要介護認定の申請と並行して、具体的な施設の情報収集を進めましょう。興味のある「桧原サナホーム」と「桧原苑」の両方に連絡を取り、パンフレットなどの資料を請求します。資料請求の他に、検索サイトなどから調べることも可能です。
資料だけでは分からない施設の雰囲気や、職員、入居者の様子を知るためには、施設見学が欠かせません。見学では、居室や共有スペースの清潔さ、食事の様子、職員の対応などを自分の目で確かめましょう。気になる点や不安なことは、その場で質問し、納得できるまで話を聞くことが大切です。
ステップ4:希望する施設への入所申し込み
見学や情報収集を終え、入所したい施設が決まったら、正式に入所申込書を提出します。申込書は各施設、または役場の窓口でもらうことが可能です。
申込書には、本人の身体状況や介護の必要度、家族構成などを詳しく記入する必要があります。提出された申込書の内容に基づき、施設側で入所の緊急性や必要性が判断され、入居待機者リストに登録されます。
複数の施設に同時に申し込むことも可能ですので、選択肢を広げる意味でも検討すると良いでしょう。
ステップ5:入所の決定と契約
施設の空き状況と、申込者の緊急性に応じて、施設から入所の連絡が入ります。連絡があったら、最終的な入居意思の確認が行われ、契約手続きへと進みます。
契約時には、契約書や重要事項説明書の内容を十分に確認し、サービス内容や費用について不明な点がないようにしましょう。ご本人やご家族がすべてに納得した上で契約を結び、具体的な入所日を調整します。
気になる費用は?相場と負担を軽くする制度

特養への入所を考える上で、費用は避けて通れない重要な問題です。以下では、2つの施設の料金体系の違いや、経済的な負担を軽減するための公的な制度について解説します。あらかじめ知識を持っておくことで、安心して施設選びを進めることが可能です。
【料金比較】多床室とユニット型個室の月額費用目安
特養の月額費用は、主に「施設サービス費」「居住費」「食費」で構成されます。このうち、「居住費」は居室のタイプによって大きく異なります。
一般的に、桧原サナホームのような従来型の多床室(相部屋)は、桧原苑のようなユニット型個室に比べて居住費が安く設定されています。そのため、月々の総費用も多床室の方が抑えられる傾向です。
ご本人の希望と予算を照らし合わせ、どちらのタイプが合っているかを検討することが重要です。具体的な金額は施設のパンフレットや重要事項説明書で必ず確認しましょう。
必ず確認!所得に応じた「介護保険負担限度額認定」
所得が低い方のために、経済的な負担を軽減する「介護保険負担限度額認定」という制度があります。この制度を利用すると、特養の「居住費」と「食費」の自己負担額に上限が設けられ、それを超えた分は介護保険から給付されます。
対象となるのは、世帯全員が住民税非課税であることなどの条件を満たす方です。この認定を受けられるかどうかで、月々の支払額が大きく変わる可能性があります。ご自身が対象になるか分からない場合は、必ず役場の福祉係やケアマネジャーに相談してください。
その他の利用者負担軽減制度について
負担限度額認定の他にも、利用者の負担を軽くするための制度がいくつか存在します。例えば、同じ世帯で介護サービスを利用した方の自己負担額の合計が、一定の上限額を超えた場合に、超えた分が払い戻される「高額介護サービス費」制度があります。
檜原村の特養探しでよくある質問(Q&A)
特養探しを進める中で、多くの方が同じような疑問や不安を抱えるものです。ここでは、檜原村の特養探しにおいて特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。疑問点を解消し、安心して次のステップへ進むための参考にしてください。
従来型(多床室)とユニット型、どちらを選べばいい?
これは非常に多くの方が悩む点で、一概にどちらが良いとは言えません。判断のポイントは「ご本人の性格」と「費用」です。
賑やかな環境を好み、他の人との交流を積極的に楽しみたい方や、費用を少しでも抑えたい場合は、従来型多床室の「桧原サナホーム」が向いているかもしれません。
一方、プライバシーを重視し、静かで落ち着いた環境で自分のペースを保ちたい方には、ユニット型個室の「桧原苑」が適しているでしょう。ご本人の希望をよく聞いた上で、それぞれのメリット・デメリットを比較して選ぶことが大切です。
周辺地域や他の市区町村に住んでいても申し込みはできますか?
現在檜原村外にお住まいの方でも、檜原村の特養に申し込むことは可能です。介護保険制度では、住民票がある市区町村だけでなく、他の地域の施設にも申し込むことができます。
しかし、施設によっては、その市区町村の住民が優先される場合も。入居の優先順位の付け方は施設によって方針が異なるため、申し込みを検討している施設へ直接問い合わせて、村外在住者の扱いや入居の可能性について確認しておくことをおすすめします。
入居待ちの状況は?詳細を知ることはできますか?
特養は、費用が比較的安価なため人気が高く、多くの施設で入居待機者がいるのが現状です。待機期間は、施設の空き状況や、申し込みをしている方の要介護度や緊急性によって変動するため、一概に「何年待ち」とは言えません。
最新の待機者数や、おおよその待ち時間の見通しについては、各施設に直接問い合わせて確認するのが確実です。すぐに空きが出ないことも想定し、待機期間中に利用できる在宅サービスや他の施設も並行して検討しておくと安心です。
身元保証人がいない場合や生活保護でも入所できますか?
身元保証人がいないことや、生活保護を受給していることを理由に、入所を断ることは原則としてできません。
特養は、社会福祉の観点から作られた公共性の高い施設だからです。しかし、金銭管理や緊急時の連絡、逝去後の対応などについて、成年後見制度の利用や、特定の支援団体との連携を求められる場合があります。
状況は個々に異なるため、まずは正直に施設の相談員に事情を話し、どのようにすれば入所できるか、具体的な方法を一緒に考えてもらうことが重要です。
まとめ:自分に合うのはどちら?後悔しないための最終チェックポイント

ここまで、檜原村にある2つの特養「桧原サナホーム」と「桧原苑」について、様々な角度から比較してきました。
大切なのは、入居されるご本人が「ここで暮らしたい」と思えるかどうかです。必ずご本人と一緒に施設を見学し、その場の雰囲気を感じ、職員と話してみてください。そして、ご家族としては、面会のしやすさや費用面なども含め、長期的に関わっていけるかどうかを考えることが重要です。
この記事を参考に、ご自身とご家族にとって最適な選択ができることを願っています。最初の相談先として、檜原村の地域包括支援センターをぜひご活用ください。
参考元:厚生労働省 介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、サービスにかかる利用料、介護保険施設等における居住費の負担限度額が令和6年8月1日から変わります、「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」の策定について(周知)、檜原村 介護保険制度とは、福祉係(檜原村やすらぎの里内)、特別養護老人ホーム 桧原サナホーム、社会福祉法人 緑水会 桧原苑






