東京都羽村市には特別養護老人ホームが3施設あり、羽村園、多摩の里むさしの園、神明園が該当します。
入所対象は原則として要介護3以上の認定を受けた方で、月額費用は多床室で約106,930円、ユニット型個室で約143,980円が目安です。負担限度額認定制度をご利用することで、住民税非課税世帯の方は居住費・食費が軽減されます。入所申し込みは各施設へ直接行い、入所検討委員会の審査を経て決定されるという流れです。
本記事では、羽村市の特別養護老人ホームの施設一覧・料金体系・入所条件・申し込み手続きを詳しく解説します。
東京都羽村市の特別養護老人ホームとは?
特別養護老人ホームは、介護保険制度に基づく介護保険施設の1つで、要介護3以上の認定を受けた方を対象としています。入所者は食事・入浴・排せつなどの日常生活支援に加え、健康管理や機能訓練といったケアを24時間体制で終身にわたり受けることが可能です。
目次
特別養護老人ホームのサービス内容

特別養護老人ホームでは、大きく分けると主に5つのサービスを提供しています。
1.日常生活の支援サービス
入所者が毎日安心して暮らせるように、特別養護老人ホームでは食事・入浴・排泄などの生活全般を支援します。入所者一人ひとりの状態に合わせた介助を提供し、尊厳を守りながら快適な生活を支えるのが特徴です。
食事の提供
栄養バランスを考えた食事で健康維持をサポートします。
- 栄養士による献立作成と栄養管理
- 噛む力や飲み込みの状態に応じた刻み食・ソフト食・ペースト食などの形態調整
- 糖尿病や腎臓病などに対応した治療食・制限食の提供
- 食事介助が必要な方への個別サポート
- 食事の姿勢や食べるペースへの配慮
入浴サービス
安全面と快適さを重視し、入所者の状態に合わせた方法で実施します。
- 個浴・機械浴・シャワー浴・清拭など身体状況に応じた入浴方法の選択
- 手すりや滑り止めマットなど安全対策の徹底
- プライバシーに配慮した入浴環境の整備
- 入浴前後の体調確認とバイタルチェック
- 皮膚の状態観察と褥瘡予防
排泄介助
入所者の状態に応じた排泄ケアを行います。
- 生活リズムに合わせた定時のトイレ誘導
- おむつ交換やパッド交換
- ポータブルトイレの設置と介助
- 排泄パターンの把握と記録
- 皮膚トラブルの予防と清潔保持
身だしなみの支援
生活の質を維持するため、日常的な身だしなみを支援します。
- 着替えの介助と衣類の選択サポート
- 整髪・ひげ剃り・爪切りなどの整容介助
- 口腔ケア(歯磨き・義歯の手入れなど)
2.健康管理・医療サポート
入所者が安心して暮らせるよう、常勤・非常勤の看護職員が健康管理を行い、医師や薬剤師と連携。血圧・体温・脈拍などの定期的な健康チェック、服薬管理や服薬指導、緊急時の医療対応や病院搬送、必要に応じた診療や定期健康診断などを実施しています。
3.機能訓練・生活リハビリ
入所者の身体機能や日常生活能力の維持・向上を目的に、機能訓練も実施。食事・入浴・歩行などの動作訓練、個別または集団での運動・体操指導のほか、趣味活動や散歩を取り入れた生活リハビリも実施しています。
4.レクリエーション・交流活動
心身の健康を支えるため、入所者同士や地域との交流活動も実施。お花見・夏祭り・クリスマス会などの季節のイベント、音楽・手芸・書道などの趣味活動、他の入所者との交流や地域との関わりの機会を設けています。
5.介護保険対象外のサービス
介護保険の範囲外で希望する施設の独自サービスについては、任意で追加費用を支払うことで利用することが可能です。理美容サービス、特別食や嗜好品、個室利用や特別設備の利用料などがこれに該当します。施設によりサービス内容は異なるため、入所を希望する施設へお問い合わせください。
居室タイプは主に3つ!従来型個室・従来型多床室・ユニット型個室
特別養護老人ホームの居室は3つのタイプに分かれ、それぞれ費用や生活スタイルが異なります。ご本人の希望や予算に合わせて選ぶことが重要です。
| 居室タイプ | 部屋の形態 | 生活スタイル・雰囲気 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 従来型個室 | 1人部屋(個室) | 施設全体での集団生活が中心 | プライバシーが確保される | 費用(居住費)が高い傾向 |
| 多床室 | 2~4人部屋(相部屋) | にぎやかで交流が生まれやすい | 費用(居住費)が安い | プライバシーの確保が難しい |
| ユニット型個室 | 1人部屋(個室) | ・少人数グループでの共同生活 ・家庭的な雰囲気 | プライバシーと交流を両立できる | 費用(居住費)が最も高い傾向 |
東京都羽村市の特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)一覧

羽村市内には羽村園などを含む3つの特別養護老人ホームがあります。
羽村園
| 所在地 | 東京都羽村市羽690番地17号 |
| 電話番号 | 042-550-7888 |
多摩の里 むさしの園
| 所在地 | 東京都羽村市五ノ神362番地 |
| 電話番号 | 042-555-8151 |
社会福祉法人 亀鶴会 特別養護老人ホーム 神明園
| 所在地 | 東京都羽村市神明台4丁目2番地2号 |
| 電話番号 | 042-579-2711 |
特別養護老人ホームの料金・費用相場
特別養護老人ホームを検討する際、多くの方が気になるのが「毎月どのくらいの費用がかかるのか」という点です。民間の有料老人ホームと比べて費用が抑えられるといわれる特別養護老人ホームですが、自己負担額は介護度や所得、利用するサービス内容によって異なります。
以下では、料金の基本構造と目安、費用を考えるうえで押さえておきたいポイントを解説します。
基本的な費用構成
特別養護老人ホームの費用構成の内容は、大きく分けて以下の4つです。
- 介護サービス費:介護保険が適用され、原則1〜3割を自己負担。介護度が高くなるほど費用は上昇。
- 居住費(部屋代):居室のタイプ(多床室・個室など)によって金額が異なる。
- 食費:施設での食事にかかる費用。基準費用額は1日1,445円。
- 日常生活費・加算費用:理美容代や嗜好品代、レクリエーション費など実費負担のもの。
このうち、介護サービス費は公的保険で大部分がまかなわれるため、自己負担は全体の一部。ただし、居住費や食費は原則全額自己負担となるため、トータルの費用を見積もる際には注意が必要です。
◆介護サービス費
| サービス費用の設定 | 利用者負担(1割の場合・1日につき) | ||
| 従来型個室 | 多床室 | ユニット型個室 | |
| 要介護1 | 589円 | 589円 | 670円 |
| 要介護2 | 659円 | 659円 | 740円 |
| 要介護3 | 732円 | 732円 | 815円 |
| 要介護4 | 802円 | 802円 | 886円 |
| 要介護5 | 871円 | 871円 | 955円 |
※上記は1単位10円で計算した場合の金額です。
月額の料金シミュレーション
以下では、費用相場の目安として料金シミュレーションをまとめました。
◆要介護5の場合の月額費用の目安
| 項目 | 多床室 | ユニット型個室 |
|---|---|---|
| 介護サービス費(1割の場合) | 約26,130円(871単位×30日) | 約28,650円(955単位×30日) |
| 居住費 | 約27,450円(915円/日) | 約61,980円(2,066円/日) |
| 食費 | 約43,350円(1,445円/日) | 約43,350円(1,445円/日) |
| 日常生活費 | 約10,000円 | 約10,000円 |
| 合計 | 約106,930円 | 約143,980円 |
※居住費・食費は基準費用額で計算しています。負担限度額認定を受けた方は、所得に応じて減額されます。
※日常生活費は施設により設定されます。
※上記は地域区分1単位10円の場合です。
特別養護老人ホームへ入所する際に利用できる主な負担軽減制度

羽村市では、特別養護老人ホームをはじめとする介護サービスを利用する際の費用負担を軽減するため、様々な制度が用意されています。所得状況に応じて利用できる制度がありますので、該当する可能性がある方はぜひ羽村市福祉健康部高齢福祉介護課へ確認してみましょう。
高額介護サービス費
1カ月に支払った介護サービスの利用者負担額が一定の上限額を超えた場合、その超えた分が払い戻される制度です。所得区分に応じて上限額が設定されており、一般的な所得の世帯では月額44,400円が上限となります。
特別養護老人ホームのように継続的にサービスを利用する場合、この制度を活用することで月々の負担を抑えることができます。
負担限度額認定制度
特別養護老人ホームなどの施設サービスや短期入所サービスを利用する際の居住費(滞在費)と食費について、所得の低い方の負担を軽減する制度です。
認定を受けると、所得段階に応じた負担限度額までの支払いとなり、基準費用額との差額は介護保険から給付されます。住民税非課税世帯の方が対象となりますので、羽村市の担当窓口で申請が必要です。
高額医療・高額介護合算制度
医療保険と介護保険の両方を利用している世帯で、1年間(毎年8月1日から翌年7月31日まで)に支払った医療保険と介護保険の自己負担額の合計が一定の限度額を超えた場合、その超えた分が払い戻される制度です。
所得区分に応じて年間の限度額が設定されています。特別養護老人ホームを利用しながら医療機関にも通院している方などは、この制度によって負担が軽減される可能性があります。
これらの負担軽減制度について詳しく知りたい方や申請を希望される方は、羽村市福祉健康部高齢福祉介護課(電話:042-555-1111)にお問い合わせください。
羽村市における特別養護老人ホームへの入所条件
特別養護老人ホームの入所は原則として要介護3以上の方が対象となり、羽村市の特別養護老人ホームも同様です。ただし、以下のようなやむを得ない事情がある場合は、要介護1・2の方も特例入所が認められています。
- 認知症により、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られる
- 知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状・行動が頻繁に見られる
- 家族等による深刻な虐待が疑われ、心身の安全・安心の確保が困難である
- 単身世帯や同居家族が高齢・病弱で家族等の支援が期待できず、地域での介護サービスや生活支援の供給も不十分である
詳しくは、入所を希望する各施設または羽村市地域包括支援センターへお問い合わせください。
羽村市の特別養護老人ホームへの入所までの流れ
特別養護老人ホームへの入所は、介護保険の認定を受けた後、施設への申し込みと審査を経て決定されます。要支援の方は施設サービスを利用できませんので、まず要介護認定を受けることが必要です。
1.要介護認定を受ける
特別養護老人ホームへの入所申し込みには、要介護認定を受けましょう。羽村市では、市役所窓口、郵送、またはオンラインで要介護認定の申請が可能です。 申請後、市職員による調査と介護認定審査会での審査を経て、要介護度が決定されます。
入院中に申請をすすめられた場合は、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談すると、申請のタイミングや代行についても相談可能です。
2.事前相談・情報収集
入所申し込みの前に、以下の準備をおすすめします。
- 地域包括支援センターへの相談:入所希望の理由や生活状況を相談し、手続きの流れを確認
- 施設見学:希望する施設への見学予約を行い、設備や雰囲気を確認し、実際の生活をイメージできるか感じ取る
- 待機状況の確認:施設の空き(空室)状況は「特養ガイド」で確認できます
3.希望する施設へ直接申し込みをする
入所を希望する本人または家族等は、直接施設に入所の申し込みを行います。介護支援専門員(ケアマネジャー)や地域包括支援センターに申し込みを代行(申し込みの手伝い)をしてもらうことも可能です。
申し込みに必要な書類や手続きは施設によって異なります。東京都内共通の申し込み調査書を使用する施設 や、特養ガイドの一括申し込みフォームから複数施設へ同時に申し込める施設もありますので、詳細は各施設のWebサイトまたは各施設へ直接お問い合わせください。
4.各施設の入所検討委員会で審査をする
希望する施設へ直接申し込みをした後は、各施設が設置する入所検討委員会にて審査が行われます。
委員会は、施設長、生活相談員、介護職員、看護職員、介護支援専門員等で構成。委員会にて審査後、優先度の高い方のうち、居住地域、性別(部屋単位の男女構成)、居室の特性(認知症専用床等)、施設の専門性(ユニットケア等)などを総合的に勘案して施設長が最終決定を行います。
災害や事件・事故等により入所検討委員会を招集する暇がない場合や、老人福祉法に定める措置の委託による場合は、委員会の審議によらず施設長の判断により入所を決定することが可能です。
5.入所決定・契約
入所が決定すると、施設から入所可否の通知が届きます。その後、費用や利用サービスなどの契約内容を確認し、施設と入所契約を締結。入所日は、入所希望日や施設の状況を調整の上で決定となります。
羽村市特別養護老人ホームの選び方ポイント

特別養護老人ホームは、終身利用が前提となる長期的な生活の場です。施設の特色や自分・家族の状況に合った施設を選ぶようにしましょう。
1.居室・設備
- 個室か多床室か
- 部屋の広さや収納スペース
- 緊急呼出ボタンやバリアフリー対応
- 食堂、浴室、談話スペースなどの充実度
2.介護・医療サービス
- 入浴・排泄・食事介助の支援方法
- 看護師常勤の有無、医師との連携体制
- 持病や医療機器への対応可否
- 機能訓練や趣味活動のプログラム
3.職員の対応・雰囲気
- 入所者への声かけが丁寧か
- 入所者が希望や要望を伝えやすい雰囲気か
- 職員同士が協力しているか
4.清潔さ・安全対策
- 居室や廊下の清掃状況
- 手すり・段差・スロープなどの対応
5.入所者や家族の声
可能であれば、実際に生活している入所者や家族に話を聞いてみましょう。施設での満足度や職員の対応についての感想は貴重な情報源です。
6.施設のルール
入所後は施設のルールに従う必要があります。外出・外泊は事前申請が必要で、私物の持ち込みや面会時間に制限がある場合も。金銭管理にも一定の制約があることを理解しておきましょう。
特別養護老人ホーム以外の選択肢とは?他の介護施設など
介護が必要になったとき、特別養護老人ホーム以外にも様々な選択肢があります。以下では代表的な代替案をご紹介します。
1.介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは、介護サービスを受けながら快適に生活できる民間の高齢者向け住まいです。
- 対象者:自立〜要介護者まで幅広く対応
- 特徴:居住環境が整っており、介護サービスが受けられる
- メリット:個室やプライバシーの確保がしやすい、施設の設備が充実
- デメリット:費用負担が比較的高い
2.グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
グループホームは、認知症の方が少人数で家庭的な環境のもと生活できる住まいです。
- 対象者:要介護1〜要介護5の認知症高齢者
- 特徴:少人数で共同生活、認知症ケアに特化
- メリット:家庭的な雰囲気で安心して暮らせる
- デメリット:在宅生活の自由度が制限される
3.ショートステイ(短期入所生活介護)
介護者の負担軽減や緊急時の対応として、短期間だけ施設に入所できるサービスです。
- 対象者:要介護認定を受けている方
- 特徴:数日〜数週間単位で利用可能
- メリット:介護者の休養や急用時に利用できる
- デメリット:長期入所には向かない
4.在宅介護サービス(訪問介護・デイサービスなど)
介護保険による在宅介護サービスは、自宅で生活しながら必要な介護や支援を受ける方法です。
- 対象者:要支援・要介護認定を受けた方
- 特徴:訪問介護、訪問看護、デイサービスなどを組み合わせて利用可能
- メリット:住み慣れた自宅で生活できる、自由度が高い
- デメリット:介護負担がご家族にかかる場合がある
まとめ:羽村市で最適な特別養護老人ホームを見つけるために

特別養護老人ホームは高齢者にとって生活の拠点となる大切な場所です。入所を検討する際には、サービス内容や入所条件、見学時のチェックポイントをしっかり確認しましょう。
羽村市には複数の特別養護老人ホームがあり、雰囲気や設備、介護の手厚さなどに差があります。ご本人の健康状態や生活スタイル、ご家族のサポート体制を踏まえながら比較検討することが大切です。
また、高齢者向けの介護サービスには、特別養護老人ホーム以外にも介護付き有料老人ホーム、グループホーム(認知症対応型共同生活介護)、短期入所生活介護(ショートステイ)、在宅介護サービスなどの選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、最適な住まいやサービスを組み合わせることも検討してみてください。
最終的には、実際に見学して職員や入所者の様子を確認することが安心につながります。事前に情報を整理し、納得のいく選択ができるよう準備を進めましょう。
参照元:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索 どんなサービスがあるの? – 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護事業所・生活関連情報検索 サービスにかかる利用料、介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、施設・居住系サービスについて、羽村市 施設サービスを利用したい、要介護認定の申請方法と流れ、羽村市介護老人福祉施設等入所指針






