2026年2月17日、東京都及び公益財団法人東京都中小企業振興公社は、令和7年度「介護現場のニーズに対応した製品開発支援事業」の支援対象として、都内中小企業による5つのプロジェクトを決定しました。介護従事者の負担軽減や業務効率化を目指す、テクノロジーを活用した次世代介護機器等の開発・普及が加速します。
令和7年度の支援対象事業(5件)
介護現場の切実な悩みをテクノロジーで解決することを目指す、以下の5事業が選定されました。
| 事業者名(敬称略・50音順) | 事業概要 |
|---|---|
| 株式会社AI 予防医学研究所 | 認知機能リスク評価と記録効率化を図るTomoCare AI の開発 |
| 新協電子株式会社 | 介護従事者の難聴高齢者に対する声掛け負担を軽減するスピーカーの開発 |
| NAVYPOOL 株式会社 | 介護人材増へ外国人と日本人を共働支援する翻訳表示ガジェットの開発 |
| 株式会社ヒュージョン | 非接触型AI バイタルサイン測定ソーシャルロボットの開発 |
| 株式会社Moff | 介護施設向け機能訓練支援・業務効率化サービス「モフトレ」の改良 |
事業の背景と支援内容
東京都は「2050東京戦略」の一環として、介護従事者の負担軽減や業務効率化など現場環境の改善と、中小企業の成長を同時に支援しています。
- 助成内容:1件あたり最大2,000万円を助成(助成率2/3以内)。
- 対象範囲:単なる介護用具にとどまらず、多言語同時翻訳装置や業務支援システム、介護肌着、介護食器など「次世代」の視点を持った製品を幅広くカバーしています。
- 実施期間:採択された事業は、令和8年2月から約1年9か月をかけて開発・普及が進められます。
現場の「声」をカタチにする中小企業の挑戦
今回の採択事業には、外国人スタッフとの共働支援や、聞き取りにくい高齢者への声掛けなど、現場の非常に具体的な課題に着目したものが並びました。こうした「かゆいところに手が届く」製品開発を都が後押しすることで、介護現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)と労働環境の劇的な改善が期待されます。
編集部より
今回選ばれた製品群は、バイタル測定や認知機能評価といった「専門性の高い業務の自動化」と、翻訳や声掛け支援といった「コミュニケーションの円滑化」の両輪をカバーしています。
介護ロボットやAIの導入は、単なる効率化だけでなく、記録ミスや伝達漏れといったヒューマンエラーを防ぐ安全装置としても期待できるでしょう。これらの技術が実際の現場に普及し、スタッフが「利用者との直接的な対話」により多くの時間を割けるようになる日が待たれます。
参照元:プレスリリース





