2025年2月26日、首都圏で心療内科・精神科クリニックを開設している一般社団法人徳志会は、今回独自に「介護とこころの健康に関する調査」を実施し、その結果を公表しました。この調査により、介護者の3人に1人が「介護うつ」を発症した経験があり、これは介護をすることは精神的負担が大きいためと考えられます。
介護に負担や不安を感じない方は全体の13%

全国の介護者に対し実施した「介護に負担や不安を抱えたことはあるか」によると、「介護に負担や不安を感じない方」は全体の13%しかいませんでした。介護者の87%が介護に関連する負担や不安を経験している結果に。これは、介護には身体的負担や精神的負担、経済的負担など様々な負担がかかるためと考えられます。

さらに、全体の約3割(29%)が介護うつを発症したとの報告も。これは、介護を行う際に起こる負担の1つである、精神的負担が要因ではないかと考えられます。
精神的負担の増加が介護うつの主な要因

調査では、介護による負担感について詳細な分析も行われました。多くの介護者が「心身の限界を感じた」「ゆううつな気分が続いた」「睡眠障害を経験した」など、精神的負担の増加を報告しており、これが介護うつ発症の主な要因となっていると考えられます。
仕事と介護の両立が深刻な課題:介護に専念できているのは2割

そして、注目すべき点として、介護うつを経験した人の78%が介護と仕事を同時に行っていたことが判明しました。介護に専念できていたのはわずか2割にとどまり、仕事と見通しの立たない介護の両立が心身の疲弊を招き、介護うつにつながったケースが多いと分析できます。
医療機関受診率と介護サービス利用率の低さも浮き彫りに

調査ではさらに、介護うつ経験者のうち心療内科クリニックに通院できていたのは全体の3割のみであることが判明しました。仕事と介護の両立により通院時間の確保が難しいことや、心療内科受診への心理的抵抗感などが要因と考えられます。

また、介護うつ経験者の7割が介護サービスを利用していなかったことも明らかに。家族だけで介護を抱え込む状況が、心身の疲弊や介護うつの発症リスクを高めている可能性があります。
介護者の心の健康を守るための包括的支援を
今回の調査結果は、介護者への心のケアと適切な支援体制の整備が急務であることを示しています。仕事と介護の両立支援策の充実や、心療内科への受診障壁の低減、介護サービスの利用促進など、介護者の精神的・身体的負担を軽減するための包括的な支援が求められるといえるでしょう。
参照元:プレスリリース





