2025年12月2日、世田谷区社会福祉事業団ら4社は、介護と仕事の両立が難しいケアラーを支援しつつ、介護事業所の人材不足も補う新プロジェクト「バンドワークス」を開始したと発表しました。介護と就労のどちらにも課題を抱える社会状況の中で、双方をつなぐ新しい仕組みとして注目されます。
介護人材不足とケアラー支援を同時に解決する新モデル「バンドワークス」が始動
バンドワークスは、介護者が短時間就業を行う間、まだ介護保険サービスにつながっていない要介護者を預かるという仕組みが特徴です。これにより、介護負担を抱える家庭が「介護を続けるために働けない」という状態を少しでも解消し、同時に介護事業所の人手確保にもつながる循環型のモデルを目指しています。
世田谷区ではビジネスケアラーが約6,780人と推計され、仕事と介護の両立に困難を抱える人は少なくありません。さらに、区内の事業所では人材不足も深刻で、双方の課題が複雑に絡む状況が続いています。
こうした背景の中で「介護者の就労機会」「レスパイトケア」「介護スキル習得」「相談支援」を一体的に提供する本モデルは、これまでにない包括的な支援といえます。
仕組みがもたらす新しい介護支援の形
この取り組みでは、未経験でも介護現場に入れる研修、都合のよい時間帯で働ける短時間求人、就労中に家族を預けられるレスパイトケア、公的機関と連携した相談体制などがセットで用意。支援を分断的に提供するのではなく、「働きたい」「預けたい」「相談したい」の3つを同時に満たす点が大きな特徴です。
介護者にとっては収入の確保や負担軽減につながり、事業所にとっては人材確保の新たなチャネルとなります。要介護者にとっても地域との接点や交流が生まれる点で意味のある取り組みです。課題の両側面を補完し合う設計は、自治体主導のモデルとして今後の広がりが期待されます。
参照元:プレスリリース





