2025年12月3日、株式会社ガネットは「介護職員の学びと定着に関する意識調査(2025年版)」の結果を公表しました。調査では、職員の学び意欲が高い一方で、教育不足が離職意向につながる可能性が示されており、学習環境を整える重要性が改めて浮かび上がっています。
慢性的な人材不足が続く介護業界では、教育体制をどう設計するかが今後の事業運営に直結していくでしょう。
学びの機会が「働き続けたい気持ち」に影響

調査は、介護・看護職員68名を対象に9〜11月に実施されました。
「もっと学べたらと思うことがあるか」という質問には93%が「ある」と回答し、現場の学習意欲の高さが伺えます。また、「学ぶ環境があったことで職場にとどまりたいと思った」と答えた職員は86%に上ったとされ、教育機会がエンゲージメント向上に寄与している傾向です。
教育不足の背景にある“構造的な課題”
自由記述からは、学べる環境が整わない理由として以下のような課題が挙げられています。
- 勤務外受講が前提となる時間負荷
- 研修内容と現場ニーズのギャップ
- 指導者による品質差
- 学びとキャリアが結びつかない評価制度
これらが重なることで、成長実感の不足から離職意向につながるケースもあるようです。単に研修を増やすだけでは課題を解消できない点が示唆されます。
組織に“学びの仕組み”を組み込む動き
ガネットでは、教育を単発の研修ではなく事業運営の基盤と位置づける「学校機能構築プロジェクト」を展開。勤務時間内受講、実務と連動したカリキュラム、指導者育成、学習データの可視化などを取り入れ、継続的に学べる環境づくりを進めているとのことです。
このような体系的な教育設計は、介護現場の安定化や人材確保に寄与する可能性があります。
学びやすい環境が組織の力につながる
今回の調査からは、学習機会の有無が定着意欲に一定の影響を与えている可能性が読み取れます。教育体制の改善は離職防止だけでなく、サービス品質向上にも直結する視点として今後さらに重要度が高まりそうです。
参照元:プレリリース





