【12/24追記】最新情報を反映しました。
東京都葛飾区では、高齢者の聞こえをサポートするため、補聴器の購入費を助成する制度が始まっています。令和7年7月から新制度として受付がスタートし、対象者の拡大と助成上限額の引き上げが行われ、利用しやすさが大きく向上しました。
旧制度から手続きが大幅に変わりましたので、必ず事前相談をお願いします。
この記事でわかることを箇条書きで3つ出して
- 葛飾区の補聴器助成制度の対象者と助成額(最大144,900円)
- 申請から購入までの流れと必要書類
- 補聴器購入費を医療費控除にする方法
目次
制度の概要と変更点
葛飾区「高齢者補聴器購入費助成制度」は、耳鼻咽喉科の医師により補聴器の装用が必要と認められた高齢者に対し、購入費用の一部を助成する制度です。令和7年7月から制度内容が拡充され、より多くの方が利用できるようになりました。
主な変更点は以下の通りです。
- 対象者を住民税課税の方にも拡大(旧制度は非課税世帯のみ)
- 助成上限額を引き上げ
- 申請や購入の手続きが一部変更(事前相談が必須)
助成額
- 住民税非課税の方:最大144,900円
- 住民税課税の方:最大72,450円
※購入額が助成上限額未満の場合は、その購入額が助成額となります。
助成対象となるのは「申請後、助成決定通知を受け取ってから購入した補聴器」です。決定前に購入した場合は対象外です。
対象者
以下すべてに該当する方が対象です。
- 葛飾区在住
- 満65歳以上
- 耳鼻咽喉科の医師により補聴器の装用が必要と認められた方
- 過去5年以内に本制度または旧制度で助成を受けていない方
- 障害者総合支援法による補装具(補聴器)の支給対象者でないこと
※両耳の聴力レベルが40デシベル以上70デシベル未満(中等度難聴)と診断された方
※その他補聴器の装用が必要と認められた方
1月1日時点の住所地が葛飾区でない場合は、住民税の課税状況を確認できる証明書(課税・非課税証明書など)の提出が必要です。
また、耳鼻咽喉科または「耳の健康診査」の結果、補聴器の装用が不要と判断された場合は対象外となります。補聴器が必要とされた場合でも、受診後6か月以内に申請する必要があります。
助成対象となる補聴器
- 管理医療機器として認定された製品
- 両耳またはいずれか片耳の補聴器本体の費用(電池・充電器・イヤモールド含む)
- 集音器などの非医療機器は対象外
申請から助成までの流れ
申請から助成までの流れについては、以下のとおりです。
1.申請書を入手
- 区役所(高齢者支援課)
- 高齢者総合相談センター
- 区内耳鼻咽喉科医院
- 補聴器販売店(協力店)
区ホームページからダウンロード可
2.耳鼻咽喉科で診察
- 医師意見欄の記入と検査結果の添付
- 65〜74歳の方は無料の「耳の健康診査」も利用可能(要申込)
- 対象者は昭和26年4月1日生まれから昭和36年3月31日生まれまでの方(令和7年度末時点で65〜74歳)
3.補聴器販売店で相談・見積取得
医療費控除を考える場合は認定補聴器技能者がいる店舗がおすすめ
4.葛飾区に申請
- 必要書類:申請書、医師意見欄記載済書類または健康診査結果、見積書
- 郵送申請も可能
5.助成金承認決定通知の受領
助成が決定すると、「助成金承認決定通知書」「助成金交付申請書兼請求書」が区より郵送されます。
6.補聴器を購入
- 通知書到着後に購入
- 原則、助成金は販売店に直接支払い(代理受領不可の場合は自己立替後に請求)
補聴器の購入費用に係る医療費控除について
補聴器の購入費用は、一定の条件を満たすことで医療費控除の対象となります。控除を受けるためには、以下の流れに沿って手続きを行うことが必要です。
1.補聴器相談医を受診
耳鼻咽喉科で「補聴器相談医」(*1)の資格を持つ医師による問診・検査を受けます。その結果、補聴器が必要と認められた場合には、医師から「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」を作成してもらってください。
2.認定補聴器販売店での購入
診療情報提供書を持参し、「認定補聴器専門店」または「認定補聴器技能者」(*2)が在籍する販売店で補聴器を購入します。購入時には、販売店から診療情報提供書の写しと領収書を必ず受け取ってください。
3.確定申告での手続き
当該年の確定申告時に、補聴器購入費用を医療費控除として申告します。税務署から求められた場合には、診療情報提供書の写しと領収書を提出することが必要です。
詳細は国税庁ホームページを確認、または所轄の税務署へお問い合わせください。
※葛飾税務署:03-3691-0941
補聴器相談医と認定補聴器技能者
補聴器の購入や医療費控除の手続きを進めるうえで、専門的な知識を持つ医師や技能者の関与が欠かせません。
補聴器相談医
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が委嘱する医師で、難聴の種類や程度を診断し、適切な補聴器利用のための指導・助言を行います。補聴器販売店との連携を通じ、適合調整や使用支援を担います。
➡日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会ホームページ(補聴器相談医名簿)
認定補聴器技能者
公益財団法人テクノエイド協会が認定する資格で、補聴器の適合調整、効果確認、使用指導を行える専門職です。利用者の生活環境や要望に応じた最適な補聴器選びをサポートします。
➡テクノエイド協会ホームページ(認定補聴器技能者検索システム)
協力店とその他の取扱店について
助成対象の方が安心して補聴器を選び、購入後も適切な調整やサポートを受けられるように、葛飾区では一定の基準を満たした補聴器販売店を「協力店」として登録・公開しています。
協力店として認定されるには、次の3つの要件を満たすことが必要です。
- オージオメーターによる聴力測定ができること
- 補聴器の調整(フィッティング)ができること
- 補聴器購入後、利用者の聞こえに応じて相談や再調整などのアフターフォローを行っていること
令和7年度現在、葛飾区および近隣地域に44店舗の協力店が登録されており、各店舗の所在地・電話番号・代理受領の可否・認定補聴器技能者の在籍状況などが区の公式サイトで公開されています。区民にとって身近な販売店が幅広く含まれており、購入後の継続的なサポートを安心して受けられます。
協力店として掲載を希望する販売店は、葛飾区の専用フォームから問い合わせることも可能です。
その他の補聴器取扱店
協力店以外にも、葛飾区内には6つの補聴器取扱店が案内されています。これらの店舗では、事前予約を行うことでメーカーや委託契約業者の専門職員が訪問し、聴力測定や補聴器の調整を行うなど、柔軟なサービス提供が行われています。
「近所で相談できる場所があるか不安」という方にとっても、利用可能な選択肢が幅広く提示されているのが特徴です。詳細な対応内容やサービス形態については、各店舗に直接確認することが推奨されています。
葛飾区の補聴器助成で、会話も外出ももっと楽しく
葛飾区の高齢者補聴器購入費助成制度は、最大14万円超の助成が受けられる心強い制度です。補聴器は生活の質を大きく向上させ、会話や外出の楽しみを取り戻すきっかけになります。
購入を検討している方は、必ず事前相談を行い、申請から購入までの手順を守って活用しましょう。
参照元:葛飾区 高齢者補聴器購入費助成





