2025年12月8日、ネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニーは、デイサービス利用高齢者に対する経口栄養補助食品(ONS)の活用が、利用継続や事業者収益とどのように関係するのかを分析した研究成果を公表しました。
推計データを基にした結果ではありますが、栄養支援が介護サービスの継続性や経営面に影響する可能性が示された点は、介護現場にとって注目すべき内容といえます。
研究の概要
論文は医学雑誌『Therapeutic Research』2025年11号に掲載されました。
研究では、低栄養またはそのリスクを抱えるデイサービス利用者を対象に、ONSの導入による利用期間や収益変化を、既存の前向き観察研究データ(Takano H, et al. Front Nutr 2024)と公表統計を組み合わせて分析しています。
高齢者の低栄養は転倒や入院につながり、通所中止を招く要因とされているため、介護事業所にとって大きな課題です。
主な結果
分析では、ONSを活用した利用者のデイサービス利用期間が通常の約8.9ヶ月から21.4ヶ月へ延びる傾向が示され、推計収益も増加が見込まれるとされています。また、入院率低下により、半年間で利用者100人あたり約1,710万円の医療費削減効果が見込まれることがわかりました。
いずれも推計値であり効果を断定するものではありませんが、栄養介入が多面的なメリットをもつ可能性を示唆しています。
今後の展望
今回の論文は、栄養ケアを充実させることが利用者の健康維持だけでなく、デイサービスの継続運営にも関わる可能性を示しています。実際の効果は利用者属性や事業所規模により異なるため、さらなる実証やデータ蓄積が必要ですが、栄養支援の重要性が改めて浮き彫りになったといえるでしょう。
参照元:プレリリース





