【12/22追記】最新情報を反映しました。
歳を重ねるにつれ、仕事や子育てなど日常の役割が減ると、外出や人との交流の機会が少なくなりがちです。こうした社会とのつながりの減少は、体力や認知機能の低下につながり、要介護状態への第一歩となる「ソーシャルフレイル(社会的フレイル)」を引き起こす可能性があることをご存知でしょうか。
この記事では、その仕組みと予防のポイント、具体的な地域の取り組みについて詳しく解説します。
この記事でわかること
- ソーシャルフレイルの意味と注意すべき兆候
- 予防に役立つ葛飾区の通いの場・活動プログラム
- 参加や相談ができる窓口・問い合わせ先
目次
社会との関わりが減ると、健康リスクが高まる
歳を重ねて退職や子育ての終了など生活環境が変わると、自然と人との交流や社会参加の機会が減っていきます。外出が減ると、体を動かす機会が減少して筋力が衰えるだけでなく、認知症のリスクが高まることも。
こうした「社会とのつながりの減少」によって心身の機能が低下する状態をソーシャルフレイル(社会的フレイル)と呼びます。
フレイルは「虚弱」と訳され、要介護状態の一歩手前とされる状態。中でもソーシャルフレイルは、早期からの対策によって進行を防ぎやすいとされており、日々の暮らしの中で“人と関わる習慣”を意識的に取り戻すことが何より大切です。
フレイルは4つの側面から対策を
ソーシャルフレイルは、フレイル予防の一部です。葛飾区では、高齢期の健康を総合的に守るために、次の4つの側面からアプローチしています。
- フィジカル(身体)フレイル:筋力・体力の低下への対策
- オーラル(口腔・栄養)フレイル:噛む・飲み込む機能や栄養状態の改善
- ブレイン(認知機能・精神機能)フレイル:認知機能や心の健康維持
- ソーシャル(社会的)フレイル:人とのつながりや地域活動への参加
これらは互いに関連し合っており、社会参加を続けることが身体・脳・口腔機能の維持にもつながることがわかっています。
ソーシャルフレイルとは|こんな兆しが見られたら要注意
ソーシャルフレイルは、以下のような行動や心の変化として現れます。
- 外出が面倒になり、家で過ごす時間が増えた
- 人と会う機会が減り、話す時間が少なくなった
- 趣味やボランティアなどへの関心が薄れてきた
- 体を動かす機会が減り、活動範囲が狭くなっている
こうした兆しを感じたら、早めの対策が大切です。「こまめな外出」と「人との交流」を意識的に増やすことが、心身の健康を守る第一歩になります。
予防のポイント|自分に合った“通いの場”を見つけよう
ソーシャルフレイルの予防には、「楽しみ」や「やりがい」を感じながら社会と関わることが欠かせません。地域には、趣味・学び・運動など、さまざまな活動ができる“通いの場”が用意されています。興味のある活動から一歩を踏み出してみましょう。
お問い合わせ先(参加・相談はこちら)
「どの活動から始めればいいか分からない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。参加可能な教室やグループをご案内しています。活動内容や参加方法についての窓口は以下のとおりです。
通所型住民主体サービス(ミニ・デイサービス、高齢者等サロンなど)
地域包括ケア担当課 介護予防係:03-5698-6202
高齢者クラブ、シニア活動マップについて
地域包括ケア担当課 シニア活動支援センター:03-5698-6201
主な社会参加の場・プログラム
地域には、興味や体力に合わせて参加できる多様な活動の場があります。
①通所型住民主体サービス
- ミニ・デイサービス:介護予防や重度化防止のため、専門職による各種プログラムを実施。
- 高齢者等サロン:健康体操や脳トレ、趣味活動などを通して交流できる場。
②自主グループ活動への参加
地域では、介護予防に役立つ自主グループの活動も広がっています。
| プログラム | 内容・効果 |
|---|---|
| 筋力向上トレーニング | 椅子を使い、ひざの屈伸運動や背伸び運動などのゆっくりとした動作で、日常生活に必要な筋力の維持・向上を図ります。 |
| 脳力トレーニング | 記憶力・判断力・理解力を養い、参加者同士のコミュニケーションや「楽しい」と感じる刺激によって右脳を活性化させます。 |
| 回想法 | 過去の出来事を語り合い、脳への刺激を通して認知症予防効果が期待できます。 |
③高齢者クラブへの参加
仲間との親睦を深めながら、健康づくりやボランティア活動、レクリエーション、地域交流など、生きがいや役割を持てる場として幅広い活動が行われています。
地域でつながる|社会参加が健康を支える理由
社会とのつながりは、単なる“楽しみ”や“気分転換”にとどまりません。人と関わることで「話す」「考える」「歩く」といった多面的な刺激が得られ、心身の機能低下を防ぎます。
葛飾区では、こうした社会参加の機会を広げるため、地域の活動拠点や趣味の集まりをまとめた「葛飾区シニア活動マップ」も公開しています。自宅近くの活動場所を探すきっかけとして、ぜひ活用してみてください。
葛飾区が提供するフレイル予防や葛飾区シニア活動マップの詳細については、「 高齢者のフレイル予防 ソーシャル(社会地域活動)フレイル編」のページをご確認ください。
“人とつながる力”がフレイル予防の鍵
社会との関わりが減ると、体だけでなく心の健康にも影響が及びます。しかし、ソーシャルフレイルは「気づいたその日から」対策できるフレイルです。近所のサロンやボランティア、趣味の集まりなど、自分が楽しいと思える活動から始めてみましょう。
参照元:葛飾区 高齢者のフレイル予防 ソーシャル(社会地域活動)フレイル編





