2026年4月10日、NPO法人issue+designとNPO法人ボーダレスファウンデーションは、認知症当事者の声をもとにした体験型展覧会「認知症世界を歩いてみたら。展」を神奈川県鎌倉市で開催すると発表しました。鎌倉市が共催し、神奈川県が後援しています。
展示と講演を組み合わせた企画として実施され、認知症の理解を体験と知識の両面から深める機会として関心を集めそうです。
認知症の世界を“体験”する展示とは
本展は、認知症のある人が日常で感じている世界を、来場者が擬似体験できる展覧会で、主催者によると日本初の試みとのことです。
記憶や時間、空間の感覚の揺らぎや、言葉の理解のしづらさ、複数の選択肢から選ぶ難しさなど、当事者の戸惑いを身体的に体感できる構成となっています。
本展は、累計20万部を超える書籍『認知症世界の歩き方』をもとに企画されました。認知症当事者約100人へのインタビューから生まれた”世界の見え方”を体験型展示として再構成しており、来場者は”旅人”としてその世界を歩くように体験します。
展示と講演で構成される2つの企画
今回の「認知症世界の歩き方ウィーク」in鎌倉は、主に2つの企画で構成されています。
体験展示型
体験型展示は「認知症世界を歩いてみたら。展」を開催します。開催期間は2026年5月1日から5月7日までで、時間は以下の通りです。
- 5月1日:15:00~20:00
- 5月2日~6日:10:00~19:00
- 5月7日:10:00~15:00
会場は鎌倉芸術館ギャラリー1で、入場は無料。事前予約者にはオリジナルステッカーが配布されます。
講演会
2026年5月1日(金)14:15~15:45に鎌倉芸術館小ホールで実施され、「認知症世界の歩き方について」をテーマにした講演とクロスセッションが行われます。
認知症のある人が暮らしやすい地域づくりについて議論される予定です。
認知症理解における新たなアプローチ
日本では高齢化の進行に伴い、認知症は身近なテーマとなっています。一方で、「関わり方がわからない」といった不安や先入観が、当事者との距離を生んでいる側面もあります。
本企画のように、当事者の視点を疑似体験する取り組みは、知識だけでは得られない理解を促す可能性があるでしょう。
展示と講演を組み合わせることで、感覚的理解と知識的理解の双方にアプローチしている点も特徴です。
共に生きる視点を考えるきっかけに
認知症ケアでは、「どのように対応するか」に加え、「どのように共に生きるか」という視点が重要とされています。本企画は、当事者の感じている世界に触れることで、その視点を考えるきっかけを提供するものです。
介護・医療従事者にとっては実践的な学びの場となり、一般の来場者にとっても認知症への理解を深める機会となることが期待されます。
編集部より
認知症に関する理解促進は、知識の普及だけでなく、体験を通じた気づきも重要です。本企画のように展示と講演を組み合わせた取り組みは、当事者と周囲の認識のギャップを埋める一助となる可能性があります。
今後、こうした実践的な学びの機会が広がることで、認知症と共に生きる社会の実現が一層進むことが期待されます。
参照元:プレリリース
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