「介護は長子、板挟みは中間子」?451人調査で見えた兄弟間介護の負担格差

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2026年6月5日、株式会社Speeeは「親の介護と兄弟の関係性についてのアンケート」の調査結果を公表しました。

調査は、現在介護をしている、または介護経験のある全国の男女500人を対象に実施されたものです。

このうち一人っ子とその配偶者を除く451人の回答を、配偶者も含めた「長子」「中間子」「末っ子」の3グループに分類し、介護の実務や費用負担、兄弟間トラブルの実態を続柄ごとに比較しています。

調査では、介護の負担が家族内で均等に分担されているわけではなく、続柄によって担う役割や悩みの内容が異なる傾向がみられました。

長子に集中する介護の実務

『介護の実務分担(続柄別)』の帯グラフ。長男・長女(長子)の約半数(48.8%)が実務を一人で担うワンオペ状態であることが示されているケアスル介護の調査データ。

「日々の世話をほぼ1人で担っている」と回答した割合は、長子が48.8%で最多となりました。中間子は18.0%、末っ子は20.8%で、長子への負担集中がうかがえます。

『【図表1】続柄別・介護の実務分担』の表。長子、中間子、末っ子ごとの実務ワンオペ率や平等分担率などの詳細な割合データ。

一方、中間子は「自分メイン+他は手伝い程度」が42.6%で最も多く、末っ子はサポート役に回る傾向がみられました。

親資金の不足とトラブルは中間子が最多

『【図表2】続柄別・介護費用の自己負担率(親資金100%を除く家庭のみ)』の表。長子、中間子、末っ子ごとの親資金の割合や、自己負担が発生した場合の負担率データ。

介護費用については、「親の資産だけで賄えている」と回答した割合が長子64.0%に対し、中間子は32.8%にとどまりました。

『介護費用の自己負担率(親資金100%除外後・続柄別)』の帯グラフ。長子は8割近く(78.2%)が費用を多く負担していることが示されている。

一方、親資金で賄えない家庭に限ると、自己負担率(全額または自分が多め)が最も高いのは長子(78.2%)で、費用の持ち出しも長子に集中しやすい構造がうかがえます。

『兄弟間トラブル経験率』の棒グラフ。長子56.6%、中間子77.0%、末っ子59.7%となっており、中間子のトラブル経験率が最も高いことを示すデータ。
『続柄別・上位トラブル』の横棒グラフ。長子は『長男・長女だからと押し付けられる』、中間子と末っ子は『正当な理由が理解されない』『独身・同居だからと都合よく押し付けられる』などのトラブルが上位に挙げられている。

また、兄弟間トラブルの経験率は中間子が77.0%で最も高く、「遠方や仕事など手伝えない正当な理由があるのに、兄弟から理解されず責められる」といった悩みが目立っています。

長子は役割の固定化、末っ子は相続への不安など、続柄ごとに異なる課題を抱えているようです。

『兄弟間トラブルに対して取った対策(続柄別)』のグラフ。長子の半数(50.0%)が『特に対策なし』と回答する一方、中間子は『施設・外部サービス利用を増やした』(31.1%)など行動を起こしている割合が高い。

そして、対策についても続柄で差が出ています。「特に対策を取っていない」と答えた割合は長子が50.0%と最も高く、日々の実務に追われ相談の余裕がない様子がうかがえます。

一方、中間子は「ケアマネなど第三者を交えた兄弟会議」(23.0%)や「親の資産・費用の可視化」(23.0%)など、状況を変えるための行動を複数取っている傾向がみられました。

編集部より

今回の調査では、介護の負担が「実務」「費用」「精神的ストレス」のそれぞれで異なる家族に集中している実態が示されました。

結果はインターネット調査によるものであり、すべての家庭に当てはまるわけではありません。

それでも、介護が始まる前から家族で役割や費用負担について話し合い、情報を共有しておく大切さを考えさせられる結果といえそうです。

参照元:プレスリリース

ススメちゃん右

執筆者紹介

介護の不安を「安心」に変える情報サイト 介護のススメ編集部
ケアマネジャーや社会福祉士など、介護現場の最前線を知る専門家チームが監修・執筆しています。40代から始まる親の介護や、仕事との両立、介護保険制度の複雑な仕組みを、どこよりも分かりやすく、正確に解説。介護に携わるすべての方の「今、知りたい」に寄り添った解決策をお届けします。

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