東京都大田区は、2026年9月の「認知症月間」にあわせて、「広げよう 優しいオレンジの輪 ~Paint it Orange(ペイント・イット・オレンジ)~」をキャッチフレーズに、区内各地で認知症への理解を深めるイベントを開催します。
若年性認知症のある方によるアート作品の展示をはじめ、ワークショップ、認知症関連図書の展示、オレンジライトアップなど、幅広い企画が予定されています。
認知症のある方や家族だけでなく、地域全体で認知症への理解を深め、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを考える機会となりそうです。
目次
この記事でわかること
- 2026年9月に大田区で開催される認知症月間イベントの内容と日程
- 若年性認知症のある方によるアート作品展示やワークショップの詳細
- オレンジライトアップや図書展示など、誰でも参加しやすい啓発活動の情報
9月は「認知症月間」
毎年9月21日は、国際アルツハイマー病協会と世界保健機関(WHO)が制定した「世界アルツハイマーデー」です。
日本では、2024年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」により、9月21日が「認知症の日」、9月が「認知症月間」と定められました。
認知症月間には、認知症に関する正しい知識を広め、認知症のある方や家族への理解を深めるため、全国各地で啓発活動が行われます。
大田区でも、認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジ色を活用しながら、区役所や図書館、地域包括支援センターなどでさまざまな取り組みを実施します。
2026年度に予定されている主なイベント
2026年度の主なイベントは、次の通りです。
| イベント | 開催期間・日時 | 会場 |
|---|---|---|
| オレンジリボン自転車 | 9月1日(火)~30日(水) | 区内の全地域包括支援センター |
| 若年性認知症とアート展(※) | 9月1日(火)~18日(金) | 大田区役所本庁舎3階 |
| 若年性認知症とアート展(※) | 9月1日(火)~30日(水) | 大森北区民活動施設「スマイル大森」 |
| 認知症関連図書の展示 | 9月1日(火)~10月14日(水) | 大田区内の各図書館 |
| 認知症月間アート&ワークショップ | 9月12日(土)10時30分~15時 | スマイル大森地下2階 |
| オレンジライトアップ | 9月21日(月)18時~0時 | 大田区役所本庁舎、障がい者総合サポートセンター |
| 認知症に関する講演会 | 詳細は後日発表 | 大田区役所本庁舎201・202会議室 |
※同一企画の2会場展示です。会場により開催期間・時間が異なります。
イベント情報は今後も追加される予定です。参加を検討している方は、大田区の最新情報もあわせて確認してください。
若年性認知症のある方によるアート作品を展示
認知症月間中は、若年性認知症のある方が制作した感性豊かなアート作品が展示されます。
認知症になると、できないことばかりに目が向けられがちです。しかし、認知症があっても、その人らしい感性や表現力、得意なことが失われるわけではありません。
作品を通して当事者の思いや個性に触れることは、認知症に対するイメージを見直すきっかけにもなります。
大田区役所本庁舎での展示
若年性認知症のある方が制作した作品を、区役所本庁舎で展示。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催期間 | 2026年9月1日(火)~18日(金) |
| 開催時間 | 区役所開庁日の9時~17時 |
| 会場 | 大田区役所本庁舎3階 多世代交流型キッズスペース |
| 所在地 | 東京都大田区蒲田5丁目13番14号 |
大森北区民活動施設「スマイル大森」での展示
スマイル大森でも、若年性認知症のある方によるアート作品を展示。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催期間 | 2026年9月1日(火)~30日(水) |
| 開催時間 | 8時30分~22時 |
| 会場 | スマイル大森1階オープンスペース、地下2階ホワイエ |
| 所在地 | 東京都大田区大森北4丁目6番7号 |
アート展示に関する問い合わせ先
若年性認知症の作品展示や支援に関する問い合わせは、大田区若年性認知症支援相談窓口で受け付けています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 大田区若年性認知症支援相談窓口 |
| 電話番号 | 03-6459-8591 |
| 受付時間 | 月・火・木・金曜日の9時~17時 |
9月12日に「アート&ワークショップ」を開催
9月12日(土)には、スマイル大森で「大田区認知症月間イベント」が開催されます。
作品を見るだけでなく、実際に参加できるワークショップや地域の見守りにつながる登録会も行われる予定です。
開催概要
イベントの日時や会場は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年9月12日(土) |
| 開催時間 | 10時30分~15時 |
| 会場 | スマイル大森 地下2階多目的室(大) |
| 所在地 | 東京都大田区大森北4丁目6番7号 |
主な内容
当日は、次のような企画が予定されています。
- 認知症に関する作品展示
- 参加型ワークショップ
- 高齢者見守りキーホルダー登録会
高齢者見守りキーホルダーは、高齢者の外出時の事故や行方不明などに備え、地域での見守りや早期の身元確認につなげる取り組みです。
認知症について学びたい方はもちろん、家族の見守りに不安を感じている方にとっても、支援制度を知る機会となります。
アート&ワークショップに関する問い合わせ先
イベントに関する問い合わせ先は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 大田区福祉部 高齢福祉課 高齢者支援担当 |
| 電話番号 | 03-5744-1268 |
| 受付時間の目安 | 8時30分~17時15分 |
区内の図書館で認知症関連図書を展示
2026年9月1日から10月14日まで、大田区内の各図書館で認知症に関する図書の一斉展示が行われます。
大人向けの解説書や介護に関する本だけでなく、子どもにも理解しやすい書籍などが展示される予定です。
認知症は、高齢者や介護をしている家庭だけに関係するものではありません。地域で暮らす幅広い世代が認知症を正しく知ることが、本人や家族を孤立させない地域づくりにつながります。
図書館を利用する際に気軽に手に取れるため、認知症について初めて学ぶ方にも参加しやすい取り組みです。
地域包括支援センター職員がオレンジリボン自転車で活動
9月1日から30日までの1か月間、区内すべての地域包括支援センターの職員が、自転車にオレンジ色のリボンを付けて地域活動を行います。
オレンジ色は、認知症への理解や支援を広めるためのシンボルカラーです。
地域包括支援センターの職員が日常的な訪問や地域活動の中でオレンジリボンを掲げることで、認知症月間を地域住民に知ってもらう役割があります。
地域包括支援センターは、高齢者の介護や認知症、生活上の困りごとについて相談できる地域の総合相談窓口です。
本人だけでなく、家族や近隣住民からの相談にも対応しているため、「最近、家族の物忘れが気になる」「1人暮らしの高齢者が心配」といった段階でも相談できます。
9月21日に区役所などをオレンジ色にライトアップ
「認知症の日」である9月21日には、大田区役所本庁舎と障がい者総合サポートセンターがオレンジ色にライトアップされる予定です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施日 | 2026年9月21日(月) |
| 実施時間 | 18時~0時 |
| 会場 | 大田区役所本庁舎、障がい者総合サポートセンター |
オレンジライトアップには、認知症への関心を高めるとともに、認知症になっても安心して暮らし続けられるまちを地域全体でつくっていこうというメッセージが込められています。
建物をオレンジ色に照らすことで、認知症への理解や支援の輪を視覚的に広げる取り組みです。
近くを訪れる予定がある方は、普段とは異なるオレンジ色の建物を見ながら、認知症や地域共生について考えてみてはいかがでしょうか。
大田区役所で認知症に関する講演会も予定
大田区役所本庁舎では、認知症に関する講演会も予定されています。
現時点では、開催日時や講演内容、申込方法などの詳細は発表されていませんが、会場は大田区役所本庁舎の201・202会議室とされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日時 | 後日発表 |
| 会場 | 大田区役所本庁舎201・202会議室 |
| 内容 | 後日発表 |
| 申込方法 | 後日発表 |
講演会への参加を希望する方は、大田区が今後公開する情報を確認してください。
認知症への理解を地域全体へ広げる1か月に
認知症は、誰にとっても身近なものです。
本人や家族だけが抱える問題ではなく、地域の人が認知症を正しく理解し、必要な場面でさりげなく支えることが、安心して暮らせるまちづくりにつながります。
大田区の認知症月間イベントは、専門的な講座だけでなく、アート展示や図書展示、ライトアップ、ワークショップなど、誰でも認知症について考えやすい内容となっています。
認知症について理解を深めるきっかけとして、身近な会場で行われるイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。
参照元:大田区 大田区認知症月間イベント 「広げよう 優しいオレンジの輪 ~Paint it orange~」

「福祉現場の架け橋」として、20年の経験から心に寄り添うヒントを。
介護福祉士および保育士として、高齢者介護から障がい福祉、保育まで、世代を問わず20年以上福祉の最前線に携わる。現場での豊富な実践経験を活かし、単なる制度解説に留まらない「介護する側・受ける側」双方の気持ちに寄り添った発信が持ち味。複雑な介護保険制度も、家族の視点に立って分かりやすく紐解きます。
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