介護現場では、ケアプランのやり取りに伴う事務作業が大きな負担となっている状況です。
東京都荒川区では、こうした課題に対応するため、「ケアプランデータ連携システム」の導入を推進しています。本記事では、システムの概要や費用、導入支援の状況について整理します。
目次
この記事でわかること
- ケアプランデータ連携システムの概要と、フリーパスキャンペーンによる無料利用期間の詳細
- 荒川区が実施した伴走支援の内容と、30事業所が新たに導入した実績
- 導入効果を紹介する好事例資料の活用方法と、今後の普及拡大に向けた取り組み
ケアプランデータ連携システムの概要
ケアプランデータ連携システムは、居宅介護支援事業所と介護サービス事業所の間で毎月行われるケアプランのやり取りを、オンラインで完結することを可能とする仕組みです。
従来は郵送やファクスで行われていた業務をデジタル化することで、時間や経費の削減が期待されています。実施主体は(公社)国民健康保険中央会です。荒川区では、介護事業所の業務負担を軽減し、より働きやすい環境づくりを通じて人材の確保・定着を進めるため、本システムの導入を推進しています。
費用とフリーパスキャンペーン
本システムのライセンス料は年間21,000円(税込み)です。ただし、フリーパスキャンペーンにより、令和7年6月1日から令和8年5月31日までは無料で利用できるとされています。
さらに、このフリーパス期間は、介護情報基盤の一部となる「介護保険資格確認等WEBサービス」との統合日まで延長されることが決定しています。統合時期は令和8年度中が予定されており、詳細は今後公表される見込みです。
導入状況と伴走支援の取り組み
荒川区では、事業所への導入を後押しするため、「ケアプランデータ連携システム導入・活用支援事業(伴走支援)」を実施しました。
令和7年11月から令和8年3月までの支援により、区内で新たに30事業所がシステムを導入しています。導入事業所からは、業務改善を実感しているとの声が聞かれています。
※現在令和7年度の伴走支援は終了しており、令和8年度の伴走支援については、詳細が決まり次第案内される予定です。
導入効果の共有と今後の普及に向けて
荒川区では、導入効果を広く周知するため、令和7年度の伴走支援の結果をもとに好事例をまとめた資料を作成しました。(詳しくはこちら:介護DXで現場を変える!ケアプランデータ連携システム導入 ファーストステップ~「まずはここから」がわかる現場のヒント~)
こうした情報発信を通じて、未導入の事業所にもシステムの有用性を伝え、さらなる普及拡大を目指しています。ケアプランデータ連携システムは、介護現場の生産性向上や労働環境の改善を通じて、人材確保・定着につながることが期待される取り組みとして、今後の動向が注目されます。
参照元:荒川区 ケアプランデータ連携システム、介護DXで現場を変える!ケアプランデータ連携システム導入 ファーストステップ~「まずはここから」がわかる現場のヒント~)

執筆者紹介
介護現場の「伴走者」。豊富な相談実績から、最適な選択肢を提案します。
介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)での相談援助職を経て、現在は多角的な視点から介護支援を行う。社会福祉士・精神保健福祉士・ケアマネジャーの3つの資格を保持し、制度の裏側から現場のリアルまでを熟知。これまで数多くの家族の悩みに向き合ってきた経験から、読者の「今、どうすればいい?」に対する的確な解決策を提示します。





