2026年2月24日、株式会社小学館が運営する「介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン」は「介護脱毛に関する意識調査」を行い、結果を公表しました。
介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブンが、会員組織『介護のなかま』登録者2,784人を対象に実施したもので、約半数が介護脱毛に肯定的としながらも、「必須」とは考えていない傾向が示されたようです。肯定的な声がある一方で、本人の意思を尊重すべきという意見も根強い実態が見えてきます。
介護脱毛、必要性は認識も判断は分かれる

調査は2025年9月23日から10月9日にかけて実施されました。「介護する相手がアンダーヘアを脱毛していた方がよいか」との問いに対し、「はい」46%、「どちらでもよい」42%、「いいえ」12%という結果だったとされています。自分が介護される立場を想定した場合もほぼ同様でした。

肯定理由としては、拭き取りのしやすさ(91%)や清潔の保ちやすさ(76%)が上位を占め、炎症・感染症予防(60%)やニオイ軽減(52%)も挙がりました。全体として衛生面のメリットを重視する声が多い結果です。一方で、「本人の意思を尊重したい」とする声も多く、羞恥心や自然体を重視する意見もみられました。

排泄介助経験の有無や男女別では、男性は排泄介助経験者のほうがやや肯定的(経験あり48%、経験なし45%)なのに対し、女性は経験者のほうが慎重(経験あり41%、経験なし50%)という傾向が出ています。
実際の介護現場では、排泄介助を重ねるなかで『効率よりもご本人の気持ちを大切にしたい』と感じる場面は多くあります。女性介護者の慎重さには、そうした経験が反映されているのかもしれません。
事前の話し合いが将来の備えに
今回の調査結果からは、介護脱毛を一律に推奨するのは難しく、本人や家族の価値観によって判断が分かれるテーマであることがわかります。負担軽減という合理性と、自己決定の尊重をどう両立するかが課題です。
介護は突然始まる場合も少なくありません。ケアプランの相談のなかで排泄介助の話題が出ることはあっても、脱毛まで踏み込んだ話し合いができているケースはまだ少ないのが実情です。元気なうちに家族間で希望や考えを共有しておくことが、後悔のない選択につながるのではないでしょうか。
編集部より
調査結果は1つの傾向にとどまります。特定の選択を促すのではなく、選択肢の1つとして冷静に受け止める姿勢が重要です。介護脱毛は義務ではなく、本人の価値観を尊重した上で検討すべきテーマといえるでしょう。
参照元:プレスリリース





