2026年3月25日、株式会社ピーアール・デイリーは、「介護現場で転職者が直面する、期待と現実ギャップ」に関する調査結果を公表しました。
転職理由の第1位が「給与・待遇の改善」である一方、入職後に最も大きなギャップを感じるのも同じく「労働条件・待遇」であるという、職場選びの難しさが浮き彫りになっています。
1.転職のきっかけと「ゆずれない条件」
介護現場で働く人々が、次の職場に何を求めて動き出すのか、その実態が明らかになりました。
転職の動機は「経済的安定」と「働きやすさ」

転職を決めた理由のトップは「給与・待遇改善のため(36.8%)」。次いで「職場/労働環境改善のため(30.1%)」「休暇・シフト改善のため(21.2%)」と続き、収入アップだけでなく、生活との両立を重視する切実なニーズがうかがえます。
応募の決め手は「通いやすさ」
実際に応募先を選ぶ際に最も重視されたのは「勤務地・通勤のしやすさ(53.2%)」でした。体力的な負担も大きい仕事だからこそ、通勤時間を削り、プライベートや休息の時間を確保することが最優先されているようです。
2.入職後に直面する「想定外」の現実
なお、入職後に最も満足した点としては「労働条件・待遇(26.3%)」「職場環境・人間関係(24.6%)」が上位に挙がっており、転職によって改善を実感した人も一定数います。
一方で、期待を持って新しい職場に飛び込んだ後、多くの人が「事前の情報不足」によるギャップを感じています。
最も確認しておきたかったのは「昇給・賞与の実情」

応募前に最も確認したかった情報の1位は、「昇給や賞与の実際の金額(34.4%)」でした。求人票の記載だけでは見えにくい「手当を含めた実支給額」との乖離が、入職後の満足度を左右する大きな要因となっています。
職場の「リアル」を見極める難しさ
転職活動中に困ったこととして、約3割が「自分に合っている応募先の見極め」を挙げました。条件面だけでなく、人間関係や現場の人員体制(1人あたりの利用者数など)といった「目に見えにくい部分」の把握に、多くの転職者が限界を感じています。
3.転職経験者からのアドバイス、上位3つは僅差
調査では、転職経験者から今後転職を考える人へのアドバイスも聞いています。
「人間関係やチームワークを確認すること(36.5%)」「自分のライフスタイルに合うか確認すること(36.5%)」「事前に職場の雰囲気をよく調べること(35.4%)」が上位に並び、いずれも条件面よりも”実態を知る”ことの重要性を示す結果となりました。
編集部としては、可能であれば職場見学に足を運び、職員同士のやり取りや現場の空気感を自分の目で確かめることをおすすめします。
編集部より
今回の調査から、介護職の転職において「情報の透明性」がいかに重要であるかが再確認されました。特に給与の実情やシフトの運用状況は、長く働き続けるための生命線です。
ミスマッチを防ぐためには、経験者や知人からの情報収集、職場見学の申し込みなど、求人票だけでは見えない「職場のリアル」を自ら集める工夫が、納得のいく職場選びの近道といえるでしょう。
参照元:プレスリリース





