2025年5月27日、大正製薬株式会社は、20代~80代の700人を対象に「熱中症への対策意識および実態」について調査を実施し、その結果を発表しました。今回の調査結果からは、「高齢者が実は最も熱中症対策への意識が高い」という矛盾した実態が浮き彫りになっています。
水分補給だけでは不十分?高齢者熱中症の新たな盲点


熱中症による救急搬送人員の中でも、高齢者の搬送割合は依然として高い水準を維持しています。しかし、今回の調査では60歳から80代の高齢者の約8割が室内でも熱中症対策を意識し、約9割が積極的な水分補給を心がけていることが判明しました。この対策意識の高さは、他の年代と比較しても突出しています。

では、なぜ高齢者の熱中症は減らないのでしょうか。その答えは「水分補給への過信」にありました。調査結果によると、十分な水分を摂取していると自認する高齢者の実に40.7%が、実際には水分不足の状態にあることが判明。この割合は全年代で最も高く、高齢者特有の身体的変化「喉の渇きを感じにくくなる」が背景にあると考えられます。

こうした実態を踏まえ、大正製薬は新たなアプローチとして「深部体温」に着目した対策を提案。特に汗をかきにくく、皮膚からの放熱が困難な高齢者にとって、身体内部からの冷却は効果的な対策となり得るでしょう。

この具体的な方法の1つが「アイススラリー」です。シャーベット状の飲料であるアイススラリーは、通常の冷たい飲み物よりも効率的に深部体温を下げる効果があると示されています。すでに導入が進んでおり、高齢者の熱中症対策としても期待が高まっているのです。
高温化する夏に立ち向かう、熱中症対策の新アプローチ
気象庁は令和7年の夏も平年を上回る高温を予測しています。従来の「水分補給」一辺倒の対策から脱却し、深部体温管理という新たな視点を加えることが、高齢者の熱中症予防の鍵となると言えるでしょう。
参照元:プレスリリース





