ウェルネスダイニング株式会社は2026年4月23日、同社が販売する「ムースやわらか宅配食」が、「第11回 介護食品・スマイルケア食コンクール」において、嚥下困難者向け食品部門の金賞を受賞したと発表しました。
噛む力や飲み込む力の低下に配慮した食品として、受賞につながったとみられます。
介護食品・スマイルケア食コンクールとは
「介護食品・スマイルケア食コンクール」は、介護や加齢に伴って食べる機能が低下した人、低栄養リスクのある人などに向けた食品を対象に、優れた商品を表彰する取り組みです。
主催は日本食糧新聞社、後援は農林水産省とされており、専門家による審査を経て受賞商品が選定されます。
食べやすさだけでなく、栄養面や見た目、継続して食べられる工夫なども重要な評価軸になると考えられます。
受賞商品の概要
今回金賞を受賞した「ムースやわらか宅配食」は、食材をやわらかいムース状に加工した宅配食です。
企業発表によると、舌でつぶせるやわらかさや、飲み込みやすさに配慮しつつ、料理らしい見た目や味わいの再現にも力を入れているとしています。
介護食は「安全に食べられること」が重視される一方で、見た目が単調になりやすい、食欲がわきにくいといった課題も指摘されてきました。今回の受賞は、食べやすさと見た目・味わいの両立を目指す取り組みが評価された結果とみられます。
高齢化で高まる“やわらか食”需要
日本では高齢化が進み、食べる・飲み込む機能(咀嚼・嚥下機能)が低下する高齢者への支援ニーズが高まっています。
嚥下機能の低下は、食事量の減少や低栄養だけでなく、誤嚥性肺炎のリスクにつながる可能性もあるため、介護現場や在宅介護では重要な課題です。
そのため近年は、単にやわらかいだけではなく、本人が「食べたい」と感じられる食事づくりが重視されている傾向です。
見た目や香り、味の満足感まで含めた“食の質”への関心が高まっていることも、今回の受賞の背景にあるとみられます。
介護現場・家族介護にも広がる選択肢
嚥下調整食は、介護施設だけでなく在宅介護でも必要とされる場面が増えています。調理負担の軽減や、本人に合った食形態を選びやすい点から、宅配型サービスへの関心も高まりつつあるでしょう。
高齢者人口の増加が続くなか、食べやすさと食事の楽しみを両立する商品・サービスが今後さらに広がるかが注目されます。
編集部より
介護食は「命を守る食事」であると同時に、「暮らしを支える食事」です。
安全性だけでなく、おいしさや食卓の楽しさまで視野に入れた商品開発が進むことは、利用者本人だけでなく家族介護者の負担軽減にもつながります。今回の受賞は、介護食品市場の質的な進化を示す一例といえるでしょう。
参照元:プレリリース
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