2026年5月7日、株式会社Speeeが運営する介護施設の検索・口コミサイト「ケアスル 介護」は、同サイトに掲載されている体験談1,565件(2025年6月〜2026年4月掲載)を対象とした入居後の変化に関する分析結果を発表しました。
調査の概要|電話取材1,546件を分析
本調査の概要は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査名 | 介護施設入居後の生活変化(改善・ギャップ)に関する体験談分析 |
| 調査対象 | ケアスル 介護に掲載された体験談 1,565件(2025年6月〜2026年4月掲載 |
| 集計対象 | うち電話取材で「入居前後の変化」に言及があった1,546件 |
| 調査期間 | 2025年6月〜2026年4月 |
| 調査方法 | 専任インタビュワーによる電話取材(1件あたり20〜30分) |
入居中の家族に加え、退去済みの家族にも取材を実施することで、施設との関係性に左右されない声の収集を目指したとされています。
ポジティブな変化が78.9%、悪化のみは2.4%
調査結果によると、入居前後の変化のうち「穏やかになった・安心感が得られた」が78.9%(1,220件)で最多でした。一方、悪化のみが語られたケースは2.4%(37件)、変化なしは6.8%(105件)にとどまったようです。

良くなったことの上位3項目は以下のとおりです。
- 穏やか・安心・精神的安定:1,220件(78.9%)
- 社会的つながりの回復:822件(53.2%)
- 家族の安心・負担軽減:562件(36.3%)
リリースでは、24時間体制の見守りや規則正しい生活リズム、専門的なケアが入居者の精神的安定につながった事例が多数を占めたと報告されました。笑顔・表情の変化も474件(30.7%)で確認されたとのことです。
「孤独」から「つながり」へ|社会的つながりの回復が半数超

社会的つながりの回復は822件(53.2%)で、改善項目の2番目に位置しています。背景として、電話取材で語られた入居前の状況のうち最多は「一人暮らし・独居」の424件(34.3%)だったとされます。
体験談では、入居前に話し相手がいなかった方が、施設で趣味の合う仲間と交流するようになった事例なども紹介されました。
家族側にも、24時間プロが見守る環境によって自分自身の生活を取り戻せたという声が寄せられているとのこと。家族の安心・負担軽減につながったケースは562件(36.3%)で確認されたようです。
身体機能・栄養面でも改善事例|在宅では届きにくい専門ケア
身体面の改善事例も報告されています。
- リハビリ・身体機能の向上:190件(12.3%)
- 食欲・栄養状態の改善:217件(14.0%)
調査ではいずれも在宅では専門的なケアの継続が難しい領域とされ、施設入居によって改善につながった共通構造が示されました。
「車椅子から歩行器へ回復した」「体重が39kgから増加した」といった具体的な事例も体験談として挙げられています。
電話取材で「危機的状況(転倒・認知症の進行・介護の限界)」が語られたケースは410件(33.2%)に上るとされており、緊急性の高い状況から安全な環境への移行が改善の要因の1つとなった可能性が示唆されました。
編集部より
施設入居の検討は、本人と家族にとって重い決断を伴う場面です。「住み慣れた家を離れることは悪化につながるのではないか」という不安から、判断が遅れるケースも少なくありません。
今回の調査は、介護施設の口コミサイトを運営する事業者による分析であるため、サンプルにはサイト掲載体験談という性質上の偏りが含まれる可能性も考慮する必要があります。
一方、電話取材という手法により入居前後の変化を同一人物から聴取している点や、退去済みの家族にも取材している点は、データの中立性を高める工夫として注目に値するでしょう。
施設入居の検討においては、本人の状態や家族の生活状況、施設のケア体制、立地などを踏まえた個別の判断が欠かせません。本調査が示す傾向は、選択肢の1つとして施設入居を考えるうえでの参考情報といえそうです。
参照元:プレスリリース
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