2026年5月26日、株式会社SOYOKAZEは、親の在宅介護を行う就労世代(45歳〜65歳の男女)330名を対象とした「就労世代の在宅介護とレスパイトケア活用に関する実態調査」(2026年4月30日〜5月1日実施)の結果を公表しました。
調査では、親の在宅介護を行う就労世代の約9割が自身のリフレッシュや休息のための時間を十分に確保できていないと回答した一方、85%以上がショートステイを利用したいと考えているという結果になっているようです。
仕事と介護の両立に直面する就労世代の負担と、レスパイトケア(介護者が一時的に介護を離れてリフレッシュを図るためのケア・サービス)への期待が示されました。
9割以上が心身に負担を感じている

「働きながら在宅で家族介護を行う中で、自身の心身に負担を感じることはどの程度あるか」という設問への回答結果は以下のとおりです。
- たまに感じる:38.2%
- 頻繁に感じる:31.8%
- 常に感じる:23.6%
これらを合計すると93.6%となり、就労世代の9割以上が程度の差こそあれ、自身の心身に負担を感じているとの結果が示されました。
約9割がリフレッシュ・休息時間を確保できていない
「自身のリフレッシュや休息のための時間は十分に確保できているか」という設問への回答結果は以下のとおりとなります。
- 十分ではないが、ある程度確保できている:47.9%
- あまり確保できていない:33.0%
- 十分に確保できている:10.6%
- 全く確保できていない:8.5%
「十分ではないがある程度」「あまり確保できていない」「全く確保できていない」の合計は89.4%となり、約9割がリフレッシュ・休息のための時間を十分に確保できていないと感じている実態が示されたとのことです。
最も不安なのは「心理的ストレス」

「在宅介護を続ける中で、自身が最も不安に感じることは何か」という設問では以下の結果になりました。
- 心理的ストレス:37.3%
- 身体的な負担:19.4%
- 自身の老後資金:15.8%
調査では、心理的ストレスが最も不安要素として挙げられているようです。
ショートステイ利用経験は4割超|利用意向は85%以上

レスパイトケアの利用経験について、「要介護者のショートステイ等のレスパイトケアを利用したことはあるか」を尋ねた結果、「ある」と回答した人は41.8%、「ない」が58.2%でした。
また、「自身の休息や急な用事の際に、要介護者がショートステイできる介護施設を利用したいと思うか」という設問では以下のとおりです。
- 必要があれば利用したい:63.6%
- 積極的に利用したい:22.1%
- あまり利用したくない:10.6%
「必要があれば」「積極的に」の合計は85.7%となり、就労世代の85%以上が施設利用への意向を持っていると報告されました。
施設選びで重視されるポイントは「スタッフの対応・専門性」
ショートステイを利用したいと回答した就労世代を対象に、「ショートステイができる介護施設を利用する場合、どのような点を重視するか」を尋ねた結果、トップ3は以下のとおりです。
- スタッフの対応や専門性:61.8%
- 自宅への送迎がある:60.8%
- 施設の安全性や設備:51.2%
スタッフの専門性と送迎サービスが、ほぼ同程度の重視度で並んだという結果になっています。
編集部より
仕事と介護の両立は、就労世代にとって避けて通れないテーマとなりつつあります。
心身の負担を感じる人が9割以上、リフレッシュ時間を確保できていない人が約9割という今回の数字は、介護者本人の健康やキャリア継続にも影響を与え得る水準といえそうです。
今回の調査は介護事業者による分析であり、対象者は調査会社のモニターであるため、データの解釈には一定の留意が必要です。
一方で、レスパイトケアの利用意向が85%を超えるという結果は、介護者支援の選択肢として「短期的に介護を離れられる仕組み」へのニーズが広く存在することを示しています。
ショートステイをはじめとするレスパイトケアの活用は、ケアマネジャーへの相談から具体的な検討が始められます。
在宅介護を続ける中で限界を感じる前に、地域の地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに状況を共有することが、選択肢を広げる一歩につながりそうです。
参照元:プレスリリース





