【足立区】認知症とともに安心して暮らすために|相談先・支援制度・地域の取り組みを徹底解説

【足立区】認知症とともに安心して暮らすために|相談先・支援制度・地域の取り組みを徹底解説を表す画像

「最近もの忘れが増えてきた気がする」

「家族の様子が少し気になる」

そんなとき、どこに相談すればよいか迷う方も多いのではないでしょうか。

足立区では、認知症の方やご家族が安心して地域で暮らし続けられるよう、予防・早期発見・相談・生活支援までを切れ目なく支える体制が整えられています。

本記事では、その具体的な内容をわかりやすく解説します。

目次

この記事でわかること

  • 足立区で受けられる認知症の相談窓口や予防の取り組み、早期発見のための仕組み
  • 認知症と診断された方やご家族が活用できる支援制度、交流の場、見守りネットワーク
  • 若年性認知症への支援や、介護事業者向けのケア向上に関する情報

認知症を知る|誰にとっても身近な課題

認知症とは、さまざまな原因によって脳の働きが低下し、記憶や判断力、言葉の理解などの「認知機能」が弱くなることで、日常生活に支障が生じる状態です。

認知機能とは、物事を覚える、考える、判断する、言葉で伝えるといった、生活を送るうえで欠かせない頭の働きのことです。こうした機能が低下すると、これまでできていたことが難しくなるなど、生活の中でさまざまな変化が現れます。

足立区では、認知症の方ご本人とご家族が、地域とのつながりを保ちながら安心して暮らせるよう、理解を広げる取り組みや支援事業を進めているのが特徴です。

認知症への備え|日常生活で意識したい4つの習慣

認知症は、日々の生活習慣を見直すことで、発症や進行を遅らせる可能性があるといわれています。

特別なことを始めるのではなく、日常の中でできる取り組みを少しずつ続けていくことが大切です。

1.適度な運動

ウォーキングや体操などの運動は血流を促し、認知機能の維持に役立つとされています。無理のない範囲で、継続して取り組むことが大切です。

足立区では、体づくり・仲間づくり・やりがいづくりにつながる16種類の活動が紹介されており、自分に合った方法で楽しく運動を続けられる環境が整っています。

また、区が実施する介護予防の取り組みについては、以下の関連記事でも詳しく紹介しています。

実際の活動内容は「65才が始めどき!健康寿命をのばす 16のすすめ」、開催日程は「一般介護予防教室事業の日程」よりご確認ください。

2.バランスの良い食事

栄養バランスの取れた食事は、身体の健康だけでなく、脳の働きにも大きく関わります。規則正しい食生活を意識し、野菜を取り入れた食事を心がけることが大切です。

足立区では、手軽に実践できるレシピとして「早うま!かんたんべジレシピ」も紹介されています。日々の食事づくりの参考として活用してみてください。

3.お口の健康(オーラルフレイル)

噛む力や飲み込む力の低下は、食事量の減少や栄養不足につながる可能性があります。こうした「オーラルフレイル」を防ぐためには、口周りの筋肉を動かすことが大切です。

足立区では、5分でできる口周りの筋肉を鍛える体操として「あだち☆ちゅうりっぷ体操(オーラルフレイル予防編)」が紹介されています。日々の習慣として、無理のない範囲で取り入れてみましょう。

4.聞こえの低下への対応

加齢による聞こえの低下は、会話や外出の機会を減らし、心身の衰え(ヒアリングフレイル)につながることがあります。そのままにすると、認知機能の低下につながる可能性もあるため注意が必要です。

「聞き返しが増えた」などの変化に気づいた場合は、早めに確認や相談を行いましょう。足立区では、言語聴覚士が地域に出向いて対応する「出張きこえの相談」も実施されています。

早期発見のために|「気づき」を行動につなげる仕組み

「認知症は治らないから、受診しても意味がない」と思っていませんか。実際には、症状が軽い段階から適切な治療やケアを行うことで、進行を緩やかにしたり、生活のしやすさを保てる場合があります。

そのため、認知症も他の病気と同じように、「早期発見・早期対応」が重要です。気づいたときに行動につなげることが、安心した生活への第1歩となります。

自分でできる認知症の気づきチェックリスト

「ひょっとしたら認知症かもしれない」と感じたら、まずはセルフチェックを活用してみましょう。ご本人だけでなく、ご家族や身近な方が確認することもできます。

足立区では、「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」が用意されています。(出典:東京都福祉局 高齢者施策推進部 在宅支援課)

※このチェックリストの結果はあくまでもおおよその目安で医学的診断に代わるものではありません。認知症の診断には医療機関での受診が必要です。

※身体機能が低下している場合は点数が高くなる可能性があります。

訪問型の支援体制(足立区の特徴)|自宅で受けられるサポート

足立区では、認知機能の低下が疑われる方や支援が必要な方に対して、専門職がご自宅を訪問し、状況に応じたサポートを行う体制が整えられています。

地域包括支援センター職員による訪問

介護認定を受けていない65歳以上の方を対象に実施される「介護予防チェックリスト」などの結果をもとに、必要に応じて地域包括支援センターの職員が自宅を訪問する仕組みです。生活状況や困りごとを丁寧に聞き取り、早期の支援につなげます。

認知症サポート医による訪問

地域包括支援センター職員と、足立区医師会の認知症サポート医で構成される「認知症初期集中支援チーム」が自宅を訪問します。医療と介護の両面から支援を行い、必要なサービスへとつなぐことで、在宅生活の継続を支援する仕組みです。

専門医療機関による訪問

地域包括支援センター職員と、認知症疾患医療センターの専門職が連携した「認知症アウトリーチチーム」が訪問支援を行います。認知症が疑われる方や、医療・介護サービスの利用につながっていない方、中断している方を対象に、状態に応じた適切な医療・介護サービスへとつなげていきます。

相談先の選び方|「気になる段階」で相談することが大切

認知症については、「何から始めればよいのか」「どこに相談すればよいのか」と迷うことも少なくありません。

もの忘れや日常の変化に気づいた段階で早めに相談することで、適切な対応や支援につながります。

また、認知症に関する理解を深めるための冊子「もしも 気になるようでしたらお読みください(発行:認知症介護研究・研修仙台センター)」では、「最近もの忘れが気になる」といった初期の違和感への向き合い方や、相談の進め方についてわかりやすくまとめられています。

認知症は、困ってからではなく“気になり始めた段階”での相談が重要です。足立区では、状況に応じて利用できる複数の相談窓口が用意されています。

かかりつけ医

もの忘れが気になり始めたら、まずは日頃から体調を把握しているかかりつけ医への相談がおすすめです。身近な医師だからこそ、変化にも気づきやすく、適切な医療機関への紹介にもつながります。

かかりつけ医がいない方は、地域包括支援センターへご相談ください。 

地域包括支援センター(ホウカツ)

65歳以上の方の健康・介護・もの忘れに関する総合相談窓口です。認知症に関する相談はもちろん、介護サービスの利用や家族の関わり方など、生活全般について幅広く対応しています。

足立区では、「足立区地域包括支援センター」として案内されており、お住まいの地域ごとに担当が決まっています。まずは最寄りのセンターへ相談してみるとよいでしょう。

もの忘れ相談(地域包括支援センターで実施)

地域包括支援センターでは、足立区医師会の医師による「もの忘れ相談」を無料で実施しています。「最近もの忘れが増えた」「家族の様子が気になる」といった場合に、専門的な視点でアドバイスを受けることができます。

具体的な利用方法については、関連記事「最近もの忘れが気になる方へ|足立区『もの忘れ相談』の利用方法を解説」も参考にしてみてください。

東京都認知症疾患医療センター(大内病院)

足立区では、大内病院が東京都から「認知症疾患医療センター」として指定されています。

この医療機関では、認知症に関する専門知識を有する有する医師や精神科認定看護師等が配置されており、認知症に関する専門的な相談を受けることが可能です。

詳細については、「東京都認知症疾患医療センター」よりご確認ください。

地域包括支援センターやかかりつけ医と連携しながら、必要に応じて専門医療につなぐ体制が整っている点も、足立区の特徴といえるでしょう。

認知症と診断された方・ご家族への支援|安心して暮らすためのサポート

認知症と診断されたとき、「これからどうすればよいのか」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
足立区では、ご本人やご家族が安心して生活を続けられるよう、情報提供・交流の場・生活支援・見守り体制など、さまざまな支援が用意されています。

本人の声をもとにしたガイド・メッセージ

認知症とともに暮らす方の実体験をもとにした資料は、これからの生活を考えるうえで大きなヒントになります。

本人にとってのよりよい暮らしガイド

認知症の診断を受けた方が、日々の生活の中で感じたことや工夫をもとに作られたガイドです。

「どのように向き合えばよいか」「どのように生活を整えていくか」といった、これからの暮らしに役立つ実践的な情報が掲載されています。

詳しくは「本人にとってのよりよい暮らしガイド」よりご確認ください。(発行:地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター〈平成30年3月発行〉)

認知症とともに生きる希望宣言

認知症のご本人が、自身の思いや経験を言葉にしたメッセージです。これからの暮らしに前向きな視点を持つきっかけとして、多くの方に参考になる内容となっています。

詳しくは「認知症とともに生きる希望宣言」よりご確認ください。

認知症カフェ

認知症の方やご家族が気軽に集まり、日頃の悩みや工夫を共有できる場です。地域包括支援センターで毎月開催されています。

認知症本人・家族の会(大内病院東京都認知症疾患医療センター主催)

大内病院(東京都認知症疾患医療センター)が主催し、ご本人やご家族同士がゆったりと語り合える場です。日常生活の悩みや気づきを共有できる機会となっています。

詳しくは「認知症本人・家族の会」よりご確認ください。

また、開催内容や参加方法については、関連記事「【4月開催・足立区】認知症の悩み、1人で抱え込まず『本人・家族の会』で心軽やかに」も参考にしてみてください。

高齢者サービス(介護保険外高齢者サービス)

原則として満65歳以上で、足立区に住民登録があり、足立区の介護保険証をお使いの方が対象です。介護保険サービスとあわせて活用することで、より安心して在宅生活を続けることができます。

詳しくは「高齢者サービスのご案内(介護保険外高齢者サービス)」よりご確認ください。

また、制度の全体像については、関連記事「足立区の介護保険外高齢者サービスまとめ|14の支援制度」も参考にしてみてください。

行方のわからない認知症高齢者の早期発見につなげるために(行方不明高齢者情報提供シート)

認知症の方が行方不明になった場合に備え、本人の特徴や連絡先などの情報を事前に整理しておくためのシートです。

あらかじめ準備しておくことで、万が一の際にも慌てず、警察など関係機関へ必要な情報をスムーズに提供でき、早期発見につながります。

認知症高齢者捜索情報ネットワーク事業

認知症の方が行方不明になった場合に備え、あらかじめ登録された関係機関(行政、社会福祉協議会、介護サービス事業所など)へ捜索情報をメールで共有し、地域全体で早期発見を目指す仕組みです。

詳しくは以下リンクをご覧ください。

認知症高齢者捜索情報ネットワーク事業

成年後見制度

判断能力が十分でない方が、財産侵害を受けたり尊厳が損なわれたりすることがないよう、法律面や生活面で支援する制度です。安心して生活を続けるための重要な仕組みの1つとなります。

成年後見制度について

地域福祉権利擁護事業

判断能力が十分でない方を対象に、本人の希望や状況に応じて、福祉サービスの利用援助、日常的金銭管理サービス、書類等の預かりサービスを提供する事業です。在宅生活を継続するうえで心強い支援となります。

地域福祉権利擁護事業

地域で支える仕組み|足立区独自の見守りネットワーク

認知症の方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、医療や介護サービスだけでなく、地域全体での見守りが欠かせません。足立区では、区民や地域の事業者が参加する見守り体制が整えられています。

認知症サポーター

認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し、ご本人やご家族を温かく見守る地域の応援者です。

足立区では、区内在住・在勤・在学の方を対象に養成講座を実施しています。内容や参加方法については、関連記事「足立区の認知症サポーター養成講座|誰でも参加できる地域支援の第一歩」でも詳しく解説しています。

日常生活の中でできる声かけや見守りの方法を学ぶことで、地域全体で支え合う環境づくりにつながっています。

開催日時や会場などの詳細は、「認知症サポーター養成講座」よりご確認ください。

絆のあんしん協力員・協力機関

足立区では、独自の見守りネットワークとして「絆のあんしん協力員・協力機関」の取り組みを行っています。

絆のあんしん協力員

地域の高齢者に気を配り、必要に応じて見守りや声かけを行うボランティア的な役割を担います。地域包括支援センターと連携しながら、支援が必要な方を見守る体制です。

絆のあんしん協力機関

商店街やコンビニ、郵便局、新聞販売店、町会・自治会などが登録し、地域の中で気になる様子の方に気づいた場合に、地域包括支援センターへつなぐ役割を担います。

詳しくは以下リンクをご覧ください。

絆のあんしん協力員・絆のあんしん協力機関

介護事業者の方へ|認知症ケアの質向上に向けて

認知症の方が安心して暮らし続けるためには、介護事業所におけるケアの質向上が重要です。足立区では、職員の理解を深めるため、各種研修への参加が推奨されています。

また、東京都や東京都医学総合研究所と連携し、日本版BPSDケアプログラムの普及にも取り組んでいます。認知症に伴う行動・心理症状への適切な対応を学ぶことで、より質の高い支援につながる内容です。

とうきょう認知症なび 認知症ケアプログラムの普及

若年性認知症への支援|働き世代も対象

認知症は高齢者に多いイメージがありますが、65歳未満で発症する場合は「若年性認知症」とされます。働き盛りの世代で発症することが多く、仕事や家庭への影響が大きい点が特徴です。

足立区では、若年性認知症の方とご家族を支えるため、相談や交流の場が用意されています。

若年性認知症本人・家族交流会(おりがみカフェ)

同じ立場の方同士が、悩みや工夫、サービスの活用方法などを気軽に話せる場です。定期的に開催されています。

詳しくは「若年性認知症本人・家族交流会(おりがみカフェ)」よりご確認ください。

また、開催内容や参加方法については、関連記事「若年性認知症のご本人・ご家族のための交流会『おりがみカフェ』開催」も参考にしてみてください。

地域包括支援センター

若年性認知症に関する相談や、40歳以上で介護保険の対象となる病気と診断された方のサービス利用について案内を受けることができます。

足立区地域包括支援センター

東京都若年性認知症総合支援センター(都の相談窓口)

専門のコーディネーターが、ご本人・ご家族・企業からの相談に対応し、必要な支援機関と連携しながらサポートを行います。

東京都若年性認知症総合支援センター

認知症支援に関するホームページの紹介|情報収集に役立つサイト

認知症に関する正しい知識や支援制度を知るためには、信頼できる情報源の活用が大切です。

以下では、参考になる主なホームページをご紹介します。

とうきょう認知症ナビ

東京都が運営する認知症に関する公式サイトです。認知症の基礎知識から支援制度、相談先まで幅広く掲載されており、ご本人やご家族が安心して暮らせる地域づくりを目的とした情報を確認できます。

とうきょう認知症ナビ

認知症の人と家族の会

認知症の方やご家族を支援する団体の公式サイトです。交流の場である「つどい」、情報提供を行う「会報」、気軽に相談できる「電話相談」などを通じて、さまざまなサポートを受けることができます。

認知症の人と家族の会

「早めの相談」と「地域のつながり」が安心を支える

足立区では、認知症の予防から診断後の生活支援、さらには権利擁護まで、切れ目のない支援体制が整えられています。

特に重要なのは、「違和感を覚えた段階で行動すること」です。認知症は1人で抱え込むものではなく、地域で支え合うことで安心して暮らし続けることができます。

まずは身近な地域包括支援センターや医療機関に相談し、自分や家族に合った支援を見つけていきましょう。

参照元:足立区 足立区の認知症への取り組み65才が始めどき!健康寿命をのばす 16のすすめ一般介護予防教室事業の日程早うま!かんたんべジレシピあだち☆ちゅうりっぷ体操(オーラルフレイル予防編)出張きこえの相談もしも 気になるようでしたらお読みください足立区地域包括支援センター認知症本人・家族の会高齢者サービスのご案内(介護保険外高齢者サービス)認知症高齢者捜索情報ネットワーク事業成年後見制度について地域福祉権利擁護事業認知症サポーター養成講座絆のあんしん協力員・絆のあんしん協力機関、東京都福祉局 自分でできる認知症の気づきチェックリストとうきょう認知症なび 認知症ケアプログラムの普及、医療法人社団 大和会 大内病院 東京都認知症疾患医療センター、地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター 本人にとってのよりよい暮らしガイド、一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ 認知症とともに生きる希望宣言、公益社団法人 認知症の人と家族の会 認知症の人と家族の会

人気コラム

空き施設を探す

Search

フリーワードで探す
サービス内容から探す
自宅で介護保険・
サービスをうけたい
安心して暮らせる
施設をさがしたい
保険外サービスを
さがしたい
サービスを選択
条件から探す
エリアを選択
都心部
西部エリア
北部エリア
東部エリア
ススメちゃん