ケアマネジャーの皆さま、日々のお仕事お疲れ様です。現場では、利用者対応や家族支援、多職種連携、記録業務など、常に多くの役割を担っていますよね。
「自分が何とかしなければ」 「迷惑をかけたくない」そんな思いから、1人で悩みを抱え込んでしまうケアマネジャーも少なくありません。
しかし、ケアマネ業務は“1人で完結する仕事”ではなく、“チームで支える仕事”です。
今回は、現場で無理を抱え込みすぎないための「1人で悩まない仕組み作り」について、ベテランケアマネジャーがお答えします。
「頑張りすぎる人」ほど、抱え込みやすい
責任感の強いケアマネジャーほど、「自分で解決しなければ」と思いがちです。
特に新人時代や担当件数が増えてきた時期は、
- 利用者さんに迷惑をかけたくない
- 家族から信頼を失いたくない
- 先輩に頼りすぎたくない
- “できない人”と思われたくない
という気持ちから、相談のタイミングを逃してしまうことがあります。
しかし、ケアマネ業務は制度・医療・介護・家族関係など、多くの要素が絡み合う仕事です。「悩むこと」自体が悪いのではなく、“1人で抱え込み続けること”の方が危険なのです。
現場で実践したい!1人で悩まないための3つの工夫
ここからは現場で使える、1人で悩まないための工夫をご紹介します。
①「相談すること」を仕事の一部と考える
「相談=迷惑」ではありません。むしろ、早めに相談することで、
- トラブルを未然に防げる
- 視点の偏りを防げる
- 利用者支援の質が上がる
- 自分自身の負担軽減につながる
という大きなメリットがあります。
ベテランケアマネジャーでも、難しいケースは必ず誰かに相談しています。 “できる人ほど、上手に周囲を頼っている”ということを忘れないでください。
②「ケースを共有する習慣」を作る
抱え込みを防ぐには、“定期的に話せる場”が重要です。
例えば、
- 朝礼後に5分だけ相談タイムを作る
- 困難ケースを事業所内で共有する
- 主任ケアマネジャーへ早めに相談する
- 医療職や包括支援センターへ情報共有する
など、小さな共有の積み重ねが孤立防止につながります。
「まだ相談するほどではないかも…」と思う段階で話しておくと、気持ちがかなり楽になることも多いですよ。
これは事業所内だけでなく、地域の事業所や病院など、関係機関に早めに共有をしておくことで、ケースが拗れる前に解決できることもあります。
③ “全部自分でやる”をやめる
真面目なケアマネジャーほど、「自分が全部把握していないと不安」と感じやすいものです。
ですが、ケアマネジャーは“司令塔”であって、“全部を背負う人”ではありません。
- サービス事業所に役割をお願いする
- 家族にもできる範囲を確認する
- 医療職へ専門的判断を依頼する
- 行政や包括へつなぐ
など、“チームで支える視点”を持つことが大切です。
1人で頑張り続けるより、周囲と連携した方が、結果的に利用者さんにとっても安定した支援になります。
頼れるところはどんどん頼っていきましょう!
「話せる相手」を普段から作っておく
本当に苦しくなってから相談先を探すのは、とても大変です。
だからこそ、
- 同じ事業所の同僚
- 主任ケアマネ
- 地域包括支援センター
- 医療ソーシャルワーカー
- 他事業所のケアマネ仲間
など、“普段から話せる関係”を少しずつ作っておくことが重要です。
雑談レベルでも構いません。「この人なら話せる」という存在がいるだけで、心の負担は大きく変わります。
利用者支援を続けるために大切なこと
ケアマネジャーは、人の生活や人生に深く関わる仕事です。だからこそ、優しい人ほど無理をしすぎてしまいます。ですが、ケアマネ自身が疲れ切ってしまうと、良い支援を続けることは難しくなります。
- 「助けを求めること」
- 「相談すること」
- 「チームを頼ること」
これらは決して弱さではありません。利用者さんを長く支えるために必要な“専門職としてのスキル”です。
1人で抱え込まないことが、より良い支援につながる
ケアマネジャーは、決して1人で戦う仕事ではありません。利用者さんを支えるためには、まず“自分自身が孤立しないこと”がとても大切です。孤立すればするほど、視野が狭くなり、できる支援も限られてしまいます。
「こんなことで相談していいのかな?」と思うことほど、実は多くのケアマネジャーが同じように悩んでいます。
抱え込む前に、少しだけ誰かに話してみる。その小さな一歩が、長く安心して働き続けるための大切な仕組み作りにつながっていきますよ。
執筆者紹介 花俣
介護現場の「伴走者」。豊富な相談実績から、最適な選択肢を提案します。
介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)での相談援助職を経て、現在は多角的な視点から介護支援を行う。社会福祉士・精神保健福祉士・ケアマネジャーの3つの資格を保持し、制度の裏側から現場のリアルまでを熟知。これまで数多くの家族の悩みに向き合ってきた経験から、読者の「今、どうすればいい?」に対する的確な解決策を提示します。
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