高齢になると、介護・健康・認知症・生活不安など、さまざまな悩みが生じます。板橋区では、こうした不安に対応するために複数の相談窓口が設置されており、内容に応じて適切な支援につなげる体制が整っています。
なお、令和8年4月からは組織改正により窓口体制が一部変更される予定です。特に「おとしより保健福祉センター」は廃止され、新たな体制へ移行するため、利用時には最新情報の確認が重要となります。
本記事では、板橋区の代表的な4つの相談窓口について、役割と利用方法をわかりやすく解説します。
目次
おとしよりなんでも相談|24時間365日対応の電話相談窓口
「おとしよりなんでも相談」は、24時間365日いつでも利用できる電話相談窓口です。高齢者の健康や介護に関する不安、日常生活の困りごとなどについて、気軽に相談できます。相談内容の秘密は守られるため、安心して利用できる点も特徴です。なお、相談は無料でご利用いただけます。
相談対象
板橋区在住で、以下に該当する方が対象です。
- 65歳以上の高齢者の方
- 65歳以上の高齢者の家族や介護者の方
- 介護予防の相談をご希望の方など
相談方法
- 電話相談(24時間365日対応)
- 匿名での相談も可能
時間を問わず利用できるため、急な不安や夜間の相談先としても役立ちます。
相談内容
以下のような幅広い内容に対応しています。
- 介護や介護予防に関する相談
- 病気や健康に関する不安
- 日常生活の困りごと
内容に応じて、保健・福祉・心理などの専門スタッフが対応し、必要に応じて適切な支援機関へつなぐ体制です。
なお、高齢者虐待に関する相談は「高齢者虐待専門相談室」での対応となります。
問い合わせ先
- 電話番号:0120-925-610(おとしよりなんでも相談)
- 受付:24時間365日対応
まずは「話を聞いてほしい」という段階でも利用しやすい窓口です。迷ったときの最初の相談先として活用するとよいでしょう。
おとしより相談センター(地域包括支援センター)|地域密着の総合相談窓口
「おとしより相談センター」は、板橋区が設置する地域包括支援センターの愛称であり、高齢者とその家族を総合的に支える地域の中核的な相談窓口です。
区内には全19か所設置されており、お住まいの地域ごとに担当センターが決まっています。相談する際は、まずご自身の担当センターを確認しておくとスムーズです。
お住まいの地域ごとのおとしより相談センターは、「全19おとしより相談センター担当地区一覧」のページをご確認ください。
センターでは、保健師・看護師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどの専門職が連携して、介護だけでなく、福祉・医療・健康・生活面まで幅広くサポートします。
高齢者本人はもちろん、家族や地域住民からの相談にも対応しています。
主な役割①|なんでも相談(総合相談・支援)
介護に関する悩みはもちろん、生活全般にわたる幅広い相談が可能です。
- 1人暮らしの家族の見守りや生活不安
- 認知症が疑われる方への対応
- 介護保険の利用方法や申請手続き
- ケアマネジャー選びの相談
必要に応じて自宅訪問による相談対応も可能であり、状況に応じて各種サービスや制度の案内や手続き支援も行っています。
主な役割②|権利擁護(高齢者の権利を守る支援)
高齢者が安心して生活できるよう、権利を守る支援も行っています。
- 成年後見制度の活用支援
- 高齢者虐待への対応
- 消費者被害の防止(訪問販売など)
専門機関と連携しながら対応し、「気になる」と感じた段階でも相談可能です。
主な役割③|地域づくり支援(包括的・継続的ケアマネジメント)
地域全体で高齢者を支える仕組みづくりも担っています。
- ケアマネジャーや医療機関との連携調整
- 民生委員や自治会など地域ネットワークの支援
- 認知症サポーター養成講座の実施
- 自主活動グループの立ち上げ支援
高齢者が安心して暮らせる地域づくりを支える重要な役割です。
主な役割④|介護予防の支援(介護予防ケアマネジメント)
介護が必要になる前の段階から、健康づくりや予防支援を行います。
- 生活機能チェック(元気力チェック)
- 介護予防サービスの提案
- 通いの場や運動・交流活動の紹介
要支援1・2の方や事業対象者には、介護予防ケアプランの作成も行います。
利用方法・相談時間
お住まいの地域を担当するセンターにご相談ください。
- 相談方法:電話・来所・訪問
- 受付時間:月曜日〜土曜日9:00〜17:00
- 休み:日曜・祝日・年末年始
- 費用:無料
来所での相談を希望する場合は、事前に電話でご連絡いただくことで、よりスムーズに案内を受けられる場合があります。
おとしより相談センターは、単なる相談窓口ではなく、地域で安心して暮らし続けるための総合支援拠点です。介護に限らず、生活の中で少しでも不安を感じた際は、早めに相談することで適切な支援につながります。
おとしより保健福祉センター|令和8年3月末で廃止
これまで板橋区の高齢者支援の拠点として機能してきた「おとしより保健福祉センター」は、令和8年4月1日の組織改正に伴い、令和8年3月31日をもって廃止されます。
なお、移転作業のため、窓口での受付は令和8年3月27日(金)午後5時までとなっていますのでご注意ください。
組織改正後のお問い合わせ先については、「健康生きがい部の組織改正」のページをご確認ください。
おとしより保健福祉センターの役割(廃止前)
おとしより保健福祉センターは、高齢者が家庭や住み慣れた地域で安心して生活を続けられるよう、介護や福祉に関する幅広い支援を行ってきた施設です。
主な機能は以下の通りです。
- 介護・福祉に関する相談対応
- 各種申請の受付(介護保険など)
- 多職種・多機関と連携した支援
また、施設内には介護実習普及センターが併設されており、
- 福祉用具の展示
- 介護に関する研修・講座の実施
といった、実践的な支援や情報提供も行われてきました。
利用時の注意点
令和8年4月以降はセンター自体は廃止されますが、これまでの相談機能や業務は新しい組織へ引き継がれます。
ただし、窓口の名称や連絡先、手続き方法などが変更となる可能性があります。そのため、利用の際は必ず最新情報を確認することが重要です。
なお、併設されている前野福祉園・まえの福祉作業所・ハートワークについては、引き続き運営が継続されます。
高齢者虐待専門相談室|虐待に特化した24時間対応窓口
高齢者虐待専門相談室は、虐待に関する相談を専門に受け付ける窓口です。高齢者の虐待は、身体的なものだけでなく、心理的・経済的な被害や介護放棄(ネグレクト)なども含まれます。
「もしかして虐待かもしれない」と感じた場合は、1人で抱え込まず、早めに相談することが重要です。相談内容の秘密は厳守されます。
相談方法・対応時間
- 電話番号:03-5970-7348
- 受付:24時間365日
時間帯によって対応体制が異なります。
- 月曜日〜土曜日9:00〜17:00(祝日・年末年始を除く):高齢者虐待専門相談室の職員が対応
- 上記以外の時間帯:コールセンターのオペレーターが対応
組織改正に伴う注意点
令和8年度の組織改正に伴い、令和8年3月31日17時〜4月1日9時の間は、電話がつながりません。
この時間帯は、以下の窓口が代替対応を行います。
おとしよりなんでも相談:0120-925-610
高齢者虐待は早期発見・早期対応が重要です。本人や家族だけでなく、近隣の方からの相談も受け付けているため、気になることがあれば早めに相談することが安心につながります。
迷ったら「おとしよりなんでも相談」か「地域包括支援センター」へ
板橋区の主な相談窓口を整理すると、以下の通りです。
- おとしよりなんでも相談:24時間365日、電話で気軽に相談できる入口
- おとしより相談センター:地域担当制・訪問対応も可能な総合支援窓口
- おとしより保健福祉センター:専門支援・申請窓口(※令和8年3月末で廃止)
- 高齢者虐待専門相談室:虐待に特化した24時間体制の専門窓口
特に、「どこに相談すればよいかわからない」という場合は、電話相談(おとしよりなんでも相談)または地域の相談センターを利用することで、適切な支援につながります。
また、令和8年度の組織改正により窓口体制が変わるため、最新情報を確認しながら早めに相談することが、安心した生活への第一歩となります。
参照元:板橋区 高齢者の相談窓口、おとしよりなんでも相談、おとしより相談センター(地域包括支援センター)総合案内、全19おとしより相談センター担当地区一覧、おとしより保健福祉センターのご案内、健康生きがい部の組織改正、高齢者虐待専門相談室

「福祉現場の架け橋」として、20年の経験から心に寄り添うヒントを。
介護福祉士および保育士として、高齢者介護から障がい福祉、保育まで、世代を問わず20年以上福祉の最前線に携わる。現場での豊富な実践経験を活かし、単なる制度解説に留まらない「介護する側・受ける側」双方の気持ちに寄り添った発信が持ち味。複雑な介護保険制度も、家族の視点に立って分かりやすく紐解きます。
お気に入り
閲覧履歴
施設を検索する




