高齢期の食事、半数が不安|最多は「噛む・飲み込む力の低下」

高齢期の食事、半数が不安|最多は「噛む・飲み込む力の低下」を表す画像

2026年7月9日、株式会社NEXER Groupは、介護施設や病院等の食堂運営(食堂委託・献立付き配食サービス)を手がける株式會社談と共同で実施した「高齢期の食事に対する意識と不安に関する調査」の結果を公表しました。

調査では、高齢期の食事について「ほとんど考えたことがない」と回答した人が8割を超える一方、改めて尋ねると半数以上が何らかの不安を感じているという結果になっています。

高齢期の食事は、介護が始まってから考えるのではなく、健康なうちから備えることの大切さを示す調査結果といえそうです。

高齢期の食事を考えたことがない人は8割超

『あなたご自身またはご家族が高齢になったときの「食事」について、考えたり話し合ったことはありますか?』のアンケート結果を示す横棒グラフ。『まったくない』が57.4%で最多、『あまりない(26.2%)』と合わせると8割以上が話し合っていないデータ。

調査は全国の男女500人を対象に実施されました。

「自分や家族が高齢になったときの食事について考えたり話し合ったことがあるか」という質問では、「まったくない」が57.4%、「あまりない」が26.2%となり、合計83.6%が「ほとんど考えたことがない」と回答しました。

『高齢期の食事について、不安に思うことはありますか?』のアンケート結果を示す円グラフ。『とても不安に思う(9.0%)』と『やや不安に思う(43.0%)』を合わせ、半数以上の52.0%が不安を抱えているデータ。

一方、高齢期の食事について「とても不安」が9.0%、「やや不安」が43.0%で、合わせて52.0%が不安を感じているという調査結果になっています。

普段は意識していなくても、将来を具体的にイメージすると、多くの人が食事に関する課題を感じているようです。

不安の中心は「噛む力・飲み込む力」の低下

『高齢期の食事 約52%が「不安に思う」と回答。』というタイトルの図解画像。不安なことの上位として『噛む力・飲み込む力の低下』『毎日の食事準備の手間・負担』『栄養バランスの偏り』の3点が挙げられている。右側には、栄養バランスの取れた和食を前に、箸を持って笑顔を見せる高齢女性の写真が添えられている

最も不安に感じる内容は「噛む力・飲み込む力の低下」が42.8%で最多となり、「毎日の食事準備の手間・負担」が17.0%、「栄養バランスの偏り」が12.2%と続きました。

誤嚥や栄養不足への不安だけでなく、体力の低下によって毎日の調理が負担になることを心配する声も目立っています。介護現場でも、食事は健康維持だけでなく、生活意欲やQOLを支える重要な支援です。

身体機能に合わせた食事形態だけでなく、「食べる楽しみ」をどう維持するかも、今後ますます重要な視点になるでしょう。

編集部より

調査では、高齢になっても82.4%が「食事を楽しみたい」、86.2%が「美味しさは重要」と回答しています。高齢期の食事は、栄養補給だけでなく、人生の楽しみや生活の質にも深く関わります。

家族にとっても、口腔機能の維持や食事環境について元気なうちから話し合い、備えておくことが安心につながるのではないでしょうか。

本記事は、株式会社NEXER Groupと介護施設の配食サービス『株式會社談』による調査を基に作成しました。

出典

ススメちゃん右

執筆者紹介

介護の不安を「安心」に変える情報サイト 介護のススメ編集部
ケアマネジャーや社会福祉士など、介護現場の最前線を知る専門家チームが監修・執筆しています。40代から始まる親の介護や、仕事との両立、介護保険制度の複雑な仕組みを、どこよりも分かりやすく、正確に解説。介護に携わるすべての方の「今、知りたい」に寄り添った解決策をお届けします。

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