東京都青梅市では、認知症高齢者の外出時の見守りを支援するため、「認知症高齢者の位置探索用のGPS機器貸与」を実施しています。
ご家族がインターネットや専用無料アプリ、コールセンターなどを通じて位置を確認できる仕組みです。
サービス内容や対象者、利用方法を整理します。
目次
この記事でわかること
- 青梅市が貸与する2種類のGPS機器(ココセコム・小型GPS端末)それぞれの特徴と費用
- GPS機器の利用対象者と、地域包括支援センターへの相談から利用開始までの手続きの流れ
- 靴への装着や現場急行サービス、取り付け費用の助成制度など利用時に知っておきたい注意点
2種類のGPS機器を貸与
令和8年3月時点で2種類の機器が用意されています。
ココセコム
ブザーを鳴らせる通報ボタンや、通報時にオペレーターと通話できる機能を備え、月額利用料は198円(税込)です。
小型GPS端末(令和8年3月より貸与開始)
小型のため加工を行うことで靴への装着も可能な機器で、コールセンターによる相談サービスが付帯しています。
費用は初期登録料11,000円、月額利用料330円。(非課税世帯や生活保護受給世帯は無料)です。なお、業者のオプションサービスで端末を取り付けられる専用靴も用意されています(別料金)。
利用対象者と手続きの流れ
対象者と手続きの流れは以下のとおりです。
対象
青梅市内在住で、1人で外出でき、帰り方がわからなくなる恐れがある65歳以上の認知症高齢者の家族等です。
※ペースメーカー等植込み型医療機器を使用している場合は、予め担当医師へご相談ください。
手続きの流れ
- お住まいの地区を担当する地域包括支援センターへ相談
- 後日、職員が自宅を訪問し、申請書を記入・提出
- 職員が本人の状況を調査
- 問題がなければ、青梅市から「承認通知書」を送付
- 事業者よりGPS機器一式が自宅へ届き、利用開始
※利用を希望する場合は、まず地域包括支援センターへの相談が必要です。
利用時の注意点
利用の際は、対象の高齢者の方のカバンや靴などにGPS機器を装着して携帯します(靴への装着は小型端末のみ)。
月額費用のほか、充電にかかる電気代や機器の買替え費用、有料オプションは自己負担です。また、位置確認後は家族が現地へ向かうことが基本ですが、有料オプションの現場急行サービス(全額自己負担)も利用できます。
靴などへの取り付け費用を助成する制度(在宅認知症高齢者位置探索機器取付加工費等助成金)も用意されています。
在宅生活を支える見守り支援
本事業は、認知症高齢者の安全確保と家族の不安軽減を目的とした支援策です。外出の自由を尊重しながら見守りを強化できる取り組みとして、活用が期待されます。利用を検討する場合は、地域包括支援センターへ相談するとよいでしょう。
参照元:青梅市 認知症高齢者の位置探索用のGPS機器を貸与しています

執筆者紹介
介護現場の「伴走者」。豊富な相談実績から、最適な選択肢を提案します。
介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)での相談援助職を経て、現在は多角的な視点から介護支援を行う。社会福祉士・精神保健福祉士・ケアマネジャーの3つの資格を保持し、制度の裏側から現場のリアルまでを熟知。これまで数多くの家族の悩みに向き合ってきた経験から、読者の「今、どうすればいい?」に対する的確な解決策を提示します。





